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2. 予備知識と一般的なインストール方法Lilo がシステムを起動する場合 BIOS コールを使用してディスク(IDEドライブ、 フロッピー、その他)から Linux カーネルを読み込みます。つまりカーネルは BIOS からアクセスできる場所に存在している必要があります。
Lilo はブート時にファイルシステム上のデータを読み込むことはできませんか
ら、
BIOS に関するもう一つの注意点としては Lilo の設定を変更する度に(訳注:
(訳注:再インストールしなかった場合、マシンを再起動すると Linuxが起動せ ずにフリーズするかもしれません。Lilo が OS 起動時に使用する情報は /sbin/liloコマンド実行時に設定されますが、カーネルを上書きした 場合にはこの情報が違う物になってしまうからです)
2.1 Lilo はどこにインストールするべきでしょうか?
(訳注:Linux のルートパーティションを指定する場合は、MBR に Lilo以外の ブートローダー(OS/2、Windows NT、extipl やシステムコマンダーなど)がイ ンストールされている必要があります。つまり、MBRのローダーからルートパー ティションのローダー(Lilo)をブートし、そこから Linux が起動されます)
他の OS がハードディスクにインストールされている場合、MBRではなくルート パーティションに Lilo を入れた方が良いでしょう。その場合そのパーティショ ンに、fdisk の``a''コマンドかcfdisk の``b'' コマンドを 使用して``bootable''(起動可能)マークを付ける必要があります。マスターブー トセクタを上書きしないほうが、もし必要になった場合、より簡単に Linux と Lilo をアンインストールできることでしょう。
2.2 IDE ハードディスクをどのように設定すべきでしょうか?私自身は BIOS の LBA や LARGE の設定はしていません(Linuxしか走らせてい ませんから)。これらは PCの世界での設計の欠陥を取り繕うためのみっともな いその場しのぎです。この理由により、カーネルは 1024 シリンダ以内に存在す る必要がありますが、パーティションを分割してルートパーティションを小さい 物にする限りこれは問題にはなりません(どちらにせよ読者はそうするはずでしょ うが)。
すでにハードディスクに他の OS がインストールされている場合、その OS がもう起動しなくなってしまうかもしれませんから BIOS のセッティングを変えられないでしょう。最近のディストリビューション全ての Lilo は LBA と LARGE のディスク設定を取り扱うことができます。
(訳注:LILO ver 20 および 21 では linear を指定された場合であっても lilo は内部で CHS アドレスを使っています。指定しない場合との違いは単に起 動時にマップファイルに記録された 3D アドレスを BIOS から取得したジオメト リー情報を用いて別な 3D アドレスに変換するかどうか、のはずです。 もし linear オプションを付けることによって /sbin/lilo が /boot/map ファ イルに 32bit な linear address を記録するのなら、/boot/map ファイルのサ イズが linear オプションを付けない場合よりもかなり大きくなるはずですが (カーネルのセクタ位置情報が 24bit から 32bit に増えるため)、(試してみ ればすぐにわかりますが)実際にはすくなくとも lilo ver.21 では /sbin/lilo に -l オプションを付けても付けなくても生成される map ファイル(標準では /boot/map) のサイズは同じです。 このへんは lilo のソースにある first.S や second.S を読めばすぐにわかる と思います。map ファイルを読む処理は linear option の有無によらず、まっ たく同じですから。違いは map ファイルから読んだデータを処理する部分だけ です)
1 つ以上のハードディスクを持っていて、それらのうちいくつかは Linuxだけで 使用していて、なおかつブートプロセスに関係がない(ブートプロセスで使用し ていない/必要がない)場合 BIOSに、それらのディスクが接続されていないと 設定することができます。これによりシステムはより早く起動します。Linux は 即座にすべてのディスクを自動認識します。私は自分のコンピューターのディス クをよく交換しますが、BIOS の設定には触れません。
2.3 ブート時に対話的に操作するには?Lilo のプロンプトが現れたときに <Tab> キーを押すことによって、 選択可能なリストを表示します。Lilo が対話的(interactive)に操作できるように 設定されていない場合、``LILO'' メッセージが表示されるまで <Alt> か <Shift> を押し続けてください。
Linux カーネルのブートを選択した場合、コマンドライン引数を選択した システムの名前の後ろに追加することができます。カーネルには多くの コマンドライン引数がありますが、すべての引数は Paul Gortmaker の ``BootPrompt-HOWTO'' (訳注:日本語訳は堀江誠一氏です。 http://www.linux.or.jp/JF から入手できます)に記述されていますから それらをここで記述しようとはしませんが、 いくつかのコマンドライン引数は非常に重要なため、 ここで説明する価値があるでしょう。
2.4 Lilo をアンインストールするには?Lilo がブートセクタを上書きする際には、 すでにファイルが存在していた場合 Lilo はファイルを作成しようとはしません。
ですから Lilo を再インストールする際に(例えばカーネルの再コンパイル後)、
ファイルのバックアップを取ることを気にする必要はありません。
Lilo をアンインストールする必要がある場合(例えば不幸にも Linux をアンイ
ンストールしなければならない時)、必要な作業は単にオリジナルのブートセク
ターをリストアすることだけです。Lilo が (私自身は `` このコマンドは DOS のコマンドプロンプトから``
Lilo を(訳注:MBR にではなく)ルートパーティションにインストールしてい
た場合(例えば
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