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- 注意:
() で括った数字は、私の 1.2 GB のハードドライブ上に占める MB 数です。
それでは、順番にインストール作業を行いましょう。
- Linux Slackware CD 上にある
view.exe を実行して、
Linux Boot フロッピーと Root フロッピーを作成します。ある種の事情で、
Linux のブートプログラムは Root ディスクを Ramdisk フロッピーと
呼んでいます。著者もこれ以降は、Ramdisk (Root) フロッピーと呼びます。
- 保存が必要な情報はすべてテープ (もしくは、
その他の手持ちのメディア) にバックアップを取ります。
- OS 付属の MSDOS フロッピー、 disk 1 でマシンを起動します。
- "
Starting MSDOS " メッセージが出たとき、F5 キーを押して
config.sys と autoexec.bat を読み込まないようにします。
a\fdisk.exe を実行します。
- パーティションをすべて削除します(その際、次のような警告が
出ます)。
DELETING / MODIFYING OF ANY PARTITION
WILL RESULT IN THE LOSS OF ALL DATA ON THE DISK!
** 削除あるいはパーティションを変更するとディスク
からすべてのデータが失われます。**
- MSDOS 基本パーティションを追加します。(11MB)
- そのパーティションを
format します。
a:\setup.exe を実行して、そのパーティションに MSDOS を
インストールします。
- OS/2 を起動します。
- 「拡張インストール」を選択します。
FDISK を実行します (これは、OS/2 のインストール過程で
必ずポップアップ表示として現れます)。
- MSDOS のパーティションの後に、基本パーティションを 1 つ作成します。
これが Windows 95 のパーティションになります。(349MB)
- さらに次の基本パーティションにブートマネジャーを追加します。(2MB)
- 拡張パーティションを追加します。
- 拡張パーティションに論理ドライブを追加作成します。これが MSDOS システムの
データ領域になります。(511MB)
- 拡張パーティションにもうひとつ論理ドライブを追加します。これが OS2
の HPFS (High Performance File System) パーティションになります。(127MB)
- さらにドライブの残りのスペースを使って最後の論理パーティションを
作成します。これは後ほど Linux 用のふたつのパーティション (swap
パーティションと本体用 (native) パーティション) となる領域です。OS/2 や
DOS ではひとつのパーティションに最大 6 つのパーティション (3 つの基本
パーティションと、ひとつの拡張パーティション内の 3 つの拡張パーティション)
しか作成でず、この段階ではあとひとつしか論理パーティションを作成できない
ので、その最後のひとつを作成したわけです。
ただ、この領域をそのままにしておいたのでは、あとから Linux を使って 2 つの
パーティションに分割することができません。OS/2 の FDISK の仕組み上、
拡張パーティションに作成した最後の論理ドライブは、拡張パーティションの
最後のドライブとしてマークされます。そして、このマーク以降にパーティションを
作成することができなくなるからです。それゆえ、別の言い方をすると、この
最後の論理ドライブは Linux 用のスペース確保の目的で作成しておいて、あとから
これを一旦削除して、そこに 2 つの領域を再度作成するわけです。
- パーティション 1, 2, 5 をブートマネージャに追加します。
- パーティション 5 をインストール可能にします。
FDIS 画面は次のようになるはずです (だいたいこれに似た状態に
なるでしょう)。
FDISK
Disk 1
___________________________________________________________________________
パーティション 状況
の名前 アクセス ファイルシステム MBytes
___________________________________________________________________________
MSDOS ブート可能 C: Primary FAT 11
WIN 95 ブート可能 : Primary FAT 350
始動可能 : Primary ブートマネジャ 2
なし D: Logical 未フォーマット 511
OS/2 インストール可能 E: Logical FAT 127
なし F: Logical 未フォーマット 219
---------------------------------------------------------------------------
- OS/2 インストールの作業を続行します。
- 再起動し、ブートマネージャからパーティション 2 (Windows 95) を選択
します。
- 画面に「オペレーティングシステムがない (missing operationg system)」という
意味のエラーが表示されたときは、MSDOS のインストールディスクで起動して
ください。このパーティション (2) を選んだのは、MSDOS パーティションを「隠す」
ためです。というのも、OS/2 のブートマネージャはちょっと変わっていて、
ブート可能なパーティション (この場合は、MSDOS と OS/2) のうち、ブート時に
認識するのはどちらかひとつだけです。すなわち、例えば MSDOS パーティションを
ブートしたとすると、もうひとつのパーティション (Win95) は認識されなくなって
しまうのです。MSDOS パーティションと Win95 パーティションはドライブ名を
「共有」するようになっているのです。それゆえ、上記の表の「アクセス」の
状態だと、MSDOS がドライブ C というドライブ名を持ち、Win95 はドライブ名を
持たなくなります。その場合、MSDOS はドライブ C という名前で認識しますが、
Win95 はドライブ名がなく認識されません。Win95 がブートされる場合は、
ちょうどこれが逆になります。MSDOS はドライブ名なしで見えなくなり、
Win95 はドライブ名 C として認識されます。見えないドライブには全く
アクセスすることができません。
もしふたつのドライブ間でファイルをコピーしたい場合は、片方のドライブしか
認識されないので、起動ドライブとは別の共有ドライブを使ってファイルを
交換しなければなりません。本書での設定の場合だと、DOS/Win95 兼用の
データドライブ (上記の表では、ドライブ D, 511MB) がその共有ドライブと
なります。「いつになったら Linux をブートできるのか?」と思っている
方もいらっしゃるでしょう。これは、後ほど説明します。まだその段階に
至っていないだけです。
- パーティション 2 に MSDOS をインストールします (これは、Windows 95 を
インストールするために必要です。)
- パーティション 2 を起動します。
- このパーティションに Windows 95 をインストールします (Win95 のアッ
プグレード版を使っているなら、Win3.1 のインストールディスク 1 を入れる
準備をしておかないといけないかもしれません。)
- パーティション 1 を起動します。
- パーティション 4 をフォーマットします。
- (必要なら) テープ等から DOS データをパーティション 1 と 4 に
戻します。
- Linux ブートフロッピーで起動します。
- 次に Linux Ramdisk (Root) フロッピーを入れます。
- root でログインし
# プロンプトが出たら、fdisk
と入力してエンターキーを押します。
- 最後のパーティションを削除します (ステップ 18 で作成したパーティション
です)。
- 16MB のパーティションを作成し、このパーティションのファイルシステム
タイプを Linux Swap とします。(17MB)
- ディスク上の残りのシリンダ全部を使って最後のパーティションを作成し、
ファイルシステムタイプを Linux native とします。
- 変更をブートセクタに書き込んで、再起動します。
- 再度
# プロンプトが表示されたら、setup を実行します。
- Linux を最後のパーティションにインストールします。
- LILO をインストールするときは、必ず最後のパーティションのルートファイル
システム上にインストールしてください (MBR ではありません。もし MBR に
インストールすると、ここまでやってきた作業が全部無駄になってしまいます)。
LILO には最後のパーティションだけを登録し、タイマーは 0 に設定してください。
こうすることで、OS/2 ブートマネージャから Linux を選択した際に、LILO が
拡張パーティションの論理ドライブ上にある Linux をアクティブし、起動する
ようになります。LILO からアクティブにできるパーティションを Linux
パーティションだけにしているので、タイマーによる待ち時間調整は不要です
(ロードしたいカーネルが複数ある場合は、タイマーの起動待ち時間を 0 秒以外
に設定してください)。
- Linux swap パーティションを有効にします
(詳しくは、Matt Welsh のマニュアル「Linux Installation and Getting Started」
をご覧ください)。
- OS/2 を起動します。
- FDISK を実行します。
- ブートマネージャに Linux NATIVE パーティションを追加します
(ファイルシステムタイプ
83 の方です。82 ではない
ので注意してください)。
FDISK の画面は、以下のように (あるいはこれに似たものに) なる
はずです。
FDISK
Disk 1
---------------------------------------------------------------------------
パーティション 状況
の名前 アクセス ファイルシステム MBytes
___________________________________________________________________________
MSDOS ブート可能 C: Primary FAT 11
WIN 95 ブート可能 : Primary FAT 350
始動可能 : Primary ブートマネジャー 2
なし D: Logical FAT 511
OS/2 ブート可能 E: Logical HPFS 127
なし : Logical Type 82 17
Linux ブート可能 : Logical Type 83 198
以上で、完成です!
コメント・提案は、r3mdh@raex.com までお送りください。
(苦情は、どうしても上手くいかない場合だけにしてください)
Mike Harlan,
11 NOV 1997
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