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lesstif のインストールは「make install 」とタイプするだけです。インス
トレーション後に共有ライブラリを得るには OS 毎に異なります。
自分自身でコンパイルせずに lesstif を使用したい人達に対するサービス
として、すぐに利用可能なビルド済みのバイナリ版 lesstif があります。我々
は lesstif を開発し改良させることに集中しています。そのためバイナリ版
はマイナーリリース期間のような余裕のある時期に実施することとしています。
なお lesstif のリリースに関してはファイル「RELEASE_POLICY 」に詳細に述
べています。
現在、バイナリ版には Linux 、 FreeBSD 、OS/2 用があります。
ソース、バイナリの入手先
lesstif の主要なファイルとして以下の3つが
ftp://ftp.lesstif.org/pub/hungry/lesstif に置かれています:
- ソースファイルのアーカイブ
- 毎日のようにアップされる修正されたソースファイルのアーカイブ
- バイナリ版のアーカイブ
FreeBSD
0.80a (0.80 のプレリリース版)から FreeBSD バイナリ配布は、 FreeBSD
のインストレーションツールである pkg_add でインストール可能なファイル
として提供されています。
pkg_add によって lesstif をインストレーションするとディレクトリ
/usr/lesstif がまず作られ、それ以下に lesstif の全てが置かれます。
/usr/lesstif/README ファイルに説明していますが $path に
/usr/lesstif/bin を組み込み、 LD_LIBRARY_PATH へ
/usr/lesstif/lib を付け加えるか /etc/rc に ldconfig
のオプションを付け加えて下さい。さらにコンパイラ時にはコマンドラインに
-I/usr/lesstif/include -L/usr/lesstif/lib を加えてインクルード
ファイルとライブラリのパスを明示する必要があります。
後述の第6章を読んでください。
Linux
以下は Matthew Simpson <msimpson@wans.net> より:
lesstif バイナリ版インストール
以下は私の Redhat 4.2 Linux システムにバイナリ版 lesstif 0.82 をイン
ストールするのに要した手順です。今までソースやバイナリ版 lesstif のイ
ンストールをしたことがないので、今回が私にとって初めてのインストールで
す。これは後日、文書化したものです。必要ならば校正してください。バイナ
リ版のインストールは簡単です:
- バイナリ版をダウンロードした後、ルートでログインしてから
/usr にそのファイルを置く。
gunzip で伸長:
gunzip lesstif-0.82-linux.tar.gz
- アーカイブから取得:
tar -xvf lesstif-0.82-linux.tar
終了すると次のディレクトリが生成している:
/usr/lesstif
- 不必要ならば tar ファイルを除去:
rm lesstif-0.82-linux.tar
/etc/ld.so.conf に伸長された lesstif ライブラリを指定する
次の行を追加:
/usr/lesstif/lib
- 次を実行
ldconfig
lesstif ウィンドウマネージャー:
デフォルトのウィンドウマネージャーを無視し mwm を読み込むために、こ
れらのファイルをあなた自身、又はルートでホームディレクトリにコンパイル
やコピーをしてください:
- ホームディレクトリに
.xinitrc ファイルを設置し、最後の行に
次を追加して他のウィンドウマネージャーの呼出しを置き換える:
eval "exec /usr/lesstif/bin/mwm"
また適切なトラッキングを実施するにはその代わりに次の行を使用:
eval "exec /usr/lesstif/bin/mwm" -debug >"$HOME"/.MWM-errors 2>&1
(> と 2>&1 構文のリダイレクション規則は私の
startx スクリプトで使用する sh 用であり、tcsh ではわずかに異なります)
これはホームディレクトリのファイル(.MWM-errors )に全てのエラーを
ダンプします。エラーが何も起
きなければこのファイルは作られません。又このファイルがすでに存在してい
る場合、新しいエラーはそのファイルに追加されます。新しいファイルをログ
インやxウィンドウを起動するたびに得るためには以下の行を .login 又は
startx ファイルに加えてください:
rm -f $HOME/.MWM-errors
ログイン時にウィンドウマネージャーを自動的に実行するために .login
ファイルの最後に以下のスクリプトを追加してください(これは tcsh を使用して
います):
if ( ! -e /tmp/.X0-lock ) then
echo "Starting X Windows..."
rm -f $HOME/.MWM-errors
startx
endif
- 次のファイルをコピー:
cp /usr/lesstif/lib/X11/app-defaults/Mwm .
(訳者注:パッケージの違いでしょうか、私の場合は
/usr/lesstif/clients/Motif-1.2/mwm/Mwm です)
これによってパーソナルなリソースを設定できます。次の行はコメントを外
してください。なおこれは私が変更した例です:
- ダブルクリックがあまりに速く設定されていたのでそれを遅くしました:
Mwm*doubleClickTime: 1000
- 自動的にマウスポインタがあるウィンドウにフォーカスを移します:
Mwm*keyboardFocusPolicy: pointer
- ホームディレクトリに以下のファイルをコピー
cp /usr/lesstif/lib/X11/mwm/system.mwmrc .mwmrc
(訳者注:これもパッケージの違いでしょうか、私の場合は
/usr/lesstif/clients/Motif-1.2/mwm/system.mwmrc です)
共有ライブラリのコンフィギュレーションはシステム毎に異なります。以下
system.mwmrc から .mwmrc にリネームしなければならないことに
注意してください。このファイルでパーソナルなルートメニューを設定できます。あな
たが XFree86 を使用しているならば /usr/X11R6/bin を見ながらルートウィ
ンドウのプルダウンメニューに載せたいインストール済みのアプリケーション
を確認してください。メニューとサブメニューは望むだけ加えることができま
す。/usr/X11R6/bin がパスとして設定されていれば .mwmrc
内ではフルパス名で記述する必要はありません。他のディレクトリ中の
アプリケーションはパスを必要とするか或いはソフトリンクが設定されている
ことでしょう。
私は上記2つのファイル設定に際して利用可能な lesstif の mwm 用マニュ
アルを持ち合わせていませんでした。でもあなたが仕事で利用できる Unix と
Motif (SGI 製品の様な)があるなら、mwm の man を実行し、参考のために
それをプリントしてみてください。それはほとんど lesstif の mwm にもあて
はまります。(たとえ SGI が 4Dwm と呼ばれるバージョンを使用していても、
IRIX 6.2 release では mwm マニュアルのページはまだ供給されています)
- startx を実行
これが誰かの助けになることを望んでいます。この説明書はもっと簡単にで
きるかもしれませんが、あえて私は詳細にしました。lesstif に感謝します。
私は M*tif を学んでいますが遠く行かなければなりません。
Matt Simpson
OS/2
OS/2のバイナリ版は InfoZip ファイルで供給されます。
X11ROOT でアーカイブを伸長してください。
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