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世の中はうまくいかないことが往々にしてあるものです。
ということで、ここに症状・問題・解決法のリストを作っていきたいと思います。
ディスクの配置
- 症状
ディスクが見つからない。
- 問題
どのドライブレターがどのディスク/パーティションに対応するのか
わからない。
- 解決法
Linux はドライブレターの代わりにデバイス名を使います。
詳細は
ドライブ名 を見てください。
- 症状
ディスクをパーティション分割できない。
- 問題
ほとんどの場合は fdisk などのツールでの入力ミス。
- 解決法
単に hda と入力するのではなく、/dev/hda
と入力します。また hda の後には番号をつけないように。
つけるとパーティションを指すことになります。
フォーマット
- 症状
ディスクをフォーマットできない。
- 問題
フォーマットできるのはディスクではなくパーティション。
- 解決法
フォーマットの対象をコマンドラインから指定する際、
ディスクのデバイス名の後にパーティション番号をつけるように
してください。 /dev/hda1 のようになります。
ブートに失敗する
- 症状
数字が画面に表示され続ける。
- 問題
おそらくディスクに問題がある。
- 解決法
別のディスクを試してください。
再インストールしなければならないかも知れません。
ケーブルが緩んでいないか、データが壊れていないかも確認してください。
- 症状
LI が表示されてハングアップする。
- 問題
linux のロードに LILO が使われているが、 LILO が root
を見つけられない。
- 解決法
LILO HOWTO を読んでください。
- 症状
カーネルが、 root ファイルシステムがないといって panic になる。
- 問題
カーネルが root パーティションの場所を知らない。
- 解決法
rdev や (可能なら) LILO を使って、
カーネルイメージに root の場所の情報を追加してください。
シングルユーザーモードになる。
- 症状
システムはブートするが、シングルユーザーモードで
root のシェルが起動する。
- 問題
ブートの終盤で何か問題が生じた。
シェルを開いてシステムを修復可能なところまでは来ている。
- 解決法
ブートのログから問題を見つけてください。
ファイルシステムはリードオンリーになっているかもしれませんので、
必要な場合は読み書きモードで再マウントしてください。
/etc/fstab に問題のあるエントリがあるような場合が多いようです
(スワップパーティションを通常のファイル空間にマウントしようとしているなど)。
スワップ
- 症状
メモリが足りなくなった。
- 問題
スワップが有効になっていない。
- 解決法
free と入力して出力を調べてください。
total used free shared buffers cached
Mem: 46920 30136 16784 7480 11788 5764
-/+ buffers/cache: 12584 34336
Swap: 128484 9176 119308
のようになっていれば、システムは問題なく動作しています。
Swap: の行が 0 になっている場合は、スワップ
(パーティションまたはスワップファイル) をマウントしていない
(swapon(8) を見よ)、スワップをフォーマットしていない
(mkswap(8) を見よ) などが考えられます。
パーティション
- 症状
No room amidst plenty 1
- 問題
オーバーパーティション症候群:
パーティションサイズが小さすぎるどこかの領域がオーバーフローを起こしている。
- 解決法
パーティションの利用状況を df(1) で調べ、
問題のある領域を特定してください。
問題のある部分を削除すれば解決することが多いですが、
システムを再パーティションしなければならないかもしれません。
再パーティション
の章を見てください。
- 症状
No room amidst plenty 2
- 問題
どこかの領域で i ノードが使い果たされてしまった。
ニューススプールのような、
小さなファイルがたくさん置かれる領域であることが多い。
- 解決法
パーティションの利用状況を
df -i で調べ、問題のある領域を特定してください。
通常は、 i ノードを増やしてその領域を再フォーマットすれば解決します。
mkfs(8) や、関連する man ページを見てください。
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