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1. はじめに

この文書は、家庭内や小さな事務所内のコンピュータネットワークの インターネットゲートウェイとしてRed Hat 6.Xを設定するための、簡潔な手順書 です。特別なケースは考慮していませんし、使用するネットワークアドレスについて いくつか仮定しています。もっとも重要な仮定を以下に示します。

  • ケーブルテレビ回線やADSLでインターネットへ常時接続している
  • 最低 1台のコンピュータに、きちんと Red Hat 6.Xがインストールされている。なおこの文書は、Macmillan Publishingが様々な名前で配布している Mandrake 6.X (日本では 五橋研究所が 「マイスターLinux Mandrake」という名前で9月から販売しています)など、Red Hat系の ディストリビューションにも有効です。
  • あなたのLinuxコンピュータに、Linuxで利用可能なネットワークカードが2枚 挿さっている
  • 2台以上のコンピュータでネットワークを構築しているのならばEthernetハブを1台、 また1台のコンピュータだけでならばクロスケーブルを持っている
  • Linuxコンピュータでテキストファイルを編集する方法を知っている
  • rootでログインでき、LinuxのCD-ROMからRPMパッケージをインストールできる

もし以上の仮定のいずれかに合わないのならば、おそらくこの文書はあなた向き ではありません。

インストールの際に特別なことをする必要はありません。あなたの好みに合わせて インストールしてください。この文書は、ネットワーク構築に必要なものを最初から すべてインストールする方法を示します。つまり、インストール中の特別な設定や 特別なソフトウェアのインストールを前提としていません。動作を確実にし、 設定情報がどのファイルにあるか混乱するのを防ぐため、システム設定ファイルを 直接編集します。Red Hatが提供するGUI設定ツールは使用しません。すこし 難しくなるかもしれませんが、逆に、他のディストリビューションや、異なる状況でも あなたの知識を生かせるようになるでしょう(Xが動かない場合や、モニターのない サーバなどです)。

1.1 更新履歴

この文書の最新版は常時、HTML形式ならば http://www.coastnet.com/~pramsey/linux/homenet.htmlで、 SGML形式ならば http://www.coastnet.com/~pramsey/linux/homenet.sgmlで、それぞれ得ることが できるはずです(訳注: 日本語訳は http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/Home-Network-mini-HOWTO.htmlで入手できます)。

  • 1999年12月21日 : 第1版
  • 2000年1月2日 : 外部ネットワーク接続で起きる不具合についてJohn Mellorからの 提案を受け入れる
  • 2000年1月22日 : 同じ型のネットワークカードを複数 使用する場合について小さな 修正を行い、Chris LeaからIPエイリアスに関する情報の提供を受ける
  • 2000年3月16日 : Nelson Gibbsから得たネームサーバのセキュリティ情報とCaldera Linux対応について、更新
  • 2000年6月22日 : Red Hat 6.2のコンフィギュレーション時の問題について追加し、 Kerr Firstから情報をもらいPPPoEについて補足

日本語翻訳版の更新履歴は以下の通りです。
  • 2000年7月30日:原文の2000年1月22日版を元に翻訳。 翻訳について、以下の方にコメントを頂きました(順不同、敬称略)。ありがとうございました。
    • 武井 伸光
    • 加茂 智之
    • Masaharu Goto
    • 森本 淳
    • konkiti
    • Hiro YAMAZAKI, Ph.D
    • 菊谷 誠
    • 山下 義之
    • 佐野 武俊
    • 羽根 秀也
  • 2000年10月30日:原文の2000年6月22日版を元に翻訳。 翻訳について、以下の方にコメントを頂きました(順不同、敬称略)。ありがとうございました。
    • 武井 伸光
    • MIZUHARA Bun

1.2 著作権

Copyright (C) 2000, Paul Ramsey.

以下の制限に従えば、この文書の全体または一部を無料で複写してかまいません。

  • 全体をコピーする場合でも一部分だけをコピーする場合でも、上記の著作権表示と この複写許可条項を完全な状態で変更なしに含まなければなりません
  • この文書の翻訳や、この文書が元になって生まれた作業の結果を配布する際は、 事前に書面でこの文書の著者に承認を得なければなりません
  • この文書の一部分だけを配布する際は、この文書全体を得る方法をその中に含め、 その手段を提供しなければなりません
  • 批評のための実例や他のプロジェクトで引用するためならば適切な参考文献表示を つけてこの文書の一部だけを、この許可条項なしに複写してかまいません

これらの制限の例外として、学術目的の利用を認めることがあります。著者に 連絡してください。これらの制限は著者たちを守るために設けました。皆さんの学習や 教育を制限することが目的ではありません。

訳注: 条件に従い、原文を以下に示します。

This manual may be reproduced in whole or in part, without fee, subject to the following restrictions:

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