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A: LILO とは Linux の一般的なブートローダです。"一般的"というのは、
Linux のすべてのファイルシステムから kernel をブートさせることができる
という意味です。また、非 Linux オペレーティングシステムのブートマネジャー
としても動きます。
A: 0.7 より以前の版はもう古いですから避けた方がいいでしょう。0.8 から
の版は"標準"のインストールを簡単にしているクイックインストールスクリプ
トがついています。最新版は0.11 です。(訳注:LILO の最新版は 19 です)。
A: LILO は次のところにあります。
- tsx-11.mit.edu:/pub/linux/packages/lilo
- sunsite.unc.edu:/pub/Linux/system/Linux-boot/lilo
A: LILO の文書には次のようなフォーマットのものがあります。
lilo.N.tar.z を含む LaTex
lilo.N.tar.z を含む プレーン-ASCII README
lilo.u.N.ps.z と lilo.t.N.ps.z には PostScript があります。
lilo.u.N.dj.z と lilo.t.N.dj.z には
HP DeskJet と HP LaserJet 用があります。
N はそれぞれのバージョンナンバーを示します。lilo.u* ファイルはユーザ
マニュアルで、lilo.t* は技術的な概要のファイルです。
注意: README には LaTex についての入門部分はありません。
A: それなら QuickInst を使ったらいいでしょう。あなたのシステム設定が
QuickInst にとって複雑すぎたり、予期しない問題にぶつかって、この FAQ
が役にたたないなら、残念ながら文書を読むのを避けることはできません。
A: LILO の LaTex 文書のはじめの部分には PC のディスクがどのように分割
されているか、オペレーティングシステムはどのようにブートするかについて
書いてあります。さらにブートという概念について説明があり、いくつかの例
が示してあります。このようなことについては複雑な図解があるので、この項
目はプレーン ACSII README には含まれていません。
A: はいできます。 PC/MS-DOS や OS/2 と共存して動くことはよく知られてい
ます。多くの他のオペレーティングシステムと共存してもたぶん動くでしょう。
A: /etc/lilo/config にオペレーティングシステムのある位置、つまりその名
前、そしてパーティションテーブルなどを加えたらいいだけです。
other = /dev/hda1 # オペレーティングシステムが置かれているパーティション
label = dos # その場所をラベルで見分けられるように好きな名前を記述
table = /dev/hda # ディスクのパーティションテーブル
それから /etc/lilo/install を再実行します。
A: 次の行を加えなければなりません。
loader = /etc/lilo/any_d.b (DOS など)
あるいは
loader = /etc/lilo/os2_d.b (OS/2)
/etc/lilo/config の関連するのは OTHER = ... の項目です。
A: 第1ドライブを無効にします。そして、それが第1ドライブであるなら、
第2ドライブから起動できるのを確認します。できないなら、システムファイ
ルをインストールするために SYS を使ってみましょう。それでも失敗するな
ら、FDISK /MBR と(または) FORMAT /S を使いましょう。
A: /etc/lilo/config で定義されている第1の kernel あるいはオペレーティ
ングシステムがデフォルトでブートします。
その部分を再指定したら /etc/lilo/install を再実行するのを忘れないでく
ださい。
A: あなたの設定が間違っていないことを確認してください。それから
/etc/lilo/install を再実行します。それでも失敗するなら、
bootactv のような違ったブートマネジャーを試してください。
訳注:SCO Unix System については以下の URL 等をご参考ください。
- SCO:Santa Cruz Operations
- ISC:Internet Software Consortium
A: 第1ドライブの最初のパーティションを Linux のファイルシステムにして
いるならそこに LILO ブートセクターをインストールすべきです。そしてその
パーティションをアクティブにします(あるいは何か別のブートマネジャーを
使ってアクティブにします)。あるいは、 MBR (たとえば /dev/hda
) あるいは
拡張拡張パーティション( 詳細は LaTex 文書を見てください)に LILO ブート
セクターをインストールできます。
A: MBR (/dev/hda または /dev/sda ) に LILO を
インストールし、そしてもと
の MBR が標準の DOS の MBR なら、単純に MD-DOS 5.0 をブートし、
FDISK /MBR とすれば MBR から LILO を削除できます。
( DR-DOS を使っているなら、
FDISK メニューは同様なオプションを提供しています)。
MBR に LILO をイン
ストールしたのではないなら、別のパーティションをアクティブにすれば無
効にできます。アクティブパーティションは MS-DOS の FDISK、 Linux の
fdisk あるいは LILO をアクティブにすることで変更できます。MBR に LILO
をインストールしてしまったのなら、しかし特別な MBR を使用しておらず、
あるいはお使いの DOS のバージョンが MBR を置き換えるのをサポートしてな
い場合は、 /etc/lilo/boot.0300 (IDE) あるいは、
/etc/lilo/boot.0800
(SCSI)というファイルを探すべきです。このようなファイルを使う方法につい
ては次を読んでください。
A: 必ずしもそうではないでしょう。たぶんあなたは MS-DOS パーティション
のブートセクタを上書きしただけでしょう。ブートセクタにはフ実際のァイル
システムについての情報があります。(注意: MS-DOS と違って、Linux のファ
イルシステムは最初のセクタを使わず、そのため LILO はそのブートセクタを
そこに保存できます。) LILO が最初にブートセクタを上書きするときはいつ
でも、/etc/lilo に boot.NNNN という名前でバックアップ
コピーを作ります。
そのナンバー(NNNN )は、たとえば hda なら 0300 、hda1 は 0301 、sda は
0800 のようにそれぞれのデバイスの番号と関連してしています。次のような
コマンドで古いブートセクタを保存できます。
dd if=/etc/lilo/boot.NNNN of=/dev/XXXX bs=446 count=1
たとえばこのようになります。
dd if=/etc/lilo/boot.0302 of=/dev/hda2 bs=446 count=1
警告: boot.NNNN の日付けをチェックしてください。LILO を含む配布物には
配布物が作成するシステムから boot.NNNN をつくるものがあります。このよ
うなファイルは LILO を使う前に削除した方がいいでしょう。
A: お使いの BIOS はシングルコールで複数のセクタを読もうとしてエラーを
発生するバグで悩んでいるのでしょう。LILO 0.11 はこのような問題を修正し
ています。LILO の古いバージョンを使用しているなら、それを回避するため
に /etc/lilo/config から COMPACT オプションを取り除きます。
A: kernel や LILO のどんな部分でも変更したら /etc/lilo/install を再実
行しましょう。/etc/lilo/install をしばしば動かすことは害ではありません
が、変更したあとで再実行を忘れます。
ついでながら、kernel の Makefile には新しい kernel を構築したあとで
/etc/lilo/install を自動的に動かす lilo と
zlilo の2つのターゲットが
あります。"lilo " は /vmlinux (圧縮されていない)と
"zlilo " は /vmlinuz
(圧縮されたもの)を作ります。MBR に LILO をインストールしないなら、LILO
を置いたブートセクタがアクティブにされるパーティションであり、そして
MBR が有効なパーティションローダーを含むことを確かめなければなりません。
( LILO の初期版のインストールの名残ではありません。)
A: かつては SCSI ユーザは /etc/lilo/disktab というファイルに使用してい
るディスクのジオメトリを記述しなければなりませんでした。最近のカーネル
はほとんどの SCSI アダプタに関する情報を与えることができます。ですから、
/etc/lilo/disktab は必要がなく、エラーを出しているだけでしょう。コメン
トをはずすことで disktab を使っているなら、-f /dev/null というオプショ
ンをつけて /etc/lilo/install を実行してみます。もし LILO が
disktab を必要とするなら、エラーメッセージを出すでしょう。
A: お使いのカーネルがきちんと設定されていません。ルートデバイスを設定
するためにその上で rdev を走らせるか、
/etc/lilo/config に関連する
ROOT=/dev/xxxx 登録をし、そして /etc/lilo/install
を再度実行します。
A: それぞれのパーティションの登録は境界線(ディスク上の N 番目のセクタ )
と 3D (セクタ/ヘッド/シリンダ) のアドレスを持っています。両方のアド
レスは一致していなければなりません。パーティションテーブルでそれらが一
致していないのです。これはシリンダの境界線で並べられていないアドレス(
non-cylinder-aligned addresses)を使って間違った fdisk をして、さらにその
アドレスの同一部分を再整列する(re-aligning) 他のプログラムがあること
が原因でしょう。 LILO はパーティションテーブルを修正しようとします。正
確な手続きは LILO のバージョンに依存します。文書を調べてください。
一番きれいにできる(しかしもっとも痛い方法になりますが)解決方法は、境界
線のルール(たとえば Linux の fdisk の 最新版のどれか )に従う fdisk の
バージョンでディスクの再パーティションをすることです。
A: はい、うまくいきますが、OS/2 をインストールした後で LILO を(再)イン
ストールしなければならないと報告している人もいます。別の解決方法は、
OS/2 のブートマネジャを使わず、LILO から OS/2 をブートすることです。
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