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ソースパッケージを展開したら以下のようにしてインストールします。
バイナリパッケージの場合は、下記のビルド等の処理は不要です。
(README より)
SANE をビルドするには以下のものが必要ですから確認しておきましょう。
■ GNU make: バージョン 3.70 またはそれより新しいもの。
【訳注】 $ make -v でバージョンを確認できます。
■ ANSI C コンパイラ: GNU C (gcc)
■ グラフィカルなフロントエンド (xscanimage と xcam) をビルドするには
GTK ライブラリ(libgtk, libgdk, libglib) と間連するヘッダーファイルが
インストールされている必要があります。
■ Gimp から xscanimage を呼び出して使いたい場合は、さらに libgimp
(バージョン 0.99.13 またはそれ以上)と間連するヘッダーファイルが
インストールされている必要があります。
【訳注】これらのライブラリがインストールされているかどうかは
/usr/lib を見れば分かります。
GTKライブラリと Gimp は下記から入手できます。
ftp://ftp.gimp.org/pub/
(README より)
SANE のトップディレクトリ(先程の例では /usr/local/src/sane-X.XX)に移り
コンフィグレーションのスクリプトを実行します。
# cd /usr/local/src/sane-X.XX
# ./configure
通常の GNU configure オプションに加えて下記の SANE 固有のオプションが
あります。
--disable-shared
シェアード(共有)ライブラリを使用しない。デバッグ時または、シェアー
ドライブラリのビルドに問題がある場合に有効です。これは暗黙的に
--disable-dynamic もオンにします。
--disable-dynamic
(dll backend の中の)バックエンドをダイナミックローディングしない
ようにします。通常 configure は適切なヘッダーファイルとライブラリ
(<dlfcn.h> と -dl)を見つけることができる場合はダイナミック
ローディングをオンにします。
--enable-preload
DLL バックエンドにバックエンドをプリロードします。これはダイナミッ
クローディングを利用できない場合のデバッグ、または実行時のリンクの
オーバーヘッドを減らすのに役立ちます。ダイナミックローディング、ま
たはシェアードライブラリが利用できないか、ディスエーブルになってい
る場合、このオプションは自動的にオンになります。
これらの SANE-specific オプション以外にも標準のオプションがたくさん
あります。どんなオプションがあるかは
--help
オプションで分かります。
デバッグする場合は下記のように configure を実行することを推奨します。
# CFLAGS="-g -O -Wall" ./configure --disable-shared
【訳注】 PROBLEMS というファイルを読んでおくようにというメッセージが
表示されます。何らかのトラブルが起こる前に一度目を通しておく
と良いでしょう。
(README より)
# make
# make install
デフォルトでは、これで各ファイルが次のディレクトリに置かれます。
/usr/local/lib/ :SANE のライブラリ
/usr/local/etc/sane.d/ :設定ファイル
/usr/local/man/ :マニュアルページ
これとは別の所に置きたい場合は、configure のオプションで変更できます。
設定、トラブルシューティング、SANE の各コンポーネントに関する情報は
以下のマニュアルページを御覧下さい。
------------------- --------------------------------
scanimage scanimage(1)
xscanimage xscanimage(1)
saned saned(1)
xcam man-page はありません。
frontend/xcam.README を参照。
------------------- --------------------------------
Abaton スキャナ sane-abaton
AGFA スキャナ sane-agfafocus
Apple スキャナ sane-apple
EPSON スキャナ sane-epson
HP スキャナ sane-hp(5) sane-scsi(5)
MICROTEK スキャナ sane-microtek sane-microtek2
Mustek スキャナ sane-mustek(5) sane-scsi(5)
PINT スキャナ sane-pint(5)
Polaroid スキャナ sane-dmc
Sharp スキャナ sane-sharp
UMAX スキャナ sane-umax(5) sane-scsi(5)
------------------- --------------------------------
Dynamic loading sane-dll(5)
Networking sane-net(5) saned(1)
QuickCam カメラ sane-qcam(5)
Kodak カメラ sane-dc25
frontend デバッグ用 sane-pnm
------------------- --------------------------------
デフォルトの設定では、トップレベルのバックエンドとして sane-dll を
使うという点に注意してください。ですから sane-dll(5) を読みながら始める
というのは良い考えです。トップレベルのバックエンドは /usr/local/lib/
の libsane.* へのシンボルリンクによって決定されます。
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