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たぶんだめでしょう。前記の「どの Linmodem ハードウェアがサポートされて
いますか?」のセクションをご覧ください。そして Linux モデムの互換性
(Linux Modem Compatibility)について
Rob Clark のサイト の
database
をチェックしてください。
- ISA モデムをお持ちの場合は、IRQ と DMA のリソースを割り当てるための
isapnptools を使用しましたか? 詳しくは前述の "ISA プラグ・アンド・
プレイ" をご覧ください。
- あなたが作成したデバイスファイルは正しいか、念入りにチェックし、
IRQ のコンフリクト(衝突)がなくなるようにしてください。
全てうまくいっているように見えるのに動かない場合は、
Linmodems.org メーリングリスト
で、誰か別の人が同じ問題を持っていないか(そして解決済みでないか)をチェ
ックしてください。または、自分自身で解決して、その結果を他の人に知らせ
るように試みてください。
Unresolved symbol は、バージョン不一致の本物の脅威です。そして一般的に
は悪いことにバイナリモジュールではほとんど避けられません。
fixscript が unresolved symbol と報告する場合、または unresolved symbol
にもかかわらずモジュールが動作しないなら、そのカーネルとモジュールの組み
合わせは運が悪いのでしょう。しかし、以下のようなシンボルが含まれる、いく
つかの共通なケースもあります。
-
slhc_xxxx : たぶん modem や ppp モジュールを挿入する前に slhc
モジュールを insmod する必要があるでしょう。
-
printk, jiffies : あなたのカーネルは、たぶん SMP を enable
にしてコンパイルされているのでしょう。どのバイナリモジュールも
SMP-safe であることは分かっていません。そして、たぶんシングルプロセッ
サ・マシン上のシングルプロセッサ・カーネル(つまり、SMP が disable に
なっている)でのみ動作するでしょう。カーネルの再コンパイルを試すか、
そうでなければ SMP が disable のバージョンを入手するべきです。
(ありがとう Tom Reinertson (treinertson(at)uswest.net))
-
tty_xxxx と esscom.o:
初期の fixscript は、このモジュール内のバージョン固有のシンボルを扱う
ことができませんでした。新しいバージョンは、
http://www.test.dclabs.com.au/linmodem/fixscript
で入手できます。これは、このモジュールを fix できるはずです。
モジュールの動作が不安定な場合、ある条件下ではそれらのシンボルにたまたま
当たらないでいる一方、別の条件下ではそれらにぶつかってしまうのでしょう。
同じような状況で異なる関数のセットをコールする別の ppp ダイアルアッププロ
グラム (wvdial, kppp) を試してみてください。
また、LUCENT モジュール用に設計された fixscript も、あなたのモジュールで
使用されているシンボルを "fix" していない可能性があります。
動作する組み合わせが見つからない場合は、モジュールにより密接にバージョンが
マッチするカーネルの「ダウンロード」を検討してください。
- モジュールにカントリーコード・パラメータを与える必要がありますか?
付録をご覧ください。
- 適切なドライバモジュールを使用していますか? PCTel ドライバは何種類
か存在します(前述の "どの Linmodem ハードウェアがサポートされている
か?" をご覧ください)。他のどれかを試してみるとよいかもしれません。
これは、よく寄せられる問題ですが解決策は少しあるか、またはありません。
- これは、モジュールは正常にインストールされていて動作しますが ppp の
設定に問題があるのでしょう。特に、ログに"peer is not authorized" と
いうエラーがあるなら、/etc/ppp/options の中の "auth" を "noauth" に
変更し、かつ/または、"auth" と "lock" をコメントに (行の先頭に '#'
を書く)してみて下さい。Corel には、これに関する FAQ があります。
http://linux.corel.com/support/html/9314.htm
- あるカーネル/モジュールの不一致で、同じモジュールとハードウェアで
wvdial ではこのエラーが出ないが、kppp のようなプログラム
ではこのエラーが出るという報告があります。
他の ppp ダイアラを試してみるとよいかもしれません。
- 最後に、先に言及したサウンドのサポートとの関係の可能性があります。
カーネル内のサウンドサポートの有無で、ltmodem.o の機能を比較すると、
ダイアルインは OK ですが、サウンドサポートが無いカーネルでは ppp が
できません。
ほとんどの Linux ディストリビューションは、カーネルに一致したカーネル・コ
ンフィグレーションファイルをおきます。Debian に関連するディストリビューシ
ョンの場合、それは下記のファイルです。
/boot/config-version
実際的な選択は、下記ですぐに表示することができます。
grep SOUND /boot/config-version |grep -v not
2.2.17 バージョン固有の例を示します。
# grep SOUND /boot/config-2.2.17 |grep -v not
CONFIG_SOUND=m
CONFIG_SOUND_OSS=m
CONFIG_SOUND_SB=m
CONFIG_SOUND_MPU401=m
CONFIG_SOUND_YM3812=m
CONFIG_SOUND_VMIDI=m
CONFIG_SOUND_YMPCI=m
CONFIG_LOWLEVEL_SOUND=y
CONFIG_SOUND=m または CONFIG_SOUND=yes のどちらでも、カーネルがサウンドを
(シンプルなサウンド出力として)サポートしていることを表します。
これらのヘルプが無いなら、モジュールに密接なカーネルバージョンを使うことを
考えた方が良いかもしれません。さもなければ、
Linmodems.org
のメーリングリストで質問して下さい。
これの解決法は 2 つあります。下記の何れかで動くでしょう。
- 別の ppp ダイアラ (wvdial, kppp) を試してみる。
- モジュールがカーネルの中にとどまる、つまりアンロードされないように
設定する。
- あなたのモデムがそのモジュールで本当にサポートされているのか
二重チェックをしてください。上記の「どの Linmodem ハードウェアが
サポートされているのか?」の項をご覧ください。
- インストールプロセスのどの時点でだめになるのかを見極めてください。
その時点で使用されるコマンドの man ページをチェックし、問題の原因を
突き止めることができるか、見てください。
全くわからないようであれば、以下の「トラブルシューティング」の項を見て
ください。そして
Linmodems.org
に書いてあるように完全な情報を添えてメーリングリストにメッセージを送る
ことを考えてください。
たぶん、メーカの誰かに連絡をとっても、その人はたぶんソースコードをアップ
デート/リリース/変更する権限を持たないでしょう。そして、いずれにせよ、
その人はたぶんあなたの電子メールに返事を出すことはないでしょう。
例えば
http://lwn.net/1999/1209/a/lucent.html を見てください。
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