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30. PPP をヌルモデム(シリアル直結)で使うにはこれは間にモデムが無い分、ずっと簡単です。 まず、'サーバ'となるマシンを選び、シリアルポートに getty の設定をして、 minicom などの通信ソフトを使ってシリアルポートに'クライアント'が接続で きるかテストします。 機能することが確認できれば getty は削除してしまって構いません。もっと も、電話回線の場合のように、ユーザ名とパスワードを使って接続を認証する 場合は getty を残しておきます。ただし、シリアルで直結するような場合、 双方のマシンとも目の届く範囲にあるはずなので、普通は特に認証する必要は ないでしょう。 次に、サーバ側の getty を外すと同時に、双方のマシンのシリアルポートが setserial で正しく設定されているか確認してください。 これで双方のマシンで pppd を起動するだけです。例えば /dev/cua4 に接続 している場合、双方のマシンで以下のコマンドを実行します。
pppd -detach crtscts lock <local IP>:<remote IP> /dev/cua4 38400 & これで接続が成立します - しかし、これだけでは経路情報が設定されていま せん。双方のマシンで ping で接続していることを確認し、大丈夫なようなら 一旦 pppd プロセスを kill して接続を終了させます。 もちろん、必要となる経路情報は何をしたいかによって異なりますが、このよ うな形態の接続をする場合、一般的に片方ののマシンがイーサネット(とその 先)に接続しているはずなので、PPP サーバとクライアントの形の経路情報が 必要になるでしょう。 ですから、イーサネットに接続されたマシンでは pppd をこのように起動しま す。
pppd -detach crtscts lock proxyarp <local IP>:<remote IP> /dev/cua4 38400 & もう一方のマシンでは
pppd -detach crtscts lock defaultroute <local IP>:<remote IP> /dev/cua4 38400 & とします。 複数のネットワークを(シリアル接続を使って!)つなぐ場合や、より複雑な経 路制御が必要な場合、既述したように /etc/ppp/ip-up を使って設定してくだ さい。 Robert Hart 次のページ 前のページ 目次へ |
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