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6. 終わりに(共有ライブラリを利用するには)

 共有ライブラリのコンフィギュレーションはシステム毎に異なります。以下 は共有ライブラリをサポートするシステムで実際に使用するための手順を説明 しています。

6.1 Linux

 linux の下で使用可能な共有ライブラリを得る2つの方法があります:

  1. LD_LIBRARY_PATH 環境変数の使用。
  2. ldconfig の使用。

 2番目のオプションはスーパーユーザーでアクセス可能な人々にだけ使用可 能です。それができない人、或いは特にライブラリを利用したいがためにビル ドするだけ(テストとして実行するためなど)の人は1番目の LD_LIBRARY_PATH 変数を使用してください。

 LD_LIBRARY_PATH 変数は共有ライブラリの検索用として、コロンで区切られ たパスのリストを含んでいます。この変数は ldconfig によるコンパイル情報 よりも前に読み込まれます。よってシステムに lesstif がインストールされ ていれば、目的のライブラリを強制的に利用させるためにこの変数を使用する ことができます。

 LD_LIBRARY_PATH のセッティング例:

$ LD_LIBRARY_PATH=/home/toshok/lesstif/libXm\
                                       :/home/toshok/lesstif/libMrm
$ export LD_LIBRARY_PATH

 あなたがスーパーユーザーのアクセス権を持ち、システム全体に対して lesstif をインストールしたいと思っているならば、インストールされたライ ブラリのディレクトリが /etc/ld.so.conf 内に含まれていることを確認して ください。さらにライブラリを利用できるようにするためにルートから 「ldconfig -v」をタイプしてください。

 どのライブラリが使われているか不明な時は「ldd」コマンドで確認するこ とができます。lesstif によって動的にリンクされた実行可能なバイナリを生 成した後に「ldd <バイナリファイル名>」をタイプしてください。 このバイナリが依存する全ての共有ライブラリへのパスが出力されるでしょう。

6.2 HPUX 9

 追加するものは何もありません。リンカがバイナリを生成する時ライブラリ を確実に見つけることができるようにするだけです(-L フラッグ)。

6.3 NetBSD/FreeBSD/OpenBSD

 Linux と同じです。


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