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概要
このモデムは Linux では最も多くサポートされていて、3つの異なるドライバパッ
ケージが存在します。
- メーカがサポートしない、半バイナリ/半オープンソースのカーネルモジュールが
あります。もとは Red Hat 6.2 の 2.2.14-5 カーネル用に設計されています。
これはドライバ version 5.78 で、使用することが最も成功しそうなドライバです。
- メーカがサポートしない、バイナリのみのカーネルモジュールで Red Hat 6.0 の
2.2.12-20 カーネルでコンパイルされたものがあります。
これはドライバ version 5.68 です。
- Linux モデムで使用するオープンソースのツールが
http://www.close.u-net.com/ltmodem.html にあります。
Pavel Machek は、「これは、それほど便利ではない:
しかし、これはハードウェアドライバであり、v.34 プロトコルスタックは無く、
ISP に接続することはできない。しかし、Lucent winmodem を応答器にするは充分
である」と書いています。
("linux568.zip" の)バイナリのみのドライバモジュールは、GPL の Linux
serial.c ドライバからのコードを含んでいることに注意する必要があり
ます。従って、モデムドライバのソースコードは利用できないのでこのドライバの
売買は明らかに GPL に違反します。
部分的にオープンソースのドライバ("i56lvp578.zip")の配布は技術的に合法かも
しれないし、そうでないかもしれません。GPL のコードがクローズなソースコード
にまだリンクされていないけれど、確かにそのようにするつもりだからです。
詳しくは、
この Kernel Traffic の問題点 と Linux-Kernel メーリングリストの
2000年12月3日の週を含むアーカイブをご覧下さい。
メーカ製のドライバ version 5.78 - インストール
インストールのソース部分は、モジュールを使用するバージョンのカーネルに依存
します。オリジナルのコードは Red Hat 6.2 のカーネル 2.2.14-5.0 で使用する
ように設計されています。
-
http://walbran.org/sean/linux/stodolsk/ から、あなたの
カーネル用のパッケージを入手して下さい。(2.4 用のカーネルは、そこで
説明されているように必要なパッチをあてること)
- パッケージを展開します。
-
make と入力して ltmodem.o モジュールを作成します。
-
su と入力して(要求されたらパスワードを入力してください)
root ユーザに変更します。
-
./ltinst2 (推奨) または ./ltinst (オリジナル) と
入力してモジュールをインストールしてください。
これでモデムは /dev/modem または /dev/ttyLT0 (推奨)
または /dev/ttyS14 (後方互換)としてアクセス可能なはずです。
メーカ製のドライバ version 5.68 - インストール
このドライバは、version 5.78 に置き換えられました。しかし、特殊なケースでは
まだ使いみちがあります。
- あなたのカーネル用のパッケージを入手して下さい。
- 2.2.12 から 2.2.15
http://linmodems.org/linux568.zip
- 2.2.15 と、それ以上:同じURL、しかし "tty.h"パッチが必要です。
前述の「異なるカーネルバージョンでコンパイルされているモジュー
ルのための Tips とトリック」の項をご覧下さい。
-
unzip linux568.zip
-
su (要求されたらパスワードを入力してください)
-
./ltinst (インストールスクリプト内の欠陥のため
'file not found' というエラーが出ますが無視して下さい。
これでモデムは /dev/modem または /dev/ttyS14 として
アクセス可能なはずです。
オープンソースのツール - インストール
手順はソースのドキュメントをご覧ください。
概要
ES56T-PI (PCI) と ES56V-I (ISA)用に RedHat 6.0 カーネル 2.2.12-20 でコンパ
イルされたバイナリドライバがあります。カーネル 2.2.15 までは強制挿入によっ
て使用され、 2.2.17 までは「異なるカーネルバージョンでコンパイルされている
モジュールのための Tips とトリック」の項で述べた "tty.h"のパッチを使うこと
により動作しています。
インストール
- あなたのモデム用のパッケージを入手して下さい。
- カーネル 2.2.15 と、それ以降の場合は tty.h パッチをあてて下さい。
(前述の「異なるカーネルバージョンでコンパイルされているモジュールの
ための Tips とトリック」の項をご覧下さい)
カーネルとモジュールを再コンパイルして下さい。
- パッケージを展開する:
unzip パッケージ名
- root ユーザに変更:
su (要求されたらパスワードを入力する)
- デバイスファイルを作成する:
mknod /dev/esscom c 127 1
- 便利なデバイスを作成する:
ln -s /dev/esscom /dev/modem
- 便利なデバイスを作成する:
ln -s /dev/esscom /dev/ttyS15
- デバイスの所有権をセットする:
chgrp uucp /dev/esscom
- デバイスのパーミッションをセットする:
chmod 666 /dev/esscom
- モジュールバージョンを仮装する (「異なるカーネルバージョンでコンパ
イルされているモジュールのための Tips とトリック」の項参照):
./fixscript essmodem.o essmodem.fix.o
- モジュールファイルをインストールする:
cp essmodem.fix.o /lib/modules/`uname -r`/misc/essmodem.o
- カーネルにモジュールを挿入する:
insmod -f essmodem
- (オプション)自動モジュールローディング:
/etc/modules.conf または /etc/conf.modules
ファイルに "alias char-major-127 essmodem"という行を追加する。
概要
バイナリドライバが下記にあります。
http://www.kcdata.com/~gromitkc/winmodem.html#drivers
カーネル 2.2.16 用の Debian 型式のインストールパッケージが Corel
ftp://ftp.corel.com/pub/linux/CorelLinux/dists/corellinux-1.2/corel/binary-i386/utils/pctel-kernel-2.2.16-driver-cdl-v1.0_1.0.deb
から入手できます。Debian パッケージ (.deb) は、"alien" というツールを使って
(
http://www.kitenet.net/programs/alien/ 他のパッケージのフォー
マット(RPM または .tar.gz)に変換できます。
インストール
PCTel モジュールパッケージには、明らかに 2つの型式があります。
- 2つのモジュールファイル pctel_hsp.o と pctel_pci.o を
/lib/modules/2.2.16 にインストールパッケージ (rpm または deb)
このパッケージで、2.2.16 より新しいカーネルを実行しているなら、強制挿入
(insmod -f)を使う必要があり、成功しなかった場合は、前述の Lucent 5.68 と
ESS モジュールで使用した "fixscript" の方法を試すことができます。
しかし、これは私が知る限りではまだ試されていません。2.2.16 より古いカーネル
を実行しているなら、カーネルをアップグレードするか、または fixscript (これ
も動作することが保証されているわけではありません)を試すことを検討するべき
でしょう。もし、これらで動作したなら私に報告して下さい。
- 展開するとライブラリのセット(hsp.a その他)と、lib/ および src/module/
のようなディレクトリの中に小さな C 言語のソースファイル (ptmodule.c)
があるパッケージ。ディレクトリが無い場合は、以下のようにそれを作成し
ファイルを配置して下さい。
mkdir lib
mkdir src
mkdir src/module
mv *.a lib/
mv Makefile *.c src/module
そして、src/module ディレクトリに移動し make と入力します。
これは lib ディレクトリ内にバックアップとして pctel.o
モジュールファイルを作成するはずです。(ドライバモジュールは、
src/module の中の ptmodule.o ではありません!)
この方法で作成されるモジュールの外見上のバージョンは、あなたの現在のカーネル
バージョンと一致します。
できたモジュールで、以下のようにしてインストールを進めて下さい:
- root ユーザに変更:
su (要求されたらパスワードを入力する)
- デバイスファイルを作成する:
mknod /dev/pctel c 62 79
- 便利なデバイスを作成する:
ln -s /dev/pctel /dev/modem
- 便利なデバイスを作成する:
ln -s /dev/pctel /dev/ttyS15
- デバイスの所有権をセットする:
chgrp uucp /dev/pctel
- デバイスのパーミッションをセットする:
chmod 666 /dev/pctel
- モジュールファイルをインストールする(パッケージタイプ2の場合のみ):
cp pctel.o /lib/modules/`uname -r`/misc/
- カーネルにモジュールを挿入する:
insmod -f modulename
http://www.olitec.com/pci56kv2.html にドライバがあります。
これは最近 (2000年9月) Denis Havlik (denis(at)mandrakesoft.com
によって「発見」されました。
このページはフランス語ですが、このページにあるインストールコマンドは
ボールド(太字)体の赤い文字で書かれています。
要約すると、パッケージをダウンロードし、それを tar -zxvf で展開し、
インストールスクリプト ins_all を実行します。
しかし、これは、おそらく動作しないでしょう。これで成功したのはごくわずか
の人です。
このドライバに関して既に分かっていることは以下の通りです。
- これは RedHat 6.2 kernel 2.2.14-5.0 に対してコンパイルされています。
従って2.2.15 以降のカーネルを使うには少なくとも
tty.h の
パッチが必要です(前述の「異なるカーネルバージョンでコンパイルされて
いるモジュールのための Tips とトリック」の項参照)。
- これはフランスの電話システム用にチューニングされています。
Mark Allen は他の電話システム用の
.inf ファイルを
linmodems メーリングリスト
ここ にポストしています。
他のものには、lin_hsf.inf ファイルを修正してみたもの、または
Windows 用のインストールから .inf からファイル(の全部、または
一部)をコピーしたものがあります。
フランスとオーストラリアからはモデムが完璧に動作したとの報告があり、
ごくわずかの他の国(スペイン, ...?)では、いくぶん成功したとの報告が
あります。
- モデムデバイスファイルは、メジャー番号をデフォルトで使用している 254
の代わりに 253 で作成する必要があります。
- モデム初期化文字列は重要です。フランスのサイトは
AT&FW2 を
推奨しています。オーストラリアの John Torriero は、
ここ で述べているように、ほんの少しだけ修正した .inf
ファイルと拡張した初期化文字列で成功しました。
要するに、このドライバはまだ完全には調査されていないのです。
これ以上の議論と情報は、
http://linmodems.org でメーリングリスト
のアーカイブをチェックして下さい。特に
このスレッド です。あなたがこのモデムを動作させることに成功したなら、
私はあなたがどのようにしたのかを聞くことに大変興味を持っています。
Mikhail Moreyra は、CL-MD5620DT チップセット用の GPL のドライバを書きま
した。これは最高 33.6kbps まで可能です。しかし、これはアルファ版のソフト
ウェアであり、注意深く扱う必要があります。
ドライバは
http://linmodems.org/CLModem-0.3.0.tar.gz から入手
できます。
つい最近、Gabriel Gambetta (ggambett(at)internet.com.uy)は、このドライバ
にパッチをあてて標準 AT コマンドが使えるようにしたバージョンを出しました。
このバージョンは、 Rob Clarkのサイト
(ここ)から入手できます。
request for comments が、3Com から公式に Linmodems.org メーリングリストの
ここ にポストされました。
3Com 製の miniPCI combination NIC/winmodem 用のバイナリのみのドライバが
供給可能とのことです。応答は、指定されたアドレス linmodem@new-n-used.com に
返して下さい。メーリングリストではありません。
私が知る限り、ドライバはまだリリースされていませんが Werner Heuser の
miniPCI page
には多くの情報とリンクがあります。
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