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- X やコンソールモードでマウスが上手く機能しない場合、マウスのシリアル
回線上で、同じくシリアル回線を使う getty やモデムなどが動いていない
かチェックしてください。また、IRQ の競合が起こっていないかも確認
してください。
- システムによっては、マウスの左ボタンを押しながら X を起動しなければ
ならないものがあります。そうしたシステムでは、X 起動時に、マウスに
対してなんらかのシグナルやスパイク波を送るようになっているからです。
- シリアルデバイスで問題が生じる場合は、そのシリアルポートが
起動時に適切に初期化されていないことが原因となっている可能性が
あります。これを解決するには、
setserial コマンドを
初期化スクリプト /etc/rc.d/rc.serial から実行する必要
があります。詳細については、setserial のマニュアルページ
や
Serial-HOWTO (
日本語訳) をご覧ください。UART チップの型番の指定
については、ポートに実際に付属しているチップの種類に関わらず、
setserial /dev/mouse uart 16550 や 16550a
などと指定してみて、動くかどうか確かめてみるとよいでしょう。
(例えば、マウスは、16c550AF のようなチップを嫌います。)
- システムによっては、
ClearDTR フラグが正常に機能しない
ものがあります。その場合は、RTS/CTS ハンドシェークを無効にする
ために以下のコマンドを使ってください。
stty -crtscts < /dev/mouse
(これは、Vladimir Geogjaev が UART 16450/Pentium マシン上で
テストをした結果です。)
- Logitec 3 ボタンマウスの真ん中のボタンを有効にするには、
ChordMiddle
ラインが必要になる場合があります。設定ファイル内に、ChordMiddle
ラインを Emulate3Buttons のかわりに記述するか、/dev/mouse
ラインの後に付け加えてください。ClearDTR と ClearRTS ライン
を Xconfig ファイルに追加する必要がある場合もあります。また、Logitec マウス
のなかには、ChordMiddle を決して書き加えてはいけないものもあります。
書き加えると、メニュー画面がマウスと一緒に動いてしまい、スクロールして
選択することができなくなる症状が現れるものがあるからです。
(chang@platform.com からの報告です)
- ボタンのマッピング変更:
xmodmap コマンドを使うと、個々のボタンを
押した場合に生じる効果を変更することができます。例えば、
xmodmap -e "pointer = 3 2 1" というコマンドを使うと、ボタンの
マッピングを逆にして、左手で使えるようになります。2 ボタンマウスの
場合は、引数は 1 と 2 だけになります。
- マウスのアクセラレーション:
xset m コマンドを使って、
マウスの設定を変えることができます。例えば、xset m 2 と
すると、マウスのアクセラレーションが 2 になります。詳細については、
マニュアルページをご覧ください。
- ポインタ・オフセット:マウスをクリックした際、そのカーソル上のアクション
ではなく、その左右にあるアクションが起動されてしまう場合は、画面の設定
が正しく行われていない可能性があります。この障害は S3 のドライバを使って
いる場合に起こるのですが、xvidtune を使うと解決するかもしれません。
Invert_VCLK/InvertVCLK もしくは EarlySC を
試してみてください。この情報は、Bill Lavender (lavender@MCS.COM) 氏と
Simon Hargrave 氏からのものです。XF86Config ファイルで次のように設定
します。
Subsection "Display"
Modes "1024x768" "800x600" "640x480" "1280x1024"
Invert_VCLK "*" 1
...
- マウス・ボタンを一回だけクリックしたにもかかわらず、ダブル・クリッ
ク(二回クリック)・アクションが起こってしまうような場合は(バウン
ス)、マウス自体に問題があるものと思われます。ロジテックのマウスに
対するこのような問題の解決方法を、Bob Nichols 氏
(rnichols@interaccess.com) よりいただいております。マイクロスイッ
チのバウンスをなくすようにマウスの中のレジスタとチップセットをはん
だ付けします。
- あるユーザはマウスを動かせないのに、他のユーザ (例えば、root) では
問題なく動かせる場合、各自が違う X を起動してしまっている可能性が
あります。例えば、X のバージョンや Xconfig の設定などが異なっている
といったことです。X のスタートアップメッセージをチェックして、確認
しましょう。
- マウスカーソルを動かすと、画面の表示が消えていってしまう場合は、
サーバの設定に問題があります。グラフィックカードセクションに
linear かもしくは nolinear オプションを追加
するか、PCI ボードを使っているなら tgui_pci_write_off と
tgui_pci_read_off を追加してみて
ください。(これは、Trident 製カードの問題のようです。)
- マウス自体は機能しているように思えるが、マウスカーソルがスクリーン上に
現れない場合、
"sw_cursor" オプションを設定ファイルのデバイス
セクションに追加してみてください。
- 晴れた日や部屋のライトを付けたときに、マウスが動かなくなる場合があ
りますが、これはケースの外からの光によってマウスのセンサーが狂って
しまうからです。これを直すには、ケースの内側を黒く塗って、光の反射
を防ぐか、あるいは光の入るところに何かのカードなどを差し込んで、光
の進入を防ぎます。
- マイクロソフト製のマウスが、問題の原因となっているということがよくあ
ります。最新の「マイクロソフト・シリアル・マウス 2.1A」では、
システムによって動作しないとの報告をかなりいただいております。
これは、マウスのプラグを一旦引き抜いて、再度差し直すと動作する
場合があるようです。
gpm のバージョン 1.13 以降では、
pnp マウスタイプを使って、2.1A マウスのサポートがなされて
いるはずです (これを再エクスポートする方法については、
gpm section をご覧ください)。
「マイクロソフト・インテリマウス」もまた、問題になっている場合が多いの
ですが、このマウスは XFree 3.3 以降ではサポートされているようです。
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