コンピュータを再起動し、上記で作成したフロッピーでブートしてください。
画面に GAG のメインメニューが表示されます。
"boot from floppy" (日本語版は "Floppy kara") と "Setup GAG" の 2 つの
アイコンとメニューの組み合わせが表示されます。それぞれの下に、押すとそ
れらのアクションが起こるキーの説明が表示されます。
- ADD OPERATING SYSTEM (オペレーティングシステムの追加)
(日本語版は "Add: OS wo tsuika") この最初のオプションは、ハードディスクにインストールされているオペレーテ
ィングシステムを、GAG にインストールします。1 番目のハードディスク内の全
てのパーティション(基本、および拡張パーティション)の一覧が表示されます。
最初に追加したい OS があるパーティションを、そこにある文字(フロッピー
ディスクは A、最初の基本パーティションは B...)を入力することにより選択
します。ハードディスクが 1 台以上ある場合は、1〜8 を入力することにより
他のハードディスクを選択できます。
1 番目ではないハードディスクからパーティションを選択すると、GAG は
swap the disk drives ? (日本語版は "Drive moji wo koukan shimasu ka?")
と、ドライブ文字を交換するかを質問してきます。YES (Hai) と答えると、その
アイコンでブートした時は毎回、小さな常駐プログラムがインストールされ、そ
のドライブと1 番目のハードディスクを入れ換えます。こうすることで、オペレ
ーティングシステムは 2 番目(または 3 番目...)のハードディスクが 1 番目
(C:) で、1 番目が 2 番目(または 3 番目...) (D:)だと思い込みます。
このようにして、1 番目ではないディスク上にある MS-DOS のようなオペレーテ
ィングシステムをブートできるようになります。
【注意】常駐プログラムは BIOS レベルで動作します。従ってハードディスクに
アクセスするために BIOS を使わずに特定のドライバを使用するオペレーティン
グシステムでは動作しません。常駐により、コンベンショナルメモリ【訳注:ア
ドレス 0000h〜9FFFhの 640KB の空間にあるメモリで、DOS メモリ、基本メモリ、
ともいう】を 1K バイト消費します。
最初のオプション 'Boot from floppy' (日本語版:Floppy kara) ではなくハード
ディスクから選択しても、常駐プログラムはインストールされます。
このおかげで、ハードディスクを入れ替えた状態でもフロッピーからブートする
アイコンを作ることができるので、アンマウントすることなしに、それらのハー
ドディスクに直接オペレーティング・システムをインストールできます。
その後、オペレーティングシステムの簡単な説明(15文字まで)を入力する必要が
あります。例えば、Linux, OS/2, Windows... のようにです。
次に、このオペレーティングシステムを保護するためのパスワードを設定します。
このパスワードは、そのオペレーティングシステムをブートしたい場合は、必ず
入力しなければなりません。RETURN を押すと、パスワードは不要になります。
最後に、その OS 用に好きなアイコンを選択します。これは単に A 〜 Z の文字
(A が最初のアイコン、B は2 番目...) を入力するだけです。
これをハードディスク内の全ての OS について繰り返します。
- DELETE OPERATING SYSTEM (オペレーティングシステムの削除)
(日本語版は "Delete: OS wo sakujo" ) このオプションは GAG からオペレーティングシステムのエントリを削除します。
D を入力すると設定済のオペレーティングシステムの一覧が表示されます。
削除したい 1 〜 9 の番号を入力します。
【注意】このオプションはハードディスクからオペレーティングシステム自体を
削除するわけではありません。単に、GAG のリストから削除するだけであり、か
つ再度リストに加えることもできます。OS を削除するには FDISK を使用する必
要があります。
OS を削除したくない場合は ESC キーを押してください。
- BOOT TIMER (ブートタイマ)
(日本語版は "Boot timer no settei" ) このオプションは、GAG がデフォルトの OS をブートするまでの待ち時間を
秒単位で選択します。最大は 99 秒です。タイマを設定したけれど無効にし
たい場合は RETURN キーのみ、または 0 を入力します。
GAG から OS を削除した場合も、ブートタイマは無効になります。
- SETUP PASSWORD (パスワードの設定)
(日本語版は "Password no settei" ) このオプションは、GAG が "公開された" コンピュータにインストールされた
場合に、設定を変更しようとする人から守るためのパスワードを設定すること
ができます。
- RETURN (戻る)
(日本語版は "Return: main menu ni modoru" ) このオプションはメインメニューに戻ります。
- INSTALL IN FLOPPY (フロッピーにインストール)
(日本語版は "Floppy ni hozon" ) このオプションは、GAG と実際の設定がフロッピーにセーブされます。これは
ハードディスクにインストールせずに GAG を試してみることができます。
- INSTALL IN HARD DISK (ハードディスクにインストール)
(日本語版は "Hard disk ni hozon" ) このオプションは GAG と実際の設定をハードディスクの MBR にインストール
します。従ってコンピュータを起動するたびにそれらがロードされます。
GAG は 512 バイトより大きいので MBR には小さなローダだけがセーブされ、
コードの残りの部分は、この種のプログラムのために確保されている、先頭の
トラックの最初の 15 セクタ内に格納されます。しかし、これはいくつか小さな
問題があります。
GAG は、1トラックが 39 セクタより少ないハードディスクにはインスト
ールできません。あなたがこれを試すと、GAG はエラーメッセージを
返すでしょう。これは実際には大きな問題ではありません。というのは
現在のハードディスクは全て 1 トラック当たり 63 セクタだからです。
非常に古い(1992年以前に作られた)ハードディスクでのみ、この問題が
でます。その場合、GAG はエラー('Disk error')を表示してインストール
は行われません。
いくつかの古い(おおよそ1992年以前の) BIOS では、1024 シリンダ以上の
ハードディスクを認識できません。この場合、これを解決するためのプログ
ラムは沢山あります。問題は、これらのプログラムが自分自身を最初のトラ
ックに格納することで、そのため GAG はこれらとは互換性がありません。
いくつかのウィルスも、自分自身を最初のトラックにインストールするので
少なくとも GAG のかわりに、OS が直接ブートされハードディスクの中にウ
ィルスが存在することは可能です。
GAG を最初にフロッピーからテストして、それがうまく動作したときだけ
ハードディスクにインストールすることを強く推奨します。
注意:オプション、またはブートする OS のリストを変更したときは
INSTALL IN FLOPPY (日本語版: "Floppy ni hozon" ) または
INSTALL IN HARD DISK (日本語版は "Hard disk ni hozon" ) で保存する
必要があります。
これは、変更内容がセーブされるのは、その時だけだからです。