次のページ
前のページ
目次へ
この文書はトップダウン式の構成にしています。最初の章には
お知らせ的なことが書いてあるので、興味がなければ飛ばしても構いません。
その後にはネットワークに関する一般的な知識が書いてあるので、より専門的
な部分に進む前に必ず理解しておいてください。残りの部分は
「技術に特化した」情報であり、3 つの主な部分からできています:
つまりイーサネットと IP に関する情報、
広く使われている PC ハードウェアの関連技術に関する情報、
まれに使われている技術に関する情報、です。
したがって、この文書のお勧めの読み方は以下のようになります:
- 一般的なことに関する章を読む。
これらの章に書いてあることの全
てあるいはほとんど全ては、その後で説明する技術に適用されます。したがっ
て、これを理解しておくことは重要です。その一方で、読者の多くは既にこう
いったことに詳しいものと筆者は考えています。
- 自分のところのネットワークについて考える。
自分のところの
ネットワークがどうなっているか、あるいはこれからどうするのかを知ってお
き、どんなハードウェアや技術を使うのかを正確に知っておくべきです。
- 直接 LAN やインターネットに接続しているならば「イーサネットと
IP」の章を読む。
この章ではイーサネットの基本的な設定と
Linux が IP ネットワーク用に用意している各種機能(ファイアウォールや
高度な経路設定など)について説明しています。
- 安価な LAN やダイアルアップ接続に興味があるなら次の章を読む。
この章では PLIP, PPP, SLIP, ISDN といった個人所有のワークステーション
で広く使われる技術について説明します。
- 必要に応じて専門技術の章を読む。
IP 以外のプロトコルや
一般的でないハードウェアが必要ならば、最後の章を見ましょう。
IP 以外のプロトコルと特殊な通信ハードウェアの詳しい説明があります。
- 設定作業を行う。
実際にネットワークの設定をやってみて、
そこで起きた問題を注意深く記録しておくべきです。
- 必要ならば、さらに説明を探す。
この文書では解決の役に立
たない問題に出会ったら、助けを求めるための場所やバグを報告する先に関す
る章を読んでください。
- 楽しむ!
ネットワークは面白いものです。楽しんでください。
特別な約束事はありませんが、コマンドの表記方法には注意してください。
古典的な Unix の文書に従って、シェルに入力するコマンドの前にはプロンプト
を書いてあります。この HOWTO では、スーパーユーザの権限が必要ない
コマンドのプロンプトとしては "user% " を使い、root で実行する
必要があるコマンドのプロンプトとしては "root# " を使います。
ただの "# " でなく "root# " を使っているのは、
シェルスクリプトからの抜粋部分との混同を避けるためです。シェルスクリプ
トでは "#" 記号はコメント行を定義するために使います。
「カーネルのコンパイルオプション」が示された時は、これは
menuconfig で使われる書式で表現されます。
menuconfig を使っていなくてもわかるはずです(筆者も使っていません)。
オプションの入れ子がわからなくても、menuconfig を一度実行すればわ
かると思います。
この文書の HTML 版については、ローカルに置いている LDP 文書を読みや
すくするために他の HOWTO へのリンクをローカル参照にしています。LDP
文書の全てを持っていなければ、各 HOWTO 文書は
metalab の /pub/Linux/HOWTO ディレクトリ
や metalab の無数にあるミラーサイトから入手できます。
次のページ
前のページ
目次へ
|