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- ALSA ドライバを使いたい Linux カーネルの、完全に設定されたソースが
必須です。ALSA ドライバはカーネルの一部なので、カーネルと ALSA
ドライバのコード間で、すべてのシンボルの依存関係を解決する必要が
あることに注意してください。部分的にインストールされたカーネル
(たとえば、ディストリビューション製のもの)は、依存関係の解決が
できないことがあります。
- (soundcore モジュールの) sound support を有効にする必要があります。
``./configure'' で設定スクリプトを実行します。利用できるスイッチは、
- ISA Plug & Play (PnP) カードの場合、
--with-isapnp=yes
- シーケンサーサポートを有効にする場合、
--with-sequencer=yes
- OSS/Free エミュレーションを無効にする場合、
--with-oss=no
- デバッグモードを有効にする場合、
--with-debug=full
- デバッグモードでカードの自動認識をしたい場合、
--with-debug=detect
- /usr/src/linux とは別のディレクトリにカーネルのソースコードがある場合、
--with-kernel=<kernel_directory>
- 例:
'./configure --with-isapnp=yes --with-debug=full'
``make install'' を実行します。
``./snddevices'' でスクリプトを実行して、/dev
ディレクトリにサウンドデバイスファイルを作成します。カーネルが DEVFS を
サポートしている場合、この手順は不要です。
/etc/modules.conf ファイルを編集します。(訳注: 詳細は
ALSA Users Documentationをご覧ください)
``modprobe snd-xxx'' を実行します。"xxx"
部分には、使用するカードのモジュール名を指定してください。
* 注意* ISA PnP カードを使っている場合、サウンドカード初期化のために、
isapnptools パッケージの isapnp プログラムを最初に実行する必要があり
ます。ただし、ALSA インストールの際、configure スクリプトに
--with-isapnp=yes スイッチをつけて実行すれば、ALSA で独自
に ISA PnP サポートを有効にできるので、その場合 isapnptools は不要です。
また、utils/alsasound というスクリプトも覗いてみてください。
Red Hat ディストリビューションを念頭に書かれたものですが、System V
スタイルの rc 初期化スクリプトを使っているディストリビューション
なら利用できます。
*注意* 初期状態では、ミキサーの全チャンネルの音量がミュート(ゼロにセット)
されているので、音が鳴りません。ALSA 専用か、 OSS 用のミキサープログラムを
使って、必要なチャンネルのミュートを解除してください。
(例えば、alsa-utils パッケージのミキサーなどを使ってください。)
*注意* この文書では、/etc/modules.conf という設定ファイル名を
使っています。ディストリビューションによっては、 /etc/conf.modules
という古いファイルを使っているところが今もたくさんあります。どちらのファイ
ル名でも有効です。
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