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2. サポートされているコントローラ

今のところ、ホストに内蔵するタイプのハードウエア RAID コントローラ の内でサポートが良いのは(Linux のドライバがある)は、 DPTの製品です。もちろん他のメーカにも Linux で動作すると思われるホストに内蔵するタイプ、通常の SCSI カード とケーブル で接続するタイプ(以下 SCSI-SCSI タイプ)のハードウエア RAID コントローラが あります。 SyredICP-Vortex, と BusLogicなどがそれに当たります。 この他にも SCSI-SCSI タイプのコントローラはいくつもありますので、 詳細は、 RAID solutions for Linux page を見てください。

将来、他のコントローラがサポートされたら、できるだけこのドキュメント に反映させていくつもりです。このドキュメントに必要だと思われるような情報が あれば、ぜひ送ってください。

2.1 DPT 製のコントローラ

今のところこのドキュメントは、DPT の製品を中心に説明してあります。 SmartRAID IV シリーズのコントローラは全てサポートされています。

2.2 ICP 製の vortex コントローラ

ICP 製の vortex は、フル ライナップのディスク・アレイ・コントローラ シリーズです。ICP のドライバは、カーネル 2.0.31 からサポートされています。 メジャーなディストリビューションである S.u.S.e.、LST Power Linux、Caldera と Red Hat では OS のインストールの時に認識されます。RAID システムは、 ROMSETUP で簡単に設定できます(設定のために MS-DOS でブートする必要はあり ません!)。

監視ツールの GDTMON を使えば、システムが稼働中でも管理が可能になります (転送レートのチェック、コントローラやハード・ディスクのパラメタの設定、 障害があるハード・ディスクの交換、その他)。現在、構築可能な構成は、

  • SCSI チャネル数が 1 もしくは 2 で wide もしくは ultra SCSI コント ローラを使用する RAID 0 と RAID 1 の組合せか、RAID 1、2、3 と RAID 5の組合せ。
  • wide もしくは ultra SCSI コントローラ を使用する RAID 0、1、4、5 と RAID 10の組合せ。
  • SCSI チャネル数が 1 もしくは 2 チャネルの wide もしくは ultra2 の LVDS SCSI コントローラを使用する RAID 0 と RAID 1の組合せか、RAID 1、2、3 と RAID 5 の組合せ。
  • wide もしくは ultra2 の LVDS SCSI コントローラを使用する RAID 0、 1、4、5 と RAID 10 の組合せ。
  • ファイバー・チャネル数が 1 もしくは 2 ポートのファイバー・チャネル コントローラを使用した RAID 0、1、4、5 と RAID 10 の組合せ。

まもなく 64 ビットのコントローラが利用できるようになる予定です。

訳註

  • RAID 10:ストライピングとミラーリングを行います。
  • LVDS:Low Voltage Differential Signalling の略称。転送速度が 80 MB/sec まで可能で、ケーブル長が 12m まで伸ばせます。
  • 現在、64 ビット PCI ファイバー・チャネル コントローラは Linux (カーネル 2.0.36 と 2.2.0(pre7)) で利用可能になりました。 詳しくは、 http://www.icp-vortex.com 参照してください。


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