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7. ソフトウェアによる設定とカードの診断
ほとんどの場合、設定をソフトウェアで行って EEPROM に保存するタイプのカードでは、カードの IRQ, I/O, メモリアドレスその他を設定するにはマシンを DOS で起動してベンダが提供した DOS 版のプログラムを使います。 ありがたいことに、この設定は普通は一度だけ行えばよい筈です。 もしお使いのカード用の DOS のソフトウェアをお持ちでない場合、 そのカードの製造者の WWW サイトで探してみてください。 サイトの名前が判らないときは www. ベンダ名 .com というのを、 「ベンダ名」のところを製造者の名前にして試してみましょう。 これは SMC, 3Com, その他本当にたくさんの製造者で有効です。 (訳注: SMC 製のカードなら www.smc.com を試してみろということです。 日本の会社なら www. ベンダ名 .co.jp になりますね。) 中にはここに一覧されているような
Linux 版の設定ユーティリティが存在するカードもあります。
Donald は Linux 上で走る小さなカード診断プログラムをいくつか書きました。
それらのほとんどは彼が様々なドライバを書く際に作ったデバッグ用の
ツールから生まれたものです。
だから素敵なメニュー形式のインタフェースは期待しないでください。
そのツールのほとんどは、ソースコードを読まないと使えないでしょう。
お持ちのカード用の診断ソフトが無い場合でも、 どちらにしても、これらのプログラムの大半は
(ポートへの読み書きを許可するために) root
で実行する必要があり、先に
7.1 各イーサネットカードの設定プログラム
WD80x3 カード
wd80x3 のカード向けには、Linux の ftp サイトに
Digital / DEC カードDigital EtherWorks 3 シリーズのカードには、
DOS 版の
NE2000+ または AT/LANTIC カード
ナショナル・セミコンダクタの DP83905 を使用したカードのいくつか
(例えば AT/LANTIC や NE2000+ など)はソフトウェアで設定ができます。
(これらのカードは wd8013 をエミュレートすることも可能です。)
Donald の FTP サーバ
NE2000+ のカードを設定する際には、誤った設定値が問題を 引き起こすことに気をつけてください。よく起きる例は EEPROM 上で (付いてもいない) BOOT ROM を誤って VGA カードと衝突させてしまう設定を有効にしてしまうことです。 これは、コンピュータの電源を入れたときにビープ音が鳴るだけで 画面には何も表示されないという結果になります。
通常、この状態からは以下の手順で回復できます -(ネットワーク)カードを
取り外してブートし、CMOS セットアップメニューに入ります。
「ディスプレイアダプタ」は「なし」に、デフォルトのブートドライブは
「A: (お使いのフロッピードライブ)」に設定します。
また、「全てのエラー発生時に F1 入力を待つ」を「無効」に変更します。
これでコンピュータはユーザとのやり取りなしで起動するでしょう。
次に起動可能な DOS のフロッピーを(DOS 上で format a: /s /u という
コマンドを使って)作成し、前述の コンピュータの電源を切り、NE2000+ カードを再び取り付け、
作成したフロッピーをセットし、再び電源を入れます。
まだビープ音がするでしょう。しかし最後にはフロッピーからのブートに
伴ってフロッピードライブのライトが点滅する筈です。
もし DOS に慣れていないなら、
3Com カード3Com Etherlink III 系のカード(例えば 3c5x9)は、
Donald が作った別の設定ユーティリティで設定ができます。
これらのカードを設定するには、
Donald の FTP サーバ
7.2 各種イーサネットカードの診断プログラム
Donald が書いたこれらの診断プログラムは以下の URL から入手できます。 イーサネットカードの診断プログラム Allied Telesis AT1700 − Cabletron E21XX − HP PCLAN+ − Intel EtherExpress − NE2000 クローン − RealTek (ATP) Pocket adaptor − その他のカード全て −
問題のカードについてカーネルが持っている情報を調べるには、
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