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InterMezzo は多数のコンピュータ上に存在する folder collection,
別名 fileset の複製を維持するファイルシステムです。修正のログを
構築し他のノードへそのログを広めることにより、同期してこれらの複製を保持
します。複製への関与を示すコンピュータは fileset の レピリケータ
と呼ばれます。InterMezzo は、レプリケータでの更新を交換する際に組織だった
役割を果たす、fileset のためのサーバが一つあります。
InterMezzo にはdisconnected operation (切断時の動作) があり、つ
まり、不通となっていたチャネルが復旧した時に forwarded が必要な
すべての更新を覚えておくために、ログ を管理します。コンフィグレー
ションパラメータで conflicting updates (競合する更新) の回避を
設定しない場合、disconnected operation の間に conflicting
updates が起きる可能性があるので、これはベストエフォート型同期です。
InterMezzo は全データの記憶域として既存のディスクファイルシステムを使用
します。現時点で ext3 をサポートしますが、間もなく ReiserFS お
よび XFS をサポートするでしょう。ext3 にフォーマットされたディスクボリュー
ムが ext3 の代わりにファイルシステムタイプ InterMezzo でマウントされたな
ら、InterMezzo ソフトウェアはファイルシステムへのアクセスをすべて管理し
始めます。それは、修正のログを記録し、ディスクファイルシステム
を修正するための 許可 を確認し、connected operation 中の競合す
る更新を回避します。
InterMezzo は基礎的な内部のファイル転送の仕組みか、もしくは rsync プ
ロトコル (
Rsync ウェブサイトを参照してください) を使うことができます。
- セキュリティ
今のところ、信頼されたネットワーク上でのみ InterMezzo を実行するべきです
- 複製に関わるシステム上のルートユーザは等しく信頼される必要があります。
システムに組込まれた rudumentary security がまだありますが、これは (root
squash のない) NFS セキュリティと似たようなものです。信頼されたネットワー
クを得る良い方法は IPSEC (FreeSwan http://www.freeswan.org を参
照してください)、CIPE
(http://sites.inka.de/sites/bigred/devel/cipe.html を参照してく
ださい)、SSH トンネルを使うことです。SSL ユーティリティ stunnel はデーモ
ンを再接続試行でたくさん生成するので、多少難しいかもしれません。POSIX
ACL の複製は 2.2 カーネルで利用でき、2.4 向けはまもなく出ます。時
がたつにつれ、セキュリティの向上がなされるでしょう。
- リカバリ
今のところ、システムは Ext3 と組合わされたジャーナ
ルリカバリがあります。システムがクラッシュした後、分散された状態を含む
KML, LML last_rcvd ファイルを持ったローカルディスクシステムは自動的に復
旧するでしょう。相手をともなったリカバリも普通にシームレスに行われるよう
になるでしょう。
- 競合の扱い
現状システムは悲観主義ではなく厳格主義的な競合検
出を行う競合ハンドラを持っていません。もっと広範な競合解決ツールは開発が
続けられ、次のメジャーリリースで利用できるはずです。disconnected
operation の期間の後に再接続する場合だけ競合が起き、競合はクライアントだ
けで起きる可能性があるシステムの設計になっています。
- Fetch on demand
当面、InterMezzo は全ファイルシステムを複製
します。しかしながら、Fetch on demand システムは将来のバージョンで登場し、
ファイルシステムの部分的な複製ができるようになるでしょう。この最初のバー
ジョンはメタデータ (ディレクトリおよび inode すべて) の複製ではなく、
fetch file data on demand になるでしょう。部分的なメタデータの変更は将来
のバージョンで実装されるかもしれません。
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