次のページ 前のページ 目次へ

6. ppp設定

pppdは/etc/pppでスクリプトを探します。

/etc/ppp/options:


/dev/modem 38400 crtscts modem noipdefault defaultroute idle-disconnect
120

意味:

  • /dev/modem デバイスは/dev/cua1にリンクをはっています。
  • 38400 (/etc/rc.d/rc.serialファイルのspd_vhiパラメータで)115200に 置き換えられます。
  • crtscts ハードフロー制御(hardware handshake)、rts/cts。 Xon-Xoffフロー制御 は使わないで下さい。
  • noipdefault 自動的にIPアドレスをアサインする(PPPネゴシエーションでIPを決定)。
  • defaultroute これはリンクが確立したときデフォルトルートをpppインターフェースにセット します。
  • idle-disconnect 120秒後にアイドルリンクを自動的に切断(PPP-2.2.0f)。
次にスクリプト'default'(通常使うプロバイダISP)を書きます。 他の接続も行う場合は,各サイト用のスクリプトを別々に作ります。

/etc/ppp/default:

"" ats11=55dtXXXXXXXX CONNECT "" rname: UUUUU sword: PPPPP > ppp
意味:
  • ats11=55 ダイアルトーンとダイアルスピードの指定。
  • XXXXXXXX プロバイダの電話番号を入力。
  • CONNECT chatはモデムから'CONNECT'が返ってくるのを待ちます。
  • rname: chatは'rname'を待ち、'UUUUU'を入力します。
  • sword: chatは'sword'を待ち、'PPPPP'を入力します。
'UUUUU' と 'PPPPP'をそれぞれユーザ名とパスワードに置き換えておいて下さい。 ここでは 'rname'と'sword'を使います。はじめの文字が欠落したり大文字/小文字 だったり言語によって違うのでこのようにします(訳注:各自のプロバイダに合 わせて変更します。'rname'ではなく'ogin:'などの場合もあります)。 プロバイダによってユーザー名とパスワードを入力したら'ppp'入力を必要とする ところもあります。そこでルータプロンプト('>')のラストキャラクタ待ちにします。 "serial line looped back"や"serial line not 8-bit clean "といったエラーが出たら、まだPPPモードにはなっていません。

/etc/ppp/ppp:


#!/bin/sh
/usr/sbin/pppd connect '/usr/sbin/chat -v -f /etc/ppp/default'

このコマンドは短いスクリプトに書ける程度の長さです。 これでプロバイダに接続できます。/etc/ppp/optionsにデバッグパラメータ 'debug'を追加すればpppdが行っていることを監視するsyslogdのログレベルを増やす ことができます。

/etc/syslog.conf

*.debug                                 /var/log/messages
syslog.confを編集したらこの変更をsyslogd(syslogデーモン)に認識させます。 PIDファイルの位置は適当なディレクトリを書いて下さい。
kill -1 `cat /var/run/syslog.pid`
あるいは
kill -1 `cat /etc/syslog.pid`
接続後'ppp0'インターフェースがあるかを'ifconfig'で、またデフォルトルート を 'netstat -r'でチェックします(プロバイダに接続しています)。 リモートサーバにpingをしてみます(例えばプロバイダのネームサーバに)。 以上で問題がなければ、ネームサーバを/etc/resolv.confに登録します。
search your.isp.domain
nameserver x.x.x.x
(訳注:1行目はドメイン名の補完用のアドレスで、2行目はネームサーバ のIPアドレスです)。


次のページ 前のページ 目次へ

[