|
次のページ
前のページ
目次へ
8. インストールの詳細8.1 準備作業
Linux は MS-DOS, Windows, NT よりも PC ハードウェアを効率的に活用しま す。したがって、些細なハードウェアの設定ミスでも見逃してはもらえません。 以下には、インストールを始める前にできることを 2, 3 個紹介しておきます。 この類の問題で引っ掛かってしまった時には、お役に立つことでしょう。
まず第一に、お使いのハードウェアに関する取り扱い説明書を一切合切集めま しょう。マザーボード、ビデオカード、モニター、モデムなど全部です。取 り扱い説明書が集まったら、手近に置いておきましょう。
次に、ハードウェアの設定がどうなっているかについての詳しい情報を収集し ましょう。MS-DOS 5.0 以上 をお使いなら、 Microsoft 診断ユーティリティ msd.exe を実行するのが早道です(TSR, ドライバ、メモリマップ、環境設定、 OS の版数 の項目は気にしないでもかまいません)。ほかのことはともかく、 ビデオカードとマウスの型式については完璧な情報が確実に手に入ります。こ の情報は、後から X を設定する際に役立ちます。
次に、Linux で使用できることになっているハードウェアをどのように設定し ているかを調べてください。これがおかしいために、 Linux のインストールが どうにもならない状態で停止してしまうこともあるからです。
可能ならば、緊急時には電話で相談できるような Linux 熟達の士から電話番 号をもらっておきましょう。十中八九、こうした手段に頼る必要はないはずで すが、持っておくと心丈夫というものです。 インストールに必要な時間ですが、簡素なシステムや全体を Linux で使用す るシステムの場合で約一時間、複数の OS からブートアップするシステムの場 合で約三時間(試行錯誤を繰り返すことがずっと多くなるからです)位でしょう。
8.2 ブート用フロッピー・ルート用フロッピーの作成
(この段階の作業が必要となるのは、CD-ROM からブートできない場合だけです)
Linux の CD-ROM には、ブート用ディスク・ルート用ディスク・緊急用ディス
クを対話式に作成できる「インストール援助機能」が付属しているはずです。
MS-DOS で走るインストールプログラムの場合もありますし(Red Hat の
このようなプログラムを入手・使用できる場合には、この節の残りに書いてあ ることは参考知識として目を通してくだされば結構です。プログラムを実行す れば、インストール作業が行えます。こうしたプログラムを書いた人たちの方 が、個別のディストリビューションについては私よりずっと詳しいに決まって います。こうしたプログラムを使えば、手で入力する場合に起こりがちな間違 いも回避できるでしょう。 ブート用ディスク類の詳しい作成法については、Linux Bootdisk HOWTO http://www.linuxdoc.org/HOWTO/Bootdisk-HOWTO.html をお読みください(日本語訳は http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Bootdisk-HOWTO.html)。
最初の作業は、お使いのハードウェアに適したブートイメージを選択すること です。この作業は手で済ませないといけないかもしれませんが、CD-ROM に載っ ているブート用ディスクのイメージには適切なものが選べるように (a) 名前 がついているのが普通です。(b) 各イメージを詳しく解説した索引ファイルが ついている場合もあります。
ブートイメージの選択が終わったら、そのイメージを使って各種フロッピーを 作りましょう。必須ではありませんが、緊急用ディスクのイメージもフロッピー にしておきましょう。この作業には MS-DOS 用プログラムである RAWRITE.EXE を使用します。(各種フロッピーには同じタイプのものを使用してください。 3.5 インチのフロッピードライブの場合なら、2HD のディスケットで統一して ください)ブート用ディスクのイメージをフロッピーに書き込む際には、 RAWRITE.EXE を使用します。引数をつけないで、次のように起動してみてくだ さい。
書き込むファイルと書き込みの対象となるフロッピードライブの名称(例:
dd(1) という命令を用いれば、UNIX システム上でも同じ作業ができます(もちろ ん、フロッピードライブのある UNIX ワークステーションが必要です)。Sunのワー クステーションの場合なら、フロッピードライブのデバイス名は /dev/rfd0 になっています。ですから、以下のようにすればいいわけ です。
ワークステーションによっては、出力ブロックの大きさを適切に指定する必要が あります(例:Sun)。そうしないと失敗してしまいます。うまく行かないときには、 man dd(1) が役に立つでしょう。新品で無傷のフロッピーを使っているかどうか を確認してください。不良ブロックのあるフロッピーは使用できません。 Linux をインストールするために MS-DOS を走らせる必要などないことを覚えて おいてください。しかし Linux か MS-DOS かのいずれかが利用できれば、 CD-ROM からブート用・ルート用フロッピーを作る作業がグンと簡単になります。 お使いの機械に OS がまったく載っていない場合でも、Linux か MS-DOS を使ってい るだれかの機械でフロッピーを作り、それを用いてインストールするという手は あります。
8.3 DOS/Windows 用ドライブのパーティションを分け直す
中古システムの場合には、ハードディスク上に MS-DOS, OS/2 その他用のパーティ ションがあるのが普通です。ですから Linux 用の場所を確保するためには、パー ティションの大きさを変更する必要があるでしょう。複数の OS でブートできる ようにする時には、以下の諸 mini-HOWTO に目を通しておくようお勧めします。 いずれも、複数の OS からブートする際の設定を扱ったものです。
お使いのシステムそのものズバリではない場合でも、上記諸文書が記載してい ることを理解しておくのは有益です。 注意: MS-DOS パーティションのディレクトリにインストールする Linux もあります(MS-DOS パーティション「から」インストールするのとは別の話です) 。この場合にはUMSDOS というファイルシステムを使用することになります。こ のファイルシステムを使うと、 MS-DOS パーティションのディレクトリーのひとつを Linux ファイルシステムとして使用することになります。この方法を使えば、 ハードディスクのパーティション変更は必要なくなります。
この方法がお勧めできるのは、ディスク上にすでにパーティションが 4 つ(DOS で利用できるパーティション数の上限)ありかつ、パーティションの再分割が百 害あって一利なしの状況にある場合だけです(この方法では、Linux のファイル 名変換の効率が低下してしまうのです)。このほか、パーティションを分け直す 前にとりあえず Linux を試してみたいというときにも、この方法は有益でしょ う。しかしながらすでに述べたように、たいていはパーティション分けをやり直 さざるをえなくなるものです。それでもUMSDOS をどうしても使いたいというの なら、御自分の....でどうぞ。詳しいことは書きません。以下の記述は、 「UMSDOS を使っていない」・「パーティション変更をするつもり」を前提とし たものです。
そもそもパーティション とは、特定のオペレーションシステム用に取り分 けたハードディスクの一部分のことに他なりません。インストールしているのが MS-DOS だけならば、ハードディスクは MS-DOS 用の一パーティションだけでいっ ぱいでしょう。しかし、Linux を使うのなら、ハードディスクのパーティション 分けをやりなおす必要があります。つまり、MS-DOS 用に一パーティション、そ して Linux 用に最低一パーティションを作ることになるのです。
「パーティション」には三種類あります。プライマリー(基本)パーティション、 エクステンド(拡張)パーティション、論理パーティション の 3 つです。簡単にいえば、基本パーティションとは、ハードディスク上 に作れる 4 つの主要パーティションのひとつです。もし一台のディス クにパーティションを五つ以上作りたいときには、一番後ろの基本区画を拡張パー ティションに変更しなければいけません。拡張パーティションには、複数の論理 パーティションを作ることができます。拡張パーティションそのものには、デー タを直接格納することはできません。拡張パーティションは論理パーティション の置場所としてしか使えないのです。データを格納できるのは、基本パーティショ ンと論理パーティションだけです。
実のところ、たいていの人は基本パーティションしか使っていません。しかし、
1 つのドライブに 5 つ以上のパーティションが必要になったときには、拡張パーティ
ションを作るしか手はありません。そして拡張パーティションの一番上に論理パー
ティションを作ることになるのです。こうすれば 1 つのドライブに 5 つ以上のパーティ
ションを設定できます。Linux は二台目のドライブ(MS-DOS 風の言い方をすると
ディスクのパーティション分けという問題に戻りましょう: やっかいなのは、対 象となるパーティションにあるデータを消去しない限り(簡単には)パーティショ ンの大きさを変更できないということです。つまりは、すなわちパーティション 分けをやり直す前に完全なバックアップをとる必要があるわけです。パーティショ ンの大きさを変更する時には、関連するパーティションをあっさりと消去し、小 さめの大きさで作り直すことになるのです。 注意: MS-DOS 用にはデータを破壊することなくパーティションを分け直す ためのツールである FIPS があります。 http://metalab.unc.edu/pub/Linux/system/install を探してみてくだ さい。FIPS とディスク最適化プログラム(Norton Speed Disk の類)、そしてい ささかの幸運があれば、 パーティション上のデータを破損する事なくMS-DOSパー ティションの大きさを変更できます。とはいうものの、この方法を試みる前にも きちんと完全なバックアップをとっておくよう、お勧めします。
FIPS に頼らなくても、FDISK という昔ながらの道具を使ってパーティションを変更する 方法があります。たとえば、 80 MB のディスクを全部 MS-DOS 用に使ってい るという場合を考えてみましょう。これを半々に分け、40 MB 分を MS-DOS 用に、残りの 40 MB を Linux 用にするとします。そのためには、FDISK を MS-DOS で実行し、 80 MB の MS-DOS 用パーティションを削除し、それから 40 MB の MS-DOS 用パーティションを作り直します。こうしてから、新しいパーティションをフォーマットし なおし、バックアップしてあった MS-DOS 用ソフトをのせ直すのです。残りの 40MB はまだ空白のままです。Linux 用パーティションは、あとからこの部分に作ること になります。 簡単にまとめれば、 FDISK を使って MS-DOS パーティションの大きさを変更するには以 下の作業が必要です。
MS-DOS の FDISK には、「DOS 論理ドライブ」を作る機能があります。「DOS論 理ドライブ」とは、ハードディスク上の論理パーティションにほかなりません。 Linuxを論理パーティション上にインストールすることは可能ですが、MS-DOS の FDISK で論理パーティションを作ろうとは思わないでしょう。その通り。DOS 論 理ドライブを使っている状態でそこに Linux をインストールしようとする場合 には、まず MS-DOSの FDISK で論理ドライブを削除し、(そののちに) Linux 用 の論理パーティションを作成することになります。OS/2 その他のオペレーショ ンシステム用のパーティションを分け直すときにも、これと同じような手順を踏 みます。詳しくは各 OS の文書をお読みください。
8.4 Linux 用パーティションの作成
ハードディスクのパーティションを分け直したら、次は Linux 用のパーティショ ンを作成します。その方法を述べる前に、Linux のパーティションやファイルシ ステムについて説明しましょう。
パーティションについての基礎知識
Linux に最低限必要なのは、ルートファイルシステム用のパーティション だけです。Linux カーネル本体を置くのはこのパーティションの上になります。 ファイルシステム とは Linux 用にフォーマットしたパーティションのこ とだと考えても差し支えはありません。ファイルシステムにはファイルを格納す る機能があります。どのシステムでも、ルートファイルシステムだけは必須です。 しかし、ファイルシステムをいくつも用意するのを好む人の方が多いようです。 ディレクトリツリーの主要部分ごとにファイルシステムを作る、というわけです。 たとえば、/usr 以下の全ファイルを格納するファイルシステムを別に 作成するということもできます(UNIX の世界では、ディレクトリ区切り文字にス ラッシュを用います。MS-DOS 流のバックスラッシュは使用しません)。この場合 には、ルート用ファイルシステムと /usrファイルシステムのふたつが できることになります。
各ファイルシステムには、それぞれ自前のパーティションが必要です。つまり、 ルートファイルシステムと /usr システムを使うのなら、Linux 用パー ティションを二つ作る必要があります。この二つのパーティションに加え、た いていの人は スワップ 用パーティションを作成しています。これは仮想 RAM として使用するパーティションです。 4 MB のメモリを搭載している機械に スワップ用パーティションを 10 MB 分用意すれば、こと Linux に関する限り総 計 14 MB の仮想メモリが使えるのです。
スワップ空間を使用している場合、 Linux は使っていないメモリページをディ スクに追い出してしまいます。 こうすることによって、一度によりたくさんの アプリケーションを走らせることができるようになるのです。もちろん、スワッ プには時間がかかるのが普通です。ですから、スワップが本物の RAM の代わり になるわけではありません。とは言うものの、X Window System のように大量の メモリを必要とするアプリケーションを使う場合には、本物の RAMがふんだんに ない限り、スワップ空間のお世話になることもしばしばです。
Linux を使っている人は、ほぼ全員がスワップパーティションを採用しています。 4 MB以下しか RAM がない場合には、ソフトウェアを組み込むためにもスワップ 区画が必要になります。莫大な量の RAM を搭載しているのでもなければ、必ず スワップパーティションを設定するよう強くお勧めします。スワップパーティショ ンの大きさは、必要となる仮想 RAM の量次第です。本物の RAM とスワップを合 せて 16 MB は最低確保したいというのが通説になっています。もし本物の RAM が 8 MB なら、スワップパーティションを 8 MB 分用意しようということです。 スワップパーティションは 128 MB 以上の大きさにはできないので注意が必要で す。万一、128 MB 以上のスワップが必要な際には、スワップパーティションを ふたつ以上作るしかありません。スワップ区画は最大 16 まで設定できます。
スワップ空間の設計やパーティション分けに関する詳しい理論的説明については、 Linux Partition mini-HOWTO ( http://www.linuxdoc.org/HOWTO/mini/Partition.html, 和訳 http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Partition.html) をお 読みください。注: いささか裏技になりますが、複数 OS ブートシステムの場合に Linux とWindows 95 でスワップパーティションを共有することは可能です。詳 しくは、Linux Swap Space Mini-HOWTO, http://metalab.unc.edu/LDP/HOWTO/unmaintained/Swap-Space (和訳: http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Swap-Space.html)をご覧ください。 ご存じですか 1: EIDE ドライブの 504 MB を越える場所にパーティションを設 定しても、BIOS の関係でそのパーティションにインストールした Linux がブー トできないかもしれません。ルートパーティションは 504 MB 以下のところに作 るようにしてください。SCSIコントローラの場合には、このような問題はありませ ん。SCSI コントローラには自前の BIOS ファームウェアが載っているのが普通 だからです。技術的な詳細については、Large Disk Mini-HOWTO, http://www.linuxdoc.org/HOWTO/mini/Large-Disk.html をご覧ください(日本語訳は、 http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Large-Disk.html)。 御存じですか 2: IDE ディスクと SCSI ディスクの両方をお使いの場合には、 SCSI ドライブから直接ブートできないように BIOS を設定していないかどうか を調べてください。
パーティションの大きさ
ルート用パーティションとスワップパーティションとは別に、ソフトウェアやホー ムディレクトリを格納するパーティションをいくつか作るのもよいでしょう。理 屈からいえば、巨大なルートパーティションを作ってなにもかもそこで済ませて しまうことも可能です。しかし、そんなことをやっている人はいません。複数の パーティションを作るのには、次のような利点があるからです。
8.5 インストールディスクからブートする。まず最初のステップは、作成したブートディスクを使ってブートすることです。 通常はなにもオプションなどを指定せずにブートできるはずです。 カーネルのブートプロンプトが表示されてから10秒間待つと自動的に ブートを開始します。IDE ディスクからブートする場合には、これが 通常の動作でしょう。 ここで実際にはなにが起こっているかというと… この時点ではまだハードディスクは使えないので、ブートディスクの中の 小さなオペレーティングシステムが RAM を仮想的なディスク(RAM ディスクと 呼ばれます。)として使いながら起動しているのです。 ブートディスクは、小さな一揃いのファイルとインストールに必要な ツール類を RAM ディスクにロードします。ここでロードされるツール類 を使って、ハードディスクのインストール準備をしたり、CD-ROM から 実際の Linux をインストールしたりするわけです。 (昔は、2段階の過程が必要でした。「ルートディスク」という 2番目のフロッピーディスクが必要だったのです。カーネルモジュール が実装されたことによってこの必要がなくなりました。) カーネルの名前の後に引数を与えることによって、Linux カーネルが ブートする前にいろいろなハードウェアパラメータを指定することができます。 たとえば、SCSI コントローラの割り込み番号やアドレスの設定、 ハードディスクのジオメトリ情報などです。 SCSI コントローラを正しく認識できなかった場合などには これらの情報を指定する必要があるかもしれません。 特に、BIOS の搭載されていない多くの SCSI コントローラを使うとき には、ブート時にポートアドレスと IRQ 番号を指定する必要があります。 同様に、IBM PS/1 や ThinkPad や ValuePoint などのマシンでは ハードディスクのジオメトリ情報が CMOS に格納されていないため、 これらの値をブート時に指定する必要があります。(インストールを 完了した後に、これらの値を自動的に認識するよう設定できます。) システムがブートしている時に表示されるメッセージをよく見ていてください。 これらのメッセージは、カーネルが認識したハードウェアに関する情報を 表示しているのです。特に SCSI コントローラを使っている場合には、 検出された SCSI ホストの一覧が表示されるはずです。
このように表示された場合には、SCSI コントローラは検出されなかった ことを意味します。SCSI コントローラの存在をカーネルに教えてあげる 必要があります。 また、ドライブのパーティション情報や、検出されたデバイスに関する 情報も表示されます。もしこれらの情報が誤っていたり表示されない 場合には強制的にハードウェアを検出させなければなりません。 すべてのハードウェアがきちんと認識されているようでしたら、 次の「ルートディスクをロードする」の章は読まなくてもよいでしょう。 強制的にハードウェア検出をおこなうためには、ブートプロンプト で適切なパラメータを指定する必要があります。次のような形式です:
非常にたくさんのパラメータが存在しますがその中から 主なものを例として示します。最近の Linux のブートディスク では、ブート前に指定可能なカーネルパラメータに関するヘルプ機能 が備わっているものも多くあります。
これらのブート時オプションに関してわからないことがあったら Linux SCSI HOWTO を読んでみてください。このドキュメントは たいていの Linux アーカイブサイトにあるはずです。(今お読みの 文書をダウンロードしたサイトにもあるはずです。) SCSI HOWTO には SCSI のコンパチビリティに関してもっと詳細な 情報が記述されています。
EGA か X でのインストールを選ぶ古い Linux (Slackware のような)では、ここでシェルが起動されて、 決まった順番でインストールのためのコマンドを手動で入力する 必要があります。今でもこの(古い)方法でインストールすることは 可能ですが、より新しい方法があります。 新しい方法では、スクリーン指向のインストールプログラムが起動され、 対話的にいろいろな設定をすることができます。ヘルプも充実しています。 おそらくこの時点で、X Window System ベースのグラフィカルなインストール プログラムを起動するかどうかを尋ねてくると思います。 これを選んだ場合には、マウスとモニターの設定に関する質問が 表示されるはずです。Linux をインストールした後にもここで 設定した内容は保存されて有効になりますが、あとから変更も可能 ですのでここでは標準的な 640x480 の VGA モードを選択して おきましょう。 インストールするために X Window System は必ずしも必要ではありませんが、 (マウスとモニターの設定をあらかじめ知っておく必要はあるとはいえ) グラフィカルなインターフェースはとても便利です。 また、最終的には X Window System を使うつもりなら、この時点で 試しておくのも有意義なことだと思います。 さて、インストールプログラムにしたがってインストールを進めてください。 ディスクの設定、最初のユーザ設定、CD-ROM からのソフトウェアパッケージ のインストールというように進むはずです。 以下の章ではインストールでわかりにくい点に関して解説します。 たとえば手動でいろいろなパラメータを設定しなければならない場合 などです。おそらく、インストールプログラムがどういう仕組みで 動作していて、なぜそうなっているかなどの理解の助けにもなると 思います。
|
[ |