|
次のページ
前のページ
目次へ
9. ケーブルと接続方法ハンダごてを握ったことがある人ならば、2 台の Linux マシンを接続するた めのケーブルも簡単に自作できます。以下に示す結線図が参考になるでしょう。
9.1 シリアル用クロスケーブル全てのクロスケーブルが同じわけではありません。多くのクロスケーブルは、 適切な信号が来ているとコンピュータに思わせて、送信と受信のデータを入れ 替えるような細工をしています。この種のケーブルでも動作しますが、 この場合はハードウェアフロー制御よりも効率が悪い(XON/XOFF を使った) ソフトウェアフロー制御を使わなければいけません。以下に示す配線なら 2 台のマシンの間で最適な信号のやりとりができ、ハードウェア(RTS/CTS を使っ た)フロー制御も可能です。
9.2 パラレルポート用ケーブル(PLIP ケーブル)PLIP プロトコルを使って 2 台のマシンを接続する場合、以下に示すケーブル を使えば、どんな種類のパラレルポートでも接続できます。
注意:
長い PLIP ケーブルでも使えるかもしれませんが、これはできるだけ避けるべ きです。仕様で許されているケーブルの長さは 1 メートル程度です。 長い PLIP ケーブルを使う時には特に注意してください。というのも、雷や電 線、無線の発信器のような強力な電磁波の発生源がコントローラと干渉し、こ れを壊してしまうことさえあるからです。遠く離れた 2 台のコンピュータを 接続する必要が本当にある場合は、10base2 用のイーサネットカードを使い、 同軸ケーブルで接続すべきでしょう。
9.3 10base2 (細い同軸の)イーサネットケーブル10base2 は直径約 5 mm の 52Ωの同軸ケーブルを使うイーサネットケーブル の規格です。10base2 でマシンを接続する場合、いくつか覚えておかなければ ならない重要な決まりがあります。まず第一に、ケーブルの 両端に ターミネータを付けること。52Ωの抵抗値をもつターミネータを付ければ、 ケーブルの端に達した信号は反射されずに吸収されます。ターミネータを付け ないとイーサネットは不安定になり、全く使えなくなることもあります。通常、 コンピュータを接続する部分には「T 型」のコネクタを使うので、配線は以下 のような形になります:
この図のうち、両端にある `
9.4 ツイストペア(Twisted Pair)イーサネットケーブル2 枚のツイストペアタイプのイーサネットカードを接続したいだけなら、ハブ 無しに直結しても構いません。そのためのケーブルの配線は Ethernet-HOWTO に書いてあります。
次のページ 前のページ 目次へ |
[ |