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UNIXシステムの"shell account"と呼ばれるものを準備をします。
ほとんどのインターネットサービスプロバイダ(ISPs)はこのサービスを
提供しています。ターミナルエミュレータープログラムとモデムを使ってダイアル
インして下さい。 そして基本的なUNIXコマンドを覚えて下さい。もしシステムが
Emacsをインストールしていたら(またはシスアドにインストールするように
言って)、Emacsも習得するしてしまいましょう。Emacsはファイルを編集する時に
よく使うUNIXシステムです。つぎにUNIXとEmacsの両方の習得について説明します。
シェルアカウントを準備したら(あるいは新しいアカウントをあなたの
マシンに準備したら)、ユーザーネームとパスワードを決めます。ユーザー
ネームは電子メールのアドレスでも使われたりします。短く、覚えやすい
ものにしまっしょう。パスワードは重要なので簡単に思いつくものに
しないようにします。通常は少なくとも6文字で、アルファベット以外の
キャラクターを最低一文字はいれます。
Unixシステムにログインする準備ができたら、"login:"という
プロンプトが表示されるのでここでユーザーネームを入力して下さい。次に
パスワードが聞かれます。設定したパスワードを入力してください。
ターミナルセッションを終らせるコマンドはlogout です。
コマンドについて学ぶには、マニュアルページman コマンド名 を利用
します。例えばcp コマンドについて知りたい場合はman cp
とします。もちろんこのヘルプはコマンド名を知っているか、予想できる
場合に使えます。各manページはコマンド名と、以下コマンドが
何をするものかの短い説明を表示します。関連するコマンド
はapropos コマンドを使って検索することができます。例えばapropos
working と実行すると"working "を含むものをリストしてくれます。
(訳注:apropos - whatis データベースより文字列を検索するコマンド)
UNIXではコマンドは'-' 記号を付けたオプションを使うことができます。
これはDOSでは'/'シュラッシュに相当します。このスラッシュはUNIXではディレ
クトリ名の区分に使われます。この両方のオペレーティングシステムは
- stdin(標準入力):キーボードからの入力、
- stdout(標準出力):画面の出力
- リダイレクト記号 '<':入力、'>':出力
- コマンドの出力を '|' を使って別のコマンドに渡すことができます。
これは「パイプ」と呼ばれます。
といった機能も持っています。
コマンドを仲介するプログラムは "shell" です。
DOSではCOMMAND.COMがシェルに相当します。ほとんどのUNIXシェルは
Bourne shellsh かC shell csh です。Linuxで使われるシェルは
"Bourne again shell"(bash )がほとんどです。
省略した入力ができるという特徴を持っています。上方向のカーソルキーで前の
コマンドを表示することができます。カーソルはコマンドラインの終りにあり、
右左方向でカーソルの移動ができます。Emacsスタイルのコマンド(Ctrl-D,DELキ
ーで右側の文字を削除できるなど)。またESC-. で前のコマンドをラストに
挿入することもできます。その他のコマンドについてはbashのmanページ
("READLINE"のセクション)を参照して下さい。
プログラムが動かなくなった場合は、以下のキーストロークを試してみて下さい。
Control-Q : Ctrl-Sを送信して全出力を停止します。
Control-D :ファイルの終りのシグナル(DOSではCtrl-Z)。
入力の終りに使います。
Control-C :プログラムの停止/中断。
Control-Z はバックグランドにプログラム(プロセス)を置きます。
ログアウトする際にバックグランドプロセスがあると警告された時はlogout
を繰り返し入力します。代わりにプロセスのkillもできます。オプションなしで
ps と実行すると 各プロセスについてそれぞれ一行ずつ関連情報が表示されます。
始めの項目はプロセスID(PID)で、各行は古いプロセスから新しいものの順に表示され
ています。例えば PID が 117 のプロセスを終了するには kill -9 117
とします。
- もしコンソール上でLinuxを使っているときはalt-2(2は他の番号でもよい)
で他の仮想コンソールに切り替わります。そこではあたかも他のターミナル
に入ったかのようにログインすることができます。
(訳注:"Consoles-Many"も参照してみて下さい
(^_^: ...)。
Control-alt-del でアンマウントなどを行ってシステムを壊さ
ないようにリブートします。
- 以上の方法でもだめなときは
最後の手段としてリセットするか電源を入れ直して下さい。いくつかのバッファは
ディスクにまだ書き込まれていないので、ファイルシステムは
"invalid state" になります。カーネルは起動中にこれを見つけて
ファイルシステムのチェックと回復作業を行います。実際のデータ損失はこのとき
何かしない限りほとんどありません。
Guido Gonzato Guido@ibogfs.cineca.it は典型的なDOSユーザーのために
優れたLinuxガイド「DOS2Linux mini-HOWTO」を書いています(訳注:JFに和訳も
あります。"DOStoLinux-HOWTO")。
このドキュメントがあるディレクトリと同じところにあると思います。
あるいは以下のサイトから入手できます。
ftp://sunsite.unc.edu/pub/Linux/docs/HOWTO/mini/
その他には、
いくつかのシステム用のマニュアルページを含んだ、一般的なUnixの情報。
http://www.cis.ohio-state.edu/hypertext/man_pages.html 「Beginning Unix and the C Shell」と題したチュートリアル。
http://www.eng.hawaii.edu:80/Courses/C.unix/page-03.html 一般的なヘルプは以下のサイトから入手します。
http://www.nova.edu/Inter-Links/UNIXhelp/TOP_.html or
http://www.eecs.nwu.edu/unix.html UNIXに関した本のリスト。
http://www.eskimo.com/~cher/eskimospace/booklist.html.
Emacsを始める時、コマンドラインに編集するファイル名も入力します(複数指定可)。
Emacsで "foobar"(訳注:hogehoge)というファイルを編集したい場合は
emacs foobar を入力します。
もし何も入力しないでemacs とだけ実行すれば、GNU Emacsはあなたを新しい
ユーザーと仮定します。そしてはじめに必要な5つのコマンドを表示します。 以下
C-h ヘルプの表示 (`C-'はコントロールキーを意味します)
C-x u アンドウ
C-h t Emacsを使う際のチュートリアル
C-h i Infoの使用GNU documentationを読む時使います。
-
C-x C-c ジョブのキル
Emacsドキュメントはキーバインドを使って参照できます。C-h はコントロール
キーを押しながらhをタイプするという意味です。また「M-v」はMetaキー
を押しながらvをタイプするということです。
チュートリアルは " edit " あるいは " meta " キーを
押しながらvをタイプするとスクロールできます。
著者は" edit " あるいは " meta " のようなキーが
キーボードになく 代わりにESCキーを使っています(ESC-vというキーストローク)。
Emacsを長い時間使っていて、AltキーがMetaキーであることに
ようやく気づきました。一方これらのキーバインドはDOSのプログラムやスクリーン
リーダーとかち合っていることが多く、このときESCは便利でしょう。
前述したコマンドはC-hで始まります(通信プログラムではバックスペースとして扱
われることが多いです)。
この場合M-x help とすることでヘルプコマンドが使えます。このことはEmacs FAQ
に書かれています。EmacsでC-h F かM-x help F とすることで使えます
(訳注:Describe functions:C-h F [TAB]とすると一覧が表示されま
す)。
C-gでヘルプセッションを終了します。(これはキーボードquit
コマンドですタイプしたキーをキャンセルするのに使います)。
C-s と C-q が使えないことに気づくと思います。これはflow control(XON 、XOFF)
にこのキーバインドが使われるためです。FAQの「どうすればC-s と C-q でフロー
コントロールできますか?」をご覧下さい。またC-x C-s (バッファの保存)
コマンドはC-x s (同じバッファに保存)に置き換えて使います。それぞれの修正
されたバッファについてユーザーに質問した後、同時にカレントバッファを保存しま
す。
特に " C-h t " はチュートリアル用のコマンドで重要です。はじ
めにやってみたいことの一つでしょう。チュートリアルでは2つのコマンド
を使うことができます。カーソルの移動ではC-f, C-b, C-p そしてC-n
です。それぞれ前方、後方、前の行、次の行です。これらのコマンドは
常に効きますし、また矢印キーも使えます。よければ使ってみるのもいい
でしょう。同様に
[home]、[end]、[Page Up],[Page Down]
キーもC-a, C-e, C-v, M-v コマンドの代わりとして使えます。最後に
EmacspeakコマンドはC-eで始まることを覚えておいて下さい。一旦Emacspeakを起動
したら、起動する前のC-eキーに該当する機能を使うには C-e C-e と二度押さな
ければなりません。Emacspeakでは[End] キーは有効ではありません。
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