Linux/Alpha Frequently Asked Questions Geerten Kuiper , David Mosberger v1.1.5, 28 Feb 1999 後藤和茂 、枩村秀樹 v1.1.5, 1999 年 5 月 29 日 このドキュメントは、Linux/Alpha に関する一般的な質問に関しての回答が記 載されています。また、Alpha マシンで Linux を動作させるための各種情報 のポインタも用意されています。最新のバージョンは常に Linux/Alpha ホー ムページ にありますので、参照して下さい。ま た、htmlやその他の形式のものが alphalinux.org からダウンロードできます。 1. 現在の Linux/Alpha の状況は? まず確認しておきたいことは、Linux/Alpha は本当に動作するということで す。ほとんど全ての主要なアプリケーションが移植され動作しています。 XFree86をはじめ、LaTeX、ghostview、Mosaic、Emacs、gcc、 C++、NFS、オー トマウンタ、各種シェル、perl、python、Java、Tcl/Tk、scheme、 apache HTTPサーバ、およびフリーで提供されている多くのソフトが動作しています。 X11 に関しては、いくつかのビデオカードで動作することが確認されています (``Linux/Alpha で動作するグラフィックカードは?''の章を参照)。Quake も Dave Taylor 氏およ び Linus Torvalds 氏により、Linux/Alpha 用のバイナリが用意されていま す。1997 年 4 月には em86 エミュレータが公開されて、多くの Linux/x86 バイナリを Linux/Alpha 上で動作させることが出来るようになりました (``em86'' の章を参照)。applix、netscape、acrobat などのすばらしいア プリケーションも、em86 上で動作させることができます。 em86 は、Digital Semiconductor の Jim Paradis 氏の提供により、無償で利用することが出来 ます。 Linux/Alpha は PCI もしくは EISA 仕様のほとんど全ての Alpha マシンで動 作しています。ただし、DEC 3000 シリーズ・ワークステーションの TURBOchannel 仕様では動作しません。 1.1. サポートされている周辺機器 動作が確認されている周辺機器(もし、下記以外での動作が確認された場合に は、私たちまで連絡を下さい)。 o X11:ほとんど全ての XFree86 ドライバが Linux/Alpha 上で動作します。 ただし、packed 24-bit はサポートされていません(32bpp/depth 24 は動 作します)。 Alpha の SVGA サーバは、Intel 上でサポートされているカードの一部で 動作します。Matrox と S3Virge はサポートされていますが、多くの古い チップセットはサポートされていません。 SuSE が XFree の開発に積極的に参加しています。サポートされていない カードを持っている場合は、SuSE のホームページ でドライバを見つけることができるかもしれませ ん。 いくつかの開発中の X サーバがDigital の FTP からダウンロードす ることができます。 XFree86 が動かない場合は、チェックしてみるといい でしょう。 MetroLink と XiGraphics は商用の X サーバを販売しています(``商用ア プリケーション''の章を参照)。最新のグラフィックス・カードを使用す る場合は、これらが必要になるかもしれません。 o キーボード o コンソール(TGA+、EGA+ もしくは VGA+ 互換カード) o セレクション(コンソール上でのマウスのサポート) o シリアルポート o プリンタポート (セントロニクス仕様) o フロッピー o SCSI:ディスク、CD-ROM および tape。ホストアダプタは以下の通りで す。 o NCR/Symbios 53c810、825、875(ncr53c8xx ドライバを使用) o aha1740(Jensen) o BusLogic(Flashpoint を除く全ての ISA および PCI カードで動作。 EISA カードは古いシステムで不安定) o Qlogic ISP1020 o Adaptec カードはこれまで問題が多かったのですが、現在急速に改善さ れつつあります o ftape(QIC-80 テープ・ドライバ):このドライバを動作させるために は、 BFD ベースの insmod が必要です。 o IDE ドライバ:ディスクおよび ATAPI CD-ROM が動作します。 o ネットワーク: o イーサネットカード:de4x5, de500, depca, ewrk3, ne2000 がサポー トされています。以下のカードも同様にサポートされています。 o Western Digital(別名 SMC Elite)wd80x3 o SMC Ultra o SMC EtherEZ o 3Com 3c503、3c503/16、3c509 o Cabletron e2100 o Hewlett Packard PC Lan(model 27245、hp.c を使用) o Hewlett Packard PC Lan+(model 27247、27252A、hp-plus.c を使 用) o Ansel AC3200 EISA カード o AMD PCnetPCI (79C970 と 79C970A) ベースのカード(LANCE32 ドラ イバを使用) もし、上記のカードを使用して不具合を発見した場合には、 Paul Gortmaker まで、連絡して下さ い。 o その他のドライバ:ppp、ibmtr(IBM トークンリング・ドライバ) o ISDN:ICN 2B および ICN 4B カード(もし不具合が発生した場合には Thomas Bogendoerfer ) へ連絡して下さい) o カメラ・スキャナ:QuickCam(白黒およびカラー)、 HP ScanJet が動作 すると報告されています。 Mustek の flat scanners もサポートされてい ます(もし sane-devel メーリングリストへの参加を希望する場合には、 本文に "subscribe" と書いて sane-devel- request@listserv.azstarnet.com へメールを送ってください)。 o サウンドカード:サウンドブラスタ互換のカードで動作が確認されていま す。 UDB に内蔵されている マイクロソフト・サウンドシステム互換のカードも動作します。 o ジョイスティック:サウンドブラスタ 16 用のジョイスティック・インタ フェース(PC の標準ジョイスティック・ポート)が、 joystick-0.7.3 を 用いることにより動作します(ただしモジュール形式)。若干のパッチが 必要なので、必要な方は David Mosberger までメールを送って下さい。"koules" というゲームがジョイスティックで動作することが確認されています。 1.2. 現在判明しているバグおよび作業中のもの この章では、現在 Linux/Alpha において判明しているバグ、そしてこれらの 回避方法や作業状況について述べます。下記の事項は現在作業中のため、変更 があるかもしれません。また、ここに記載されていない新たな問題もあるかも 知れません。あるいは、最新のディストリビューションでは、ここに挙げられ たバグもすでに解決されているかもしれません。いずれの場合でも、axp-list メーリングリストにメールを出す前に、まず この章を最初に調べて下さい。もし、未知のバグもしくはそのバグに対する解 決方法を発見した場合には、私たちへメールで報告していただけると助かりま す(できれば linuxdoc-SGML 形式で)。 ルートファイルシステムのマウント中にカーネルがハングアップないしは パニック状態となる:" Linux の Kernel では、デフォルトのルート ファイルシステムが /dev/sda2 にハードコーディングされています。 もし異なるディスクあるいはパーティションにルートファイルシステム がある場合には、起動時のオプションで root=/dev/root-partition と 明示的に指定しなければなりません。例えば、ルートファイルシステム が /dev/hda1 にある場合には、root=/dev/hda1 と指定してください。 ELF 用の gdb でシェアードライブラリ中の関数をデバッグする際の 動作がおかしい:" gdb でダイナミックリンクされたバイナリを使用す る場合には、ダイナミックシンボルを強制的に解決させる必要がありま す。これを行なうには、gdb 中で set env LD_BIND_NOW=1 を実行してください。これを行わないと、gdb がシェアードライブラリ中の関数へジャンプしたときに、おかしな動作 をする場合があります。この不具合が発生する箇所は特定できています が、修正する時間がないようです。 カーネルがフロッピードライブの容量を 2.88MB と認識する: Alpha では、フロッピードライブに何が接続されていても、カーネルは 常に 2.88MB の容量があると認識します。でも心配する必要はありませ ん。通常フロッピードライバは容量を自動認識するので、全く問題なく 動作します。ただし、フロッピーをフォーマットする場合は例外です。 この場合には、正しい容量のデバイス名を指定して下さい。例えば、 1.44MB のドライブでフォーマットを行なう場合には /dev/fd0 ではな く、/dev/fd0H1440 を指定して下さい。 不整列アクセス(Unaligned access): 他の RISC CPU と同様に、Alpha でもメモリのアクセスに際しては自然 境界に整列している必要があります。例えば、メモリから 4 バイトの 整数を読み込む場合には、先頭のアドレスが 4 の倍数となっている必 要があります。同様に、8 バイトの整数を読み込む場合には、8 の倍数 のアドレスから読み込む必要があります。もし、CPU が正常に整列して いないワードをアクセスする場合には、 CPU はカーネルにトラップを かけて警告を出力します。そしてカーネルは、不整列アクセスをエミュ レートし、何事もなかったかのようにユーザプロセスを実行します(た だし実行速度は大幅に落ちます)。 典型的な、境界不整列アクセス(unaligned falt access)のメッセー ジは以下のようなものです。 X(26738): unaligned trap at 000000012004b6f0: 00000001401b20ca 28 1 これは、プロセス ID が 26738 の X(X11サーバ)が、アドレス 0x1401b20ca で境界不整列アクセスを行なったことを意味します。また、 このアクセスはアドレス 0x12004b6f0 から実行されたことを示していま す。他の数字にはあまり重要な意味はありませんが、カーネルのソースを 調べるともっと詳しい情報を知ることができます(例えば、load と store の関係など)。 このメッセージが出力されてもそれほど心配する必要はありません。境界 不整列アクセスをしたプログラムでも正常に動作します。境界不整列アク セスはそのうち修正されると思いますので、メッセージは無視して結構で す(もしあなたがプログラマならば、境界不整列アクセスが無くなるよう にソースを改良して下さい)。 リンカが warning: using multiple gp values というメッセージを 出す:" この警告は大きなプログラムを構築した際に出力されます。 ハードウェアに密着したハッキングを行うのでなければ、気にする必要 はありません。この警告は無視しても安全で、将来はオプションとなる でしょう。 IDE ドライバの動作が遅い: デフォルトの設定では IDE ドライバは長期間の割り込みが禁止されて います。これが原因でカーネルの割り込みに対する反応が鈍くなり、処 理速度が低下します。これを回避するには、以下のコマンドを全ての IDE ドライブに対し入力して下さい。 hdparm -u 1 /dev/hd? この設定を行うことにより、IDE ドライバの割り込みが再許可されます。 minlabel、fdisk 使用後にカーネルがパーテション認識に失敗する: パーテションテーブルを変更した後にシステムを使用することは避けて 下さい。たとえ、minlabel や fdisk が正しい値を示したとしても、必 ず再起動してカーネルにパーテションを認識させるようにしてくださ い。 tar xvMf /dev/fd0 でハングアップする: (このバグは、GNU libc ベースのシステムでは発生しないはずです) libc-0.43 の malloc のバグのため、マルチボリュームの tar アーカ イブが正常に動作しません。gmalloc パッケージを使用して再コンパイ ル、リンクするか、あるいは新しい libc を入手して下さい。 日付が 20 年ずれる: これは本当はバグではありません。しかし、多くの人が遭遇している問 題のようです。Jay Estabrook 氏による最終的な解決方法を以下に示し ます。 ARC コンソールと SRM コンソールは、日付を time-of-year (TOY) 時計に 記録していますが、フォーマットは若干異なっています(年フィールドの み)。 通常、"/sbin/clock" は SRM が使用しているフォーマットを解釈します。 しかし、"-A" フラグを指定すれば、ARC のフォーマットを理解することも できます。したがって、ARC フォーマットの日付を読み出すためには "clock -r -A" を使用し、書き込むには "clock -w -A" を使用する必要が あります。もし、日付が期待通りのフォーマットで書かれていない場合に は、ARC または SRM コンソールが文句を言ってくるでしょう。:-\ 正しいフォーマットを使用する一番確実な方法は、コンソールの日付設定 機能を使用して日付を設定することです。これは、ARC コンソールではメ ニューのなか、SRM コンソールではコマンドになっています(IIRC: "help date" を試してください)。 次に、Red Hat の /etc/rc.d/rc.sysconfig スクリプト (訳注:/etc/sysconfig/clock)のなかで、"clock" の呼び出しが正しく設 定されていることを確認してください。 MILO/kernel の起動に ARC コンソールを使用する場合: 1. Red Hat 4.1 では、/etc/sysconfig/clock に以下の記述があること CLOCKMODE="ARC" 2. Red Hat 4.2 では、/etc/sysconfig/clock に以下の記述があること ARC=true SRM コンソールから直接カーネルを起動している場合: 1. Red Hat 4.1 では、/etc/sysconfig/clock に以下の記述があること CLOCKMODE="" 2. Red Hat 4.2 では、/etc/sysconfig/clock に以下の記述があること ARC=false 上記の設定が "clock" を呼び出すときの引数にどう反映されるかは、 /etc/rc.d/rc.sysconfig ファイルを参照してください。 時間がでたらめな日付/時刻になる: これは、PC164/LX164/SX164 で発生する問題です。原因は、これらの ボードで使用されている TOY クロック・ハードウエアのバージョンが 微妙に違うためです。すでに述べたように、システムクロックは起動時 に clock コマンドが TOY クロックを参照して設定されます。設定に問 題があるかどうかを調べるには、以下のコマンドを試してください。 while true; do /sbin/clock -r [-A]; done (TOY クロックが ARC フォーマットを使用している場合には -A オプショ ンを指定してください) これで一致しない場合には、/sbin/clock をアップデートしてください。 ファイルは以下のところから入手できます。 gatekeeper.dec.com:/pub/DEC/Linux-Alpha/Kernels/clock-pc164-rh4.2 gatekeeper.dec.com:/pub/DEC/Linux-Alpha/Kernels/clock-pc164-rh50 0>0>0>0>0>0>: 標準の MILO イメージは、コンソールだけでなく、最初のシリアルポー トとも交信するように設定されています。もし、最初のシリアルポート にモデムがつながっていると、モデムがエコーバックしてしまいます。 これを回避するためには、システム起動時にはモデムの電源を切ってく ださい。あるいは、異なるシリアルポートにつなぎ直したり、シリアル ポートへの出力を行わないように MILO を作成してもいいでしょう。 fdiskがディスクパーティションを認識できない: これは、Digital Unix の disklabel ユーティリティで作成されたパー ティションのように、BSD スタイルのパーティションを使用していると きに発生します。fdisk を BSD モードに切り替えて下さい。 vi が入力を 4 文字一組で処理する: 実際には、ほかのアプリケーションでも同様のことが起きるかもしれま せん。これは、ncurses の問題です。以下の章で説明しているように、 プログラムが termio と termios を混同していることに関するもので しょう。対応策は、vi を起動する前に stty eof '^a' と入力して下さ い。 Ruffian(164UX)で X が起動しない: "Failed to set IOPL for I/O" というメッセージが出て、 X の起動に 失敗します。原因は、Red Hat 5.1 の GLIBC が RUFFIAN システムを識 別できないからです。root になって、(訳注:/etc ディレクトリで) 以下のコマンドを正確に入力して下さい。 ln -s EB164 /etc/alpha_systype ipfwadm が失敗する: Redhat 5.1、5.2 for Alpha に含まれている ipfwadm にはバグがあり ます。Redhat 5.0 の ipfwadm を使用して下さい(注意:2.1.* や 2.2.* のカーネルを使っている場合は、代わりに ipchains を使ってい るでしょう)。 Adaptec SCSI コントローラの動作が不安定: PC164 で Adaptec 2940 を使っている場合にとくに発生します。デバイ スのスピード、幅(?)、終了の自動認識をオフにすることで改善する ようです。以下のユーティリティーを入手して下さい。 http://www.windowsnt.digital.com/support/drivers/drivers.asp/ 入手したファイルをフロッピーまたは FAT パーティションにコピー し、ARCBIOS メニューの "Run a program" から実行します(新しいシステ ムでは、ファームウエアの i386 エミュレータを通してオンボード・ユー ティリティを起動することによって、 SCSI コントローラの設定を行うこ とができます)。 時刻を設定した後で、XL266 が立ち上がらない: XL266 のハードウエアクロック設定の際に、-A オプションをつけ忘れ た場合、ARCBIOS は無効な時刻と認識して、全ての OS の起動を拒否し ます(時刻の再設定が必要になります)。不幸なことに、設定が明らか に間違っていると分かっている場合でも、再設定することはできません (これは明らかにバグです)。回復させるには、修正した linload.exe を ftp://ftp.ub.uni-marburg.de/pub/unix/linux/alpha/ から入手して下 さい(Juergen Schroeder 氏に感謝します)。入手したファイルを適当 な MILO と一緒にフロッピーにコピーし、メニューの "Run a Program" から実行します。MILO のなかから linux の起動が成功したら、時刻を 再設定して下さい。-A をつけるのをお忘れなく... (linload.exe の修正は、MILO の位置をプログラムのなかに書き込ん だのだと思います) 1.3. Alpha への移植: long と short に関して UNIX 上で、C を使ってプログラムする際に陥りやすい、いくつかの落し穴 を、ここに思いつくままに集めてみました。これは実のところ Linux や Alpha に限った話ではないのですが、Linux/Alpha は 64bit の世界での先駆 的な OS の 1 つですので、ここに記された問題は、他の 64bit OS でも発生 する可能性が高いでしょう。 sizeof(long)!=32 多くのプログラムが long を 32 ビットとして処理していますが、 ANSI C 規格にはこのような規定はありません。例えば、 DEC Unix や Linux のような OS が Alpha 上で動作する場合に、主な C における型 のサイズや制限事項は以下のようになっています。 o char: 8 ビット。バイト整列が望ましい。 o short: 16 ビット。2 バイト整列が必要。 o int: 32 ビット。4 バイト整列が必要。 o float: 32 ビット4 バイト整列が必要。 o long: 64 ビット。8 バイト整列が必要。 o void*: 64 ビット。8 バイト整列が必要。 o double: 64 ビット。8 バイト整列が必要。 したがって、ビット落ちなしにポインタを整数 (int) に変換すること はできないことに注意して下さい。事実 Alpha のバイナリでは、基本 的にこのようなキャストを行なった場合には、意図的に core ダンプを するようにしてあります。このような難しいエラーをデバッガで探すよ りは core ダンプさせてしまった方が見つけやすくなるからです。 もし正確に n ビットの変数が必要な場合には、Linux 用のアプリケー ションでは(および GNU libc を使用している他のシステムでも)、以 下の型を使用することができます。 o int8_t: 8 ビット符号つき整数 o int16_t: 16 ビット符号つき整数 o int32_t: 32 ビット符号つき整数 o int64_t: 64 ビット符号つき整数 o u_int8_t: 8 ビット符号なし整数 o u_int16_t: 16 ビット符号なし整数 o u_int32_t: 32 ビット符号なし整数 o u_int64_t: 64 ビット符号なし整数 カーネルでは代わりに以下の型を使用します。 o __s8: 8 ビット符号つき整数 o __s16: 16 ビット符号つき整数 o __s32: 32 ビット符号つき整数 o __s64: 64 ビット符号つき整数 o __u8: 8 ビット符号なし整数 o __u16: 16 ビット符号なし整数 o __u32: 32 ビット符号なし整数 o __u64: 64 ビット符号なし整数 しかし、上記のなかにはシステム依存の型も存在します。とくに 32 ビットマシンでは、GNU C を使用した場合のみ 64 ビット整数を使用す ることができます。同様に、例えば 36 ビットのように特殊なワードサ イズを持つようなシステムもあります。したがって、移植性の点から も、これらの変数の使用は控えて下さい。 inet_addr() の返り値のエラー inet_addr() はエラー時に -1 を返すという、一般的な規則を適用して しまったためです。Linux の man-page でさえこのような記載がありま す。しかしこれは誤りで、本当は inet_addr() はエラー時に INADDR_NONE を返します。この値は netinet/in.h で定義されていま す。もっと良い解決法は、この関数を使用しないことです。最近のライ ブラリで提供されている inet_aton() 関数を使用すれば、成功/失敗 を表す返り値で間違えることはなくなります。 struct termio と struct termios は同じではない 多くの Linux のプログラムは struct termio、 struct termios およ び ioctl() を混同して使用するという間違った使い方をしています。 多くのシステムではこの 2 つのインタフェースは両立しません(歴史 的な経緯もあり、簡単には修正できません)。したがって、struct termio を使用する場合には TCGETA、TCSETAF、TCSETAW、 TCSETA のみ を使用し、struct termios を使用する場合には TCGETS、TCSETSF、TCSETSW、 TCSETS のみを使用して下さい。 ロード/ストアに関する原子性(atomicity)に関して 一般にマシンのワードサイズよりも小さい読み出し/書き込み時のデー タ量が原子的(atomic)であるという仮定は安全ではありません。とく に、初期の Alpha チップは byte もしくは short のデータを読み書き するための原子的な命令を持っていません。他のデバイスや割り込みと 同期を取るために、カーネルのハッキングを行なうのでなければ、気に する必要はありません。しかし、共有メモリを通して他のプログラムと データを共有するような場合には、通常のユーザ空間でもこの問題が発 生する場合があります。 2. 参加すべきメーリングリストは何かありますか? はい、"axp-list" メーリングリストへの参加をお勧めします。参加するため には、サブジェクトに "subscribe" とだけ書いたメールを axp-list- request@redhat.com へ送ってくださ い(本文は空で構いません)。 Debian-Alpha メーリングリストというのもあります。Debian をインストール しているのであれば参加すべきです。しかし、Red Hat ユーザが興味を引くよ うな議論も交わされています。参加するには、 Debian のホームページ をご覧下さい。 もし、日本の Linux/Alpha の状況を知ることに興味があるのならば、 "linux-alpha-jp" メーリングリストがあります。 "subscribe linux-alpha- jp" という行を本文に含めて majordomo-zagato@kuamp.kyoto-u.ac.jp へ送ることによって参加で きます。なお、ほとんどのメールは日本語(ISO-2022-JP)で書かれています ので注意してください。 2.1. ニュースグループについてはどうですか? 1997 年 6 月に comp.os.linux.alpha というグ ループがスタートしました。現在、ほとんどのサーバで購読できるはずです。 また、DejaNews を通じて読むこともできます。 3. Linux/Alpha を動作させるための最小構成は? Linux/Alpha はわずか 8MB のメモリと170MB のハードディスクを持つマシン で動作します。8MB のメモリでも、スワップなしに Emacs-19.28 を動かせま すが、所詮その程度です。 16MB のメモリと 500MB のハードディスクを備え たシステムならば、X11 を使用していても、作業をするのに全く問題はありま せん。32MB のメモリと約 1GB のハードディスクがあれば、power-hungry ユーザでさえ満足できるでしょう。もちろん多いに越したことはありません。 (え〜、どの程度が妥当かという認識は、時とともに、また DRAM の価格によ り、変わり得るでしょう。今では、多くの人々が 32MB は最小限の構成 で、64MB が実用的と考えているでしょう。最近リリースされた Red Hat で は、インストールするのに 24BM 必要なようです... それに、2GB 以下のハードディスクを探すのは大変でしょう) 多くの Alpha ボードが EIDE をサポートしていますが、パフォーマンスは満 足のいくものではないと報告されています。SCSI を奨励します。 4. Alpha の速さは? これは、システムによって、またどのようなプログラムを走らせるかによって 異なります。 Alpha は RISC プロセッサであり、より少なく単純な命令(instructions)し か持っていません。そのため、通常、同じクロックでは CISC プロセッサより も遅くなります。しかし、単純であるがゆえに、高いクロックで動作させるこ とが容易になります。一番速い Alpha(現在 700MHz)では、Intel の最速版 (450MHz)を上回ります。今後数年はこのような優位性が続くでしょう。もっ とも、Alpha が Intel よりも値段が高いという状態も数年は続くでしょう が。 BogoMIPS で測ると、21164 までの Alpha では、クロック周波数(MHz)と同 じ数値を示します(Intel の 486 や、初期の Pentium も同様です)。21264 では、BogoMIPS はクロック周波数の 2 倍の数値となります(Pentium MMX 以 上と同様です)。 しかし、BogoMIPS はアプリケーションを動かす際の真のスピードを表してい るわけではありません。 RISC 命令は数が少なく単純であるため、CISC と同等の結果を得るには、多く の命令を実行しなければなりません。さらに、命令のサイズも CISC よりも大 きいのです。したがって、最高のスピードを実現するためには、大きなキャッ シュと広いメモリー帯域幅を確保しましょう。多くの Alpha はチップ上に 2 段階のキャッシュを持っています。新しいマザーボードでは、広いメモリーバ ス(128 あるいは 256 ビット)も採用されています。しかし、古いシステム では、メモリーの帯域幅が狭いことがボトルネックになるものもあります。 Alpha は浮動小数点演算の性能で高い評価を得てきました。しかし、最高の性 能を引き出すには、非常に良くできたコンパイラとライブラリが必要になりま す。そのため、ちょっと前までは、本物の数値演算用マシンでは Digital Unix を導入することも多かったのです。最近では、オープンソース界のコン パイラは依然として劣っていますが、ライブラリでは大きな進展がありまし た。高度に最適化された数学ライブラリが http://people.frankfurt.netsurf.de/Joachim.Wesner/ から入手できま す。 5. Linux/Alpha はどんなシステム上で動作しますか? Linux がサポートする Alpha プラットホームの数は急速に増加しています。 以下に挙げるのは、Linux が動作することが確認されているプラットホームと マザーボードのリストです。このリストに関して、何か訂正などありました ら、私たち までお知らせください。 o 最新の製品 は 164RX (RUFFIAN の次世代)と、 264 ベースのデュアル・ボードである 264DP です。 o AlphaPC 164UX は現在ハイ エンドなものです。実は、これは Digital 製品ではありませ ん。Deskstation によって開発され(RUFFIAN と呼ばれていました)、現 在 Samsung によって販売されています。 800MHz のクロックまでサポート しており、オンボードで Ultra Wide SCSI (Symbios Logic 53C875)と 10/100Mb Ethernet(Digital 21143)が搭載されています。164SX や LX のように、メモリに DIMM(SDRAM)を使いますが、4 スロットではなく 6 スロットあります。 o AlphaPC 164LX は Digital のものでは最上位種です。 AlphaPC 164 をベース にしていますが、クロックは 600MHz まで対応しており、SIMM ではなく DIMM を使います(つまり DRAM ではなく SDRAM を使うということで す)。 o ローエンドとして位置づけられるのは AlphaPC 164SX で す。21164PC 系列のマイクロプロセッサが搭載され、クロックは 400 また は 533MHz です。このボードは NT Workstaion 市場をターゲットにしたも のですが、 Linux でも非常に良好に動作します。 o 組み立て済みのワークステーションとしては Miata (Personal Workstation)が挙げられます。これには、(まだ)X11 でサ ポートされていないグラフィックカード(Powerstorm)が搭載されていま すが、一般的なものでは Matrox Millennium で代用することができます。 o Alcor (AS600)、 Bret (AS500)。Alcor 用のカーネルは AlphaStation 500 でも良好に動作しま す。もし、動作を確認された方がいらっしゃいましたら、私たち までご連絡ください。 o EB164。Aspen Timberline と Summit が販売しているものは、マシンとマ ザーボードが非常に似ています。EB164 は後継の PC164 に置き換わってい ます(上記参照)。 o Cabriolet (別名 AlphaPC64)。これは、CPU に 21064 を使った PCI ベースのマザーボード です。 21066 システムより高価なものですが、非常にすばらしいシステム であり、サードパーティ製の多くがこの設計を基本にしています。通常 275MHz で動作しますが、メーカーによっては(オーバークロックによ り)300MHz 版を販売している場合もあります。現在では時代の遺物となっ てしまいましたが、非常に魅力的な価格で見つけることができるかもしれ ません。 o Mikasa (AlphaServer 1000)。Noritake (AlphaServer 1000a)も、2.0.30 より 新しいカーネルに適切なパッチを当てることによってサポートされます。 しかし、搭載されている Cirrus のグラフィックカードは X11 でまだサ ポートされていません(あるいは極めて不十分です)。 o Mustang (AS200)、 M3 (AS250)、 ??? (AS255)、 Avanti (AS400)。 現在 Linux はこれら全ての AlphaStation で動作しています。これらのマ シンを一括して扱うのは、プログラム的に非常に似ているからです。とく に、全て同じファームウエアで同じカーネルを使って走らせることができ ます。カーネルを作るとき、"Avanti" を選ぶだけで上記システム全てをカ バーできることになります。 o XL マ シーンは "Windows NT Dream Machine" としても知られています。そのお かげで、(それらのほとんどで) Linux が非常に良好に動作します。 通常の XL は 21064 をベースにしており、512KB の L2 キャッシュと 233MHz、あるいは 2MB キャッシュと 266MHz のどちらかで動作します。 新しい XL Turbo は 21164A をベースにしており、300MHz と 366MHz で動 作します。Turbo は全て 2MB の L2 キャッシュが搭載されています(訳 注:正確には 3 次キャッシュ)。 o ALPHAbook 1 は、 21066A ベースの(最初で唯一の)ノート型です。パッチを当てることに よって Linux を動作させることができます。 X サーバも動きます。 o Jensen (別名 DEC 2000、DECpc AXP 150)。これは全ての Alpha PC のなかで最 も古いものであり、EISA バスが搭載されています。今ではより低価格でよ り高速なマシンが手に入るため、新たにこのマシンを購入することはない でしょう。しかし、このマシンは本当に驚くほど安く買うことができ る、Jansen は家庭用としては最適でしょう。ファームウエアはグラフィッ クカードや SCSI コントローラに関して 2、3の問題を抱えているようで す。お求めやすい Alpha box を探しているならば、検討の価値があるかも しれません。 o Noname (別 名 AXPpci33)。これは、21066(低価格 Alpha)を使った PCI ベースのマ ザーボードです。21066 のコアは 21064 と同じものです。唯一の相違点 は、21066 はチップにメモリコントローラと I/O コントローラが埋め込ま れていることです(外部インターフェースが単純になり、安価に製造でき ることになります)。このボードは 166MHz と 233MHz のものが利用でき ます。 o UDB 。 Linux/Alpha は Universal Desktop マシンでもうまく動作します(このマシンは Windows NT が走っているときには "Multia" と呼ばれています)。TGA グラフィッ クカードと内蔵のサウンドカードがサポートされています。UDB は基本的 に Noname ボードにいくつかのハードウェアを追加して、小さな筐体に納 めたものです。そのため、カーネルコンの構築を行なう場合には、システ ムタイプに "Noname" を選んでください。UDB は現在 Alpha の入門機とし て最も安い部類に属します。 o EB*。 Digital は様々な評価ボード(例えば、EB66、EB64++ 等)を販売し ていました。いくつかのマシンで Linux/Alpha が動作することが報告され ています。ただし、比較的高価であり、現在では時代遅れなものと思われ ます。 5.1. サポートされないシステム Linux/Alpha は TURBO チャンネルベースの Alpha システム(DEC 3000 シ リーズのワークステーション)を近い将来サポートする予定はありません(永 遠にサポートされないかもしれません)。この理由は 2 つあります。1 つ は、これらのマシンが PCI ベースのマシンとは非常に異なった I/O システム を持っているため、あらゆる点で PC とは異なっています(例えば、ほとんど のドライバをゼロから書く必要があります)。2 つめは、PCI の出現により、 TURBO チャンネルは(良かれ悪かれ)死んだも同然の技術になっており、死ん だ技術に対するソフトウェア開発に興味が湧かないことです(けれども、この ようなシステムは安く購入できるため、Linux ユーザーに興味を呼び起こすか もしれません)。 このようなマシンを持っていてフリーな OS を動かしたいのであれば、 *BSD を選んで下さい。少なくとも 1 つは 3000 シリーズをサポートしています。 5.2. 表 以下の表は、適切な MILO、Kernel、bootfloppy の組み合わせを選択するのに 役立つでしょう(Jay Estabrooks による多くの貴重な貢献の 1 つ)。 以下の表は何かの役に立つと思われます。"family" の名称をはっきり 示しませんでしたが、グループ分けと MILO についてはほとんど明記し ています。 --Jay++ --------------------------------------------------------------------- 注意:"AS" は "AlphaStation" と "AlphaServer" の両方を指しますが、こ の 2 つは以下の条件では入手できないかもしれません。 ハードウエア 別名 MILO イメージ ============= ======= ========== DECpc 150 JENSEN N/A DEC 2000 Model 300(S) JENSEN DEC 2000 Model 500 CULZEAN AS 600 ALCOR xlt-alcor AS 500 MAVERICK,BRET xlt-alcor XL-300 XLT XL-366 XLT XL-433 XLT AS 200 4/* MUSTANG avanti AS 205 4/* LX3 AS 250 4/* M3 AS 255 4/* LX3+ AS 300 4/* MELMAC AS 400 4/* AVANTI XL-233 XL xl XL-266 XL xl Personal Workstation MIATA miata PWS 433a(u) PWS 500a(u) PWS 600a(u) AS 2100 (EV4) SABLE N/A AS 2100 (EV5) GAMMA-SABLE N/A AS 2000 (EV4) DEMI-SABLE AS 2000 (EV5) DEMI-GAMMA-SABLE AS 1000 (EV4) MIKASA N/A AS 1000 (EV5) MIKASA-PRIMO N/A AS 1000A (EV4) NORITAKE N/A AS 1000A (EV5) NORITAKE-PRIMO N/A AS 600A ALCOR-PRIMO AS 800 CORELLE AXPpci33 NONAME udb-noname UDB MULTIA AlphaBook1 (laptop) ALPHABOOK1 N/A AlphaPC64 CABRIOLET cabrio AlphaPCI64 AlphaPC164 PC164 pc164 AlphaPC164-LX LX164 lx164 AlphaPC164-SX SX164 sx164 EB164 EB164 eb164 EB64+ EB64+ eb64p EB66+ EB66+ eb66p EB66 EB66 eb66 AS 4100 RAWHIDE N/A AS 4000 RAWHIDE N/A AS 1200 TINCUP N/A --------------------------------------------------------------------- 6. 何を買えば良いでしょうか? 6.1. マザーボード 最近では、多くの販売業者が Alpha ベースのマザーボードを取り扱っていま す。まず、設計用の資料(reference designs)を作成し、評価用ボードも販 売している Digital Semiconductor が挙げられます。現時点で、最も一般的 なボードは AlphaPC 164LX と SX です。PC164 も入手可能です。安価な PC64 (Cabriolet)を取り扱っている業者もいます。より詳しい情報は Digital Semiconductor のホームページ にあります。 Digital OEM でも Alpha ボードに関する情報を入手できます。例えば、低価格の Noname(AXPpci33) や高性能の Alpha PCI ボードに関するものがあります。Noname ボードは DEC が販売した最初の PCI ベースのマザーボードです(詳細は後述)。Alpha PCI は新しく高性能です。96年4月から出荷が始まっています。その次の世代が PC164 (SX、LX、RX などがあります)で、現在は 264DP が開発中です。 Samsung もマザーボードを生産しており、子会社の Alpha Processor, Inc. を通して販売しています。Digital OEM 製品と非常に似ていますが(同一かな?)、 API は NT 市場を狙ったものの ようにみえます。でも心配しないで下さい。 Linux もサポートしています。 6.2. システム 一般に、コンピュータを個々の部品を購入して組み立てるよりも、完成品とし て購入する方が安くすみます。このことは、とくに、多くのサードパーティ製 システムや Digital の XL マシンに当てはまります。マザーボードの値段に 個々の部品の値段を足し合わせてみれば、完成品の値段を下回ることが難しい ということがすぐ分かります。当然のことですが、完成品を購入すれば、ちゃ んと動作する個別部品を 1 つ 1 つ捜し出すという面倒もありませ ん。AlphaPowered には、多くのサードパー ティの販売店情報があります。ほとんどの業者が 164LX または 164SX ボード をベースにした製品を扱っています。また、なかには古いボードを安く販売し ているところもあります。 Digital のサーバクラスでも linux が動作するシステムもありま す。``Linux/Alpha はどんなシステム上で動作しますか?''の表を参照して下 さい。 6.3. Alpha システムの概要 (やや古くなってしまいましたが)Alpha システムや Alpha プロセッサに関 する簡単な説明と概略が Brief Alpha System Overview に あります。 7. Alpha システムの入手先は? まず、AlphaPowered のホームページ を チェックして、どのような販売業者があるか確認してください。国内の販売業 者が良ければ、以下のリストをご覧下さい。 7.1. オーストラリア(国番号:61) Digital Equipment Corporation Digital OEM Products 410 Concord Road Rhodes, NSW 2138 電話: 2-561-5406 ファックス: 2-561-5777 担当者: Allan Homulos Cetus Technology 36 Bouvardia St Asquith 電話: +61 2 9482 1566 ファックス: +61 2 9482 3781 担当者: Leonard Chan ホームページ: www.cetustech.com.au 7.2. オーストリア(国番号:43) EDV-Beratung DREYER Hintnausdorf 14 A-9300 St. Veit/Glan 電話: 4212-90555-0 ファックス: 4212-90555-555 携帯電話: 664-2038200 概要: Sells various Alpha systems/boards. 担当者: wdr@quant-x.com ホームページ: www.quant-x.com 7.3. カナダ(国番号:1) Hard Data Ltd. 11060 - 166 Avenue, Edmonton, AB T5X 1Y3 電話: (403) 456-1510 ファックス: (403) 456-1510 or 457-1338 電子メール: Maurice Hilarius 概要: DEC Technical OEM and business partner. Motherboards, Parts, and complete systems in various configurations are available. This Digital TOEM in Canada is both Linux friendly, and willing to sell to end-users. 7.4. フィンランド(国番号:358) Damicon Kraa Tekniikantie 17B 02150 Espoo 電話: 9 437 5557 電子メール: damicon@damicon.fi ホームページ: www.damicon.fi/ 担当者: Mikko Siren PSS-Trade Ltd Oy Kauppanelio 4 60120 Seinajoki 電話: 6 420 2000 ファックス: 6 420 2001 電子メール: alphasales@pss.fi 担当者: Mr. Jukka Peltola ホームページ: http://www.pss.fi/ 概要: PSS-Trade is a OEM partner of Aspen Systems Inc. and is reselling both Aspen and Digital boards and systems (brand Citum) to Skandinavia. Pre-installed Linux / DEC Unix / Win NT systems available. 7.5. フランス(国番号:33) Digital Equipment France TOEM (C&P BU) 5, rue de la renaissance 92187 Antony Cedex 電話: 33-1 69 87 13 26 ファックス: 33-1 69 87 57 17 main: 33-1 69 87 51 11 電子メール: Francois Potard 担当者: Francois POTARD Alcove 12 place Indira Ghandi 92230 Gennevilliers 電話: 33-1 47 33 82 84 ファックス: 33-1 47 33 76 98 担当者: Mr Lucien Petit 概要: Sells enterprise servers, LINUX only. URL: www.alcove.fr METROLOGIE Tour d'Asnieres 4, avenue Laurent Cely 92606 Asnieres Cedex 電話: 33-1 40 80 90 00 ファックス: 33-1 40 86 04 85 担当者: Mr Jean-Claude BACH 概要: Master reseller, sells both boards and systems. LUCCA 37, Route de Versailles - Champlan 91163 Longjumeau Cedex 電話: 33-1 64 54 07 35 担当者: Mr Giorgio FLORI 概要: Sells boards. E.S.C. 8, avenue de l'Isle Saint Martin 92737 NANTERRE Cedex 電話: 33-1 69 85 31 00 ファックス: 33-1 69 85 58 21 電子メール: devins@escdirect.fr ホームページ: www.escdirect.fr 担当者: Philippe DEVINS 概要: Sells boards and systems. DialEcrans 70, rue Maurice Ripoche 75014 Paris 電話: 33-1 45 43 56 26 ファックス: 33-1 45 43 17 78 電子メール: dialec@dialup.francenet.fr 担当者: Philippe DEGOY 概要: Sells boards. Newtek 8, rue de l'Esterel SILIC 583 94663 Rungis Cedex 電話: 33-1 46 87 22 00 ファックス: 33-1 46 87 60 49 担当者: Mr Roger MOCAER 概要: Distributor for "Digital Semiconductor". Sells Alpha AXP Microprocessors and Evaluation boards. Some integrators who resell complete solutions using the AXPpci33 and AlphaPC64 SBCs: A.G.M.D. 778, rue Labat 75018 Paris 電話: 33-1 42 52 01 01 ファックス: 33-1 42 52 00 10 担当者: Gilles Le Richom 概要: Sells boards and systems. Concept Informatique 4, rue H. Lahuppe 06220 Golfe Juan 電話: 33 93 63 15 55 ファックス: 33 93 63 71 04 担当者: Thomas AIME 概要: Sells boards and systems. GETEK 113, rue Aristide Briand 91401 Orsay Cedex 電話: 33-1 60 14 44 32 ファックス: 33-1 69 31 35 82 担当者: Dan COSTOVICI 概要: Sells systems. 7.6. ドイツ(国番号:49) ixsoft ホームページ: http://www.ixsoft.de 概要: Alpha-Systems (Linux preinstalled) and -components. DELEKTRON Datensysteme GbR Landwehrstrasse 32b 80336 Muenchen 電話: (089) 59 88 51 ホームページ: http://www.delektron.de 概要: Alpha-components Quant-X EDV-beratung DREYER (see the Austrian section) can also be reached in Germany. 電話: +49-89-21939-181 ファックス: +49-89-21939-182 RCH Computer-Grosshandel Dieter Rimmler Zussdorfer Strasse 67 D-88271 Wilhelmsdorf 電話: +49 7503 9300-0 ファックス: +49 7503 930050 Schell Computersysteme Zehntwiesenstrasse 7 76275 Ettlingen 電話: 07243-37700 ファックス: 07243-377039 電子メール: 概要: Alpha based components and complete systems based on Samsung boards. Scholz Elektronik Freischuetzstrasse 94 D-81927 Muenchen 電話: (089) 957-2430 ファックス: (089) 957-24333 概要: Scholz Elektronik is reselling both Aspen and Digital boards. 7.7. 香港(国番号:852) Genesis Systems Int'l ltd. 7/F., Honytex Building 22 Ashley Road, T. S. T. Kowloon, Hong Kong 電話: +852 2815 0728 ファックス: +852 2815 0729 ホームページ: E-mail 概要: Provides 21164SX and LX based Alpha Linux servers. 7.8. イタリア(国番号:39) Avnet EMG Via Novara 570 I-20153 Milano 電話: (02) 381901 ファックス: (02) 3800 2988 担当者: Mr. Bernardini 概要: Industrial Distributor for all Digital SBCs (single-board computers). Can sell Noname systems as well as other board- level products in small volumes. Bergamo Jolly srl Via Baertsch, 4 I-24100 Bergamo Bg 電話: (035) 4124004 ファックス: (035) 4124528 ホームページ: www.jollybg.com/ 担当者: Roberto Perego 概要: Reseller for Digital boards, barebones and complete systems. Distributor for clone 21164 and 21264 systems. Unidata Srl Via S. Damaso 20 I-00165 Rome 担当者: Paolo Bevilacqua 電話: (06) 3938 7319 ファックス: (06) 3936 6949 ホームページ: www.unidata.it 電子メール: info@unidata.it 概要: Unidata Srl is a business partner of DEC Italy. This means that they have all the DEC Alpha boards (Noname and newer) available, barebones or assembled in complete systems. 7.9. 日本(国番号:81) フロンティア神代 電話: 820-53-1358 ファックス: 820-52-5565 概要: Sells Noname systems running Windows NT. 7.10. オランダ(国番号:31) ReQuest Automation Services b.v. Postbus 182, 1400 AD Bussum Energiestraat 23a 1411 AR Naarden 電話: 035-6949441 ファックス: 035-6946202 ホームページ: www.request.nl 電子メー ル: sales@request.nl 7.11. スウェーデン(国番号:46) Digital Equipment AB Tommy Danielsson Allen 6 172 89 Sundbyberg 電話: 8-6297980 (direct) or 8-6298000 (operator) 電子メール: Tommy Danielsson x400: C=se;A=400net;P=digital;S=Danielsson;G=Tommy Ericsson Components Distribution 164 81 Kista 電話: +46 (0)8-757 53 44 担当者: Jan Pettersson 概要: importer of digital hardware parts. Sells 164SX boards, 21164PC processors, Axxion DL-17 cases, etc. Trade 4 Future Gammelstadsv. 2 Gammelstadens Fabriker B:3 415 02 Gothenburg 電話: +46 (0)31 84 17 50 ファックス: +46 (0)31 84 72 40 概要: Sells 164SX boards, 21164PC processors, Axxion DL-17 cases, etc. 7.12. スイス(国番号:41) DEC Digital Equipment Corporation AG ueberlandstrasse 1 Postfach 8600 Duebendorf 電話: +1 801 21 11 ファックス: +1 801 23 23 担当者: Ivo Portmann 7.13. U.K. (国番号:44) Compusys Ltd 58 Edison Road Rabans Lane Industrial Estate Aylesbury Bucks HP19 3TE 電話: 01296 505100 ファックス: 01296 24165 担当者: Andy Pitt 概要: We are now able to offer systems based on a range of Alpha's from the 166MHz 21066 to the 266MHz 21164 system. Our core business is based on building finished CE marked systems to customer specifications. Parsys Ltd Boundary House Boston Road London W7 2QE 電話: 7000 PARSYS (727797) ファックス: 181 579 8365 担当者: sales@parsys.co.uk ホームページ: http://www.parsys.com 概要: Workstations for Linux/NT/Digital UNIX using AXP 21164A 366/433/500 MHz processors. Clustered systems based on the above processors, message passing over 100 Mb/s Ethernet or switched interconnects at speeds up to 1.3Gb/s. 7.14. アメリカ(国番号:01) 以下のリストは、Linux/Alha の動作するシステムを注文台数を限定せずに販 売し、また、クレジットカード・小切手・パーチェスオーダーでの注文を受け 付けてもらえる販売店に限られています。以下の販売店では少なくとも "Linux" という言葉を聞いたことがあり、かつ Linux で動作する機種を少な くとも 1 種類は取り扱っています。 販売店の情報を maddog 氏へ知らせる場合に は、サブジェクトを "YET ANOTHER GREAT VENDOR OF LINUX ALPHA SYSTEMS" としてメールを出して下さい(忙しい maddog 氏の注意を引くように全て大文 字で)。また、メールを出す際には、上記の基準を満たすことを確認し、購入 したときの全ての情報を知らせてください。そうすれば maddog 氏の負担を軽 減できるでしょう。 Aspen Systems Inc. 4026 Youngfield St. Wheat Ridge CO 80033 電話: (303) 431-4606 電子メール: randyp@aspsys.com ホームページ: http://www.aspsys.com 概要: Aspen Systems Inc is a Digital OEM partner who engineers and manufactures motherboards based upon the 21064 and 21164 ALPHA processors. Linux is supported on multiple models currently. AVNET 電話: 1-800-426-7999 概要: AVNET sells boards and systems, both in small quantities and large quantities. BTG 電話: 1-800-449-4228, (703) 714-7204 ファックス: (703) 714-7204 電子メール: jbell@btg.com ホームページ: http://www.btg.com 概要: Sells boards and systems. Carrera Computers, Inc. 23181 Verdugo Drive Building 101 Laguna Hills, CA 92653 電話: 1-800-576-RISC ホームページ: http://www.carrera.com 電子メール: carrera1@delphi.com 概要: Does not sell Noname boards, but does sell Cabriolet motherboards and complete systems. DCG Computers 35 Otterson Rd. Londonderry, NH 03053 電話: (603) 421-1800 ファックス: (603) 421-0911 担当者: Steven Gaudet ホームページ: http://www.dcginc.com 電子メール: Steven Gaudet 概要: Both motherboards and complete systems in various configurations are available. Enorex Microsystems, Inc. 518-7 Old Post Road Suite #301 Edison, NJ 08817 電話: (908) 1-764-5640 ファックス: (908) 1-764-5641 ホームページ: http://www.enorex.com 概要: The UltraPC line is reported to work with Linux/Alpha. Enorex sells systems with WNT only. If you don't want to go through the trouble of having to install Linux yourself, you might want to consider buying from a vendor that sells systems with Linux preinstalled. International Technology Sales 500 North Cary-Algonquin Road Cary, Illinois 60013-2083 電話: (847) 639-0775 ファックス: (847) 639-0710 ホームページ: http://www.itsinfonet.com 電子メール: its@itsinfonet.com 概要: DEC Technical OEM and business parter. Sells various Alpha boards and systems. Lodgepole Technology, Inc. 10242 189th Court NE Redmond, Wa. 98052 電話: (206) 868-6889 ファックス: (206) 868-3753 ホームページ: http://www.lodgepole.com/ 概要: Sells boards and systems. Bushey Virtual Construction 951 S. Cypress St. Suite F La Habra, Ca. 90631 電話: (714) 447-3587 ファックス: (714) 447-1812 ホームページ: http://www.alpha-zone.com/ 電子メール: sales@bvc.net 概要: Sells boards and systems. Nekotech 102 Tide Mill Rd Suite 6 Hampton, NH 03842-2705 電話: 1-800-635-6895 ファックス: (603) 926-0301 ホームページ: http://www.alphapower.com 概要: Sells boards and systems. Puget Sound Data Systems 電話: (425) 488-0710 ファックス: (425) 488-6414 ホームページ: http://www.psds.com 電子メール: scott@psds.com 概要: Offers Digital Equipment full line of product and custom Alpha's based on Digital Semiconductor PC164 Motherboards and Digital Processors. 7.15. 台湾(国番号:886) Lumax International Corp. Ltd. 7th Fl, 52, Sec. 3 Nan-Kang Road Taipei, Taiwan 電話: 886-2-7883656 x.674 ファックス: 886-2-7883568 担当者: Felix Huang 電子メール: departd@mailer.lumax.com.tw 概要: Sells boards: Noname, Cabrios, EB164, etc. Linux is not available pre-installed, but this is apparently something that is being worked on. 8. Noname(AXPpci33)と Multia(UDB)に関して この章では、Noname ボードに関するより詳しい情報を提供します。ここで は、自分でシステムを組み立てようとする場合のヒントと情報が記載されてい ます。 まず、Noname ボードの写真 をご覧下さい。 なお、この章では Noname ボードのパフォーマンスの目安となるベンチマーク の結果も掲載してあります。 Noname ボードを購入する場合には、本当にローエンドのマシンで、他の Alpha に比べて低い性能しか出ないことに注意して下さい。Noname は確かに 良いボードですが(とくに TGA グラフィックカードと組み合わせた場合)、 購入を決断する前に、一度お目当てのアプリケーションを走らせてみてくださ い。 Noname ベースのシステムのなかでは、Universal Desktop マシン(UDB )が最も低価格になっていま す。UDB は Noname をベースにして、多数のハードウェアを追加した構成と なっています。最新の UDB は、現在 99 ドルで売られています。 8.1. Linux/Alpha にはどのファームウエアが必要か? Linux を走らせるために OSF/1 PALcode が必要です。Digital 社の ftp サイ ト から 、DEC が作成したファー ムウエアである SRM コンソールをダウンロードすることができます。この SRM コンソールには 2 つの重大な問題点があることが分かっています。1 つ めは 2〜3MB のメモリーを消費するということ、2 つめは IDE ドライブから 起動することができないということです。幸いにも、フリーな MILO を使えばこの問題を 回避することができます。MILO であれば、ソースも入手することができま す。 8.2. 注意すべき点は? o キーボード DEC Unix(以前は OSF/1 と呼ばれていました)を動かすには、PS/2 コネ クタを持つボードを入手する必要があります。そうでなければ、より安い AT コネクタのケースとキーボードを使用すれば良いでしょう(Nekotech は、スロット部分に PS/2 コネクタを配置した Noname マザーボードを 扱っているようです。これを使えば、シリアルポートをマウスに占有され ずに、通常の(安い) AT ケースを使うという、両方のメリットを受ける ことができます)。 PS/2 と AT タイプの唯一の違いは、キーボードのコネクタの形状だけで す。電気的なインタフェースは同一です。実際、AT タイプから PS/2 タイ プへ変換するコネクタが安く売られています。 PS/2 タイプの利点として は、 2 番目のコネクタに PS/2 マウスを使用できることです(つまり、シ リアルマウス用にシリアルポートを 1 つ占有されることがなくなりま す)。しかし、もう 1 度繰り返します。規模の経済が働いて、シリアルマ ウスは安く一般的になっていますが、PS/2 タイプのマウスはそうではあり ません。 o メモリ SIMM の種類には注意が必要です。とくに、論理パリティ方式の SIMM は動 作しません。70ns、36 ビットタイプの SIMM を使用する必要がありま す。ECC SIMM と呼ばれるタイプです。詳しくは、 OEM デザインガイドを 参照してください。 さらに、16MB 以下のメモリでは起動しないファームウエアがあることに注 意してください。ARC コンソールと古いバージョンの SRM コンソールがそ のタイプです。MILO と最新の SRM コンソールでは 8MB のメモリでも起動 させることができます。 8.3. ISA カードは動作しますか? 私たちが知っている限りでは、 ISA カードは動作しています。ボード上に搭 載されているインタフェースのドライバや、いくつかの ISA カードはすでに 動作しています(たとえば、decpa、ne2000 イーサネットカード、サウンド カード、内蔵モデム等)。ただし、 SRM コンソール上で、isacfg と呼ばれる コマンドを用いて PCI/ISA ブリッジの設定をする必要があります。 isacfg には enadev というマニュアルに書かれていないオプションがあり、これを 使って ISA カードを使用可にできます。 8.4. どのくらい速いのか? 以下の数値は、DEC Unix 上での値です。Linux/Alpha は現時点では最適化が 不十分ですので、これによって Noname の性能の目安としてください。 8.4.1. 233MHz, 1MB 2 次キャッシュ ------------------------------------------------- DRAFT 0.02 Performance Flash AXPpci33, 233MHz Digital UNIX 3.2 1MB BCache ------------------------------------------------- SPEC CINT92 SPECint92 100.2 SPECbase_int92 91.2 SPEC CFP92 SPECfp92 112.7 SPECbase_fp92 107.8 LINKPACK 64-bit Double-Precision 100x100 MFLOPS 17.32 1000x1000 MFLOPS 93.95 Dhrystone V1.1 instructions/sec 263.012 v2.1 instructions/sec 250.000 Whetstone Single-precision KWIPS 249.292 Double-precision KWIPS 211.255 DN and R Labs CPU2 MVUPS 274.47 SLALOM Patches 5,686 MFLOPS 40.07 Livermore Loops Geo. mean MFLOPS 21.95 CERN CERNS units 28.99 ------------------------------------------------- 8.5. さらなる情報は? 多くの詳細な情報が Digital's ftp server にあります。 9. Jensen (DEC 2000/DECpc 150/Highscreen AXP) この章は数年にわたって Martin Ostermann によって更新されていましたが、 Martin は現在 Jensen を所有していません。更新する場合は私 に直接連絡を下さい。 Jensen は DEC からリリースされた最初の Alpha PC です。当然ながら、奇妙 な仕様もあります。この章では Jensen に Linux/Alpha をインストールしよ うとする人向けの情報が記載されています。さらに Jensen 上で Linux を動 作させるための追加情報も記載されています。 9.1. インストール まず、Jensen 用の MILO はありません。ですから Jensen に組み込まれてい る SRM コンソールを使う 必要があります。しかも SRM コンソールでは起動時のコマンドライン入力に 対して制限があります。Michael Schwingen 氏により aboot というブートローダが開発 されています。これを使用すると前述のような制限を回避することができま す。 第 2 に、Jensen の SRM コンソールでは、フロッピーから起動できません。 そのため、ARC コンソールから実行可能な minilabel と writeboot プログラ ムを Jim Paradis 氏が配布するまで は、Linux の起動は本当に骨の折れる作業でした。最新のバージョン では、コンパイル された aboot ローダとインストール方法が含まれているので、こちらを使い ましょう。 オリジナルのバージョンは、インストール方法が詳細に書かれている JENSEN- HOWTO とともに、ftp.digital.com から入手できます。ただし、これは旧バージョンで あり、使用すべきではありません。 Jensen は Red Hat Linux でサポートされています が、いくつかのトラブルも報告されています。 9.2. Jensen は違う Jensen は他のマシンと比較して、いくつかの相違点があります: o MILO がない。すでに述べたように、Jensen 用の MILO はありません。こ れは Jensen のファームウエアの仕様が他のシステムと異なるためです。 もし詳しい理由を知りたい場合には PALcode をキーワードにして検索して 下さい。 o EISA バス。Jensen には EISA バスのみが搭載され、PCI バスはありませ ん。そのうえ、バスのアドレッシングに関して特殊な方法が採られていま す。カーネルがデバイスドライバーを常に監視していますが、 X サーバの ような直接 I/O を操作するようなプログラムは十分注意する必要がありま す。そのため Jensen 用には特殊な X サーバが必要になります。XFree86 のバージョン 3.3 以降で S3 カード用のものが www.xfree86.org から入手できます。また、ECOFF システム用 の古いバージョンの X サーバが AZStarNet から取得することが できます。上記サイトには、SVGAlib など Stephan Kanthak 氏に よって移植された Jensen 用の各種プログラムも置いてあります。 もし詳細を知りたければ、SPARSE vs DENSE memory をキーワードにして探 して下さい。 注意:S3 ベースのカードだけがサポートされています。Digital 出荷時に 搭載されている Compaq QVision というカードは、現在 XFree86 のサポー トから外れています。将来的にも決してサポートされないでしょう。 o リアルタイムクロック。どういう理由からかわかりませんが、リアルタイ ムクロックのアドレスの位置が通常とは違ったアドレスに配置されていま す(通常の I/O ポートは 0x70 ですが、Jensen は 0x170 に割り当てられ ています)。ですから、標準で添付される clock プログラムは実行できま せん。パッチを当てたバージョンが Martin Ostermann のホームページ にありま す。 o ファームウエア。Jensen は最も古いマシンに属するため、古いバージョン のファームウエアしか手に入らない場合があります。最新のファームウエ アは firmware update から取得してく ださい。最近のバージョンでは、時間に関して 20 年のオフセットを行な うようになっています。注意:もし ELSA-Winner 1000 グラフィックカー ドを持っているのであれば、バージョンを 1.7 以上には上げないようにし てください。そうしないと、ビデオカードを EISA モードで動作させるこ とができません。多分、カードに搭載されている EISA BIOS のバグが原因 と思われます。 9.3. 判明しているバグ 現在判明しているバグと作業中の事項: o 日付と時間。ファームウエアのバージョンの違いによるリアルタイムク ロックの設定に関する問題。前述。 o ファームウエアをバージョンアップ後に起動不可能になる。 aboot は最新 のファームウエアでは動作しません。バージョン 1.7 まで の動作が確認されています。 もし ELSA-Winner 1000 グラフィックカードを持っていて、ファームウエ アのバージョンを 1.7 以上に上げた場合には、カードは EISA モードでは 動作しません。 ISA モードになるようにカードを再設定してください。 ファームウエアのバージョンを下げたくなるかもしれません(バージョン が 1.7 でも、Windows-NT 3.51 と 4.0 では良好に動作するようです)。 古いバージョンは Digital の ftp から入手できま す。 o aboot-0.x が最新のカーネルで構築できない。0.4 またはそれ以上のバー ジョンの aboot を入手して下さい。最新のカーネルでは構築できます。 o シャットダウンした後に自動的にリ起動しない。2.0.x のカーネルで発生 する問題です。最近の 2.1.x では解決されています。私は 2.1.88 で試し てみましたが、ちゃんと再起動するようです。しかし、このカーネルバー ジョンは別の問題を抱えています。 o 2 番目のシリアルポートが使えない。/dev/cua1 にアクセスしようとする と、即座にシステムが固まってしまう。確認したいのであれば、ファイル システムを read-only モードに変えてから、'cat /dev/cua1' と打ち込ん でみてください。もしシリアルポートがさらに必要な場合は、シリアル バッファカードを購入してください。内蔵のポートはバッファタイプ (16550 互換)ではなく非バッファタイプ(16450 互換)なので、モデム をつなごうとしているのであれば迷わずにそうすべきです。 Jensen での問題点を Alpha 一般の問題と取り違えて批判する人もいます。し かし、Jensen はハードウエアが特殊だということを忘れないでください。 ハードウエア操作のほとんどはカーネルが担っているため、たいていのプログ ラムでは Jensen と他の Digital/Alpha マシンの違いをとくに意識する必要 はありません。 9.4. ハードウエアの問題 システムのアップグレードを考えているのですか? いくつかの方法を以下に 挙げますが、私が全ての方法を試したわけではないことに注意してください。 単にインターネットの情報を収集しただけです。 o RAM のアップデート。 96 年夏以降に生産された 4 MB、8MB(dual-RAS 別 名 doublesided)、16 MB、 32 MB の SIMM は動作すると報告されていま す。しかし、決まったリフレッシュ・サイクルが必要かどうかは分かりま せん。 36 ビットパリティの SIMM でなければならないということに注意 してください(ただし、Michael Schwingen が確認したところによると、 実際に使われるのは 4 パリティビットのうち 1 つだけのようです)。 o ビデオカード。基本的には、どんな VGA ISA、EISA カードでも動くかもし れません。 ARC コンソールと Windows NT を使うのであれば確実に動きま す。残念ながら、 Linux を起動するのに必要な SRM コンソールは、サ ポートしているカードとの組み合わせにやや敏感です。SRM コンソール は、VGA-BIOS によってカードを初期化する際に Intel-x86 エミュレー ションを使うのですが、このエミュレーションがバグを持っているようで す。 X を動かしたいのであれば、S3 ベースのカードを使ってください。S3 で あればどんなカードでも、SRM コンソールが受け付け起動してくれます (S3-Virge などはだめです)。XF86S3 ドライバの詳細については、XFree のドキュメントを御覧下さい。 9.5. その他の各種情報 Jensen についての詳しい情報は? オンラインで利用可能な情報は以下の場所 から入手できます: o David G. Conroy、Thomas E. Kopec、Joseph R. Falcone 氏によって書か れた The Evolution of the Alpha AXP PC(text /Postscript )。 Jensen の 開発に至るまでの話です。 o Digital 社による Product announcement and description(text /Postscript )。Jensen システムに関する概略とオプションの説明が記載されています。 o Digital 社による PB22H-KB System Module -- Hardware Reference Information(PDF )。Jensen のハードウエアに関して詳述されています。 10. AlphaStation 200 AlphaStation 200 は、Alpha シリーズのローエンドマシンである UDB の後継 機で、安く買えるために非常に普及しています(Digital 社は在庫を一掃しよ うとしているのでしょうか?)。Onsale と Webauction から入手することができます。 Rick Taylor(Charles E. Taylor IV )が以下の文章を提供してくれまし た。 CPU AS200 は 21064 または 21064A CPU を搭載しています。クロックス ピードは 166MHz と 233 MHz があります。サポートされているチップ セットは 21071-AA です。 キャッシュ オンチップのキャッシュのほかに、マザーボードに 512K のキャッシュ が搭載されています。 メモリ パリティあり 72 ピン SIMM 用に 6 スロットあります。各スロットは 2 枚 1 組で刺します。仕様によると 384MB の RAM を追加することが できます。 Onsale が販売しているものは 16MB のようです。Linux を インストールする前に、メモリを増設した方がいいでしょう。 ディスク 基本設定ではディスクは含まれていません。 ビデオカード グラフィックカードも含まれません。Alpha がサポートしている PCI ビデオカードであれば大丈夫でしょう。 S3Virge DX (4MB) と S3Trio64V2 (2MB) なら確実です。 Rich のメールからいくつか列挙します。 o 「このような古い Alpha では、Linux をインストールするにはファームウ エアのアップグレードは不可欠です。私の場合、古い SRM ではロックして しまいカーネルをロードすることができませんでした。最新の ARC にアッ プグレードしたら上手くいきました。私が買ったのは、Onsale と Webauction が販売していたものと同じものです(Webauction はまだ販売 しているかもしれません)。ですから、AS200 を買った他の人も、同じ問 題にぶつかるかもしれません。」 o 「内蔵のサウンドカードを動かすには、Red Hat でカーネルを再構築して ください。全く簡単なことですが、ちょうど redhat-AXP メーリングリス トでこの質問をする人がいたので、書いておいた方がいいと思ったわけで す。:)」 o 「イーサカードによってローカルネットワークに接続する前に、PPP を使 おうと思いましたが、com ポート 1 につないだモデムが動きません。私 は、シリアルコンソールの設定によるものだと思います。この症状は、モ デムが常に通信を監視しているのに、モデムと通信しようとするプログラ ムがない場合に起きます。解決するのは困難ではありませんが、マシンの 説明書を持っていない人は混乱してしまうでしょう。手っ取り早い解決法 は、他の com ポートを使うというものです。」 o 「PCMCIA のスロットが 2 つついた ISA カードという変わったものがつい ています。DEC の出荷票によると、これはオプションです。私は PCMCIA 機器は持っていないので、カードを外してしまいました。PCMCIA カードが Linux で動くのかどうか、どうやって動かすのか、私には分かりません。 カードの説明書もないため、これに関する情報はあまりありません。」 AS200 を購入したのであれば、以下のホームページを覗いてみてください。 Linux のインストール方法が懇切丁寧に書かれています。 11. Samsung APC164UX (Ruffian):不親切なガイド (この章は Stig Telfer によって書か れています) 11.1. Ruffian 関連のリンク o Red Hat 5.2 のインストールガイド 。 o Samsung Semiconductor のホームページ は Ruffian に関する良い入門書です。 o Samsung Semiconductor のホームページ に UX、LX マザーボードの仕様書があります。 o Gatekeeper は Digital 社の Linux サポートのためのホームページです。 Ruffian 用 のアップグレードプログラムが入手できます。 o Deskstation's Ruffian Information (Deskstation は Ruffian を設計した会社です)−注意:インストールガ イドは古くなっています(Red Hat 4.1 用?)。 注意:この章はできたばかりです。私は、この章を読んだ結果被ったいかなる 事柄に対しても責任を負えません。また、追加したいことがあれば、連絡をく ださい。 11.2. はじめに ある人にとっては、Ruffian は絶対的なものです。LX に比べると、Ruffian は多くのメモリ容量、PCI スロット、オンボードの SCSI とイーサネットがあ り、高いクロックで動作させることができます。でも悪い評判もあります。 11.2.1. 釈明 (私も含めて)大多数の Ruffian ユーザが全くトラブルがないのですが、少 数のユーザはアプリケーションが使えないという致命的な欠点に遭遇します。 11.2.2. 症状 継続的で大量のページングなどの仮想メモリ負荷テストによって、マシンがハ ングアップします。"Unable to handle kernel paging request"、"killing the swapper"、"attempting to swap the idle process" などのメッセージ と、レジスタのダンプを吐き出します。その後、システムは不安定になるで しょう。 負荷テストで失敗することはないかもしれませんし(私は 3 日間続けたこと もあります)、2 秒で失敗するかもしれません。同じマシンでも、設定が異な れば、どちらの状況も起こり得ます。 多くのメモリを積んでいる場合にだけ発生する場合があるようです。 11.2.3. 原因 経験から言えることは、上記のように大量のページングによってこのような状 況に陥るということです。しかし、Ruffians ユーザのなかには 2 秒で失敗す る人もいます。私は、DIMM 2 枚組を並べ替えることによって、失敗までの時 間を短縮することができます。しかし、元の状態に戻しても、しばらくすると 同じような状況になってしまいます。このように、この問題が発生する特定の 状況というのは見つかっていません。 11.2.4. 解決法 以下にいくつかの解決法を挙げます。 o gatekeeper(以下参照)から最新の MILO と ldmilo を入手する。 o 同じ場所にあるパッチの当たった 2.0.35 カーネルソースを試してみる。 o もう 1 つの経験則は、Linux で使用するメモリ量を、搭載している総メモ リ量よりも小さい値に設定することです。 このような対処療法的な処置ではなく、決定的な解決法が見つかることを願っ ています。この問題に取り組んでいる人たちもいます(余った時間を利用して ですが...)。 11.3. Red Hat が CDs と Ruffian をリリースします(?) 不幸なことに、Ruffian にインストールした場合、5.1 と 5.2 の両方で失敗 します。 11.4. Red Hat 5.1 最初のディスクには、Red Hat 付属のものではなく、Digital の ftp である Gatekeeper からダウンロードした MILO と ldmilo.exe を使わなければなり ません。 o o 11.4.1. MILO ディスクの作成方法 1. DOS フォーマットしたフロッピーを用意 2. 上記の 2 つのファイルをフロッピーにコピーし、それぞれ ldmilo.exe、milo にリネーム 3. 以上で終わり、簡単ですね :-) 11.4.2. Red Hat 5.1 で XFree を使う もし XFree の X サーバが起動しなかったら、以下のようなリンクを作成して ください。 cd /etc; ln -s EB164 alpha_systype グラフィックスカードに SVGA サーバを使うのであれば(例えば Matrox のグ ラフィックスカードなど)、パッチの当たった SVGA サーバを使ってください ( )。 11.4.3. Red Hat 5.1 で 時刻と日付を正しく読みとる Ruffian の ARCSBIOS は時刻と日付に異なるフォーマットを使用しています。 5.1 までの Red Hat では、Linux は正しい日付と時刻を読みとることができ ないことになります。 これは以下のように解決します。 o Gatekeeper からアップデートされた clock バイナリを入手 o rdate -s によって、ネットワーク上の他のマシンから日付と時刻を取り込 む o または xntpd を使う 日付と時刻の問題は、Red Hat 5.2 では修正されています。 11.5. Red Hat 5.2 残念ながら、Red Hat 5.2 の CD に含まれる Ruffian 用のカーネルには、オ ンボードの Symbios 875 SCSI ドライバが組み込まれていません。しかし、 Red Hat 5.1 のカーネルイメージを使えば大丈夫です。インストールが終了し たら、カーネルを再構築してください。 にある 2.0.35 のカーネルソースは、実験されて信頼できるものです。 11.6. Ruffian のハードウエアに関する問題 11.6.1. オンボードのイーサネット Ruffian にオンボードで搭載されている DEC Tulip イーサネットは、Linux の Tulip ドライバでは、100MB の自動認識が上手くできません。しかし、最 近のバージョン(0.89H)では、上手く動く場合が多いようです。0.90 では問 題があったという報告もあります。 tulip ドライバのページは豊富な情報があります。 o o これらのページにはドライバのインストール方法も書かれています。あるい は、この FAQ のカーネル構築の章を読んでみるのもいいでしょう(Linux の ソースのなかで、tulip ドライバは drivers/net/tulip.c に置かれていま す。ダウンロードした新しいバージョンをここにコピーすれば準備完了で す)。 もしイーサネットが 100MB で認識しないのであれば、時々動くことが分かっ ているオプションをいくつか試してください。もっとも、これも経験から分 かったことで、私のところで動いても他の人でも動くとは限りません。 最初の方法は、自動認識機能を使わずに、イーサネットのインターフェースを 100baseTX にハードコードするというものです。しかし、これでも必ず動くと いうわけではありません。時々上手くいくと分かっているのは、まずメディア を 10MB にハードコードし、それから 100MB に設定するという方法です。最 初のパケットは失敗するでしょうが、その後は 100MB モードで通信できるは ずです。自動認識機能を外すには、tulip.c を編集して、オプション列にメ ディアタイプを表す数字を書き込みます。数字はそのコードのずっと下に書い てあります(10baseT は 12、100baseT は 4)。これでも失敗する場合は、 パッチを当てたバージョンを試してください(もともとは Loic Prylli が Miata 用に作成したパッチです)。これを使えば、ユーザがハードコードした メディアタイプだけで試すようになります。 繰り返しになりますが、あなたの場合は違うかもしれません... 11.6.2. ビデオカード Ruffian で Linux を起動するには、ビデオカードを 64 ビットスロットに挿 入してください。これは PCI bus 0 の唯一のスロットです。他のスロットは 全て PCI-PCI ブリッジなので、MILO が十分に対応していません。 12. Linux/Alpha で動作するグラフィックカードは? Linux/Alpha では、DEC の TGA カードと普通の VGA カードがサポートされて います。DEC の新しい PowerStorm カードはまだサポートされていません。 12.1. TGA カード TGA は DEC の(最初の)PCI バスに対応したワークステーショングラフィッ クカードに属します。大変快適で高速です。唯一の欠点は、ワークステーショ ン市場をターゲットにしているため、16 ビットカラーモードをサポートして いない点です。 TGA カードは現在 3 種類のバージョンがあります。全て 21030 チップを使用 しています。 モデル: 説明 ZLXp-E1 8-plane TGA(256 色) ZLXp-E2 24-plane TGA(1,600 万色) ZLXp-E3 24-plane TGA + 32-plane Zbuffer(1,600 万色、3D をサポート) 注意:以下に示すように、X サーバでは ZLXp-E1 のみがサポートされていま す。 12.2. VGA カード Linux/Alpha は、VGA モードで起動します。ですから、多くのカードが動作し ます。しかし、ファームウエア上でも動作する必要があります。ですから各種 の PCI カードを初期化して VGA 互換モードに設定することが重要になりま す。この問題を解決するため、グラフィックカードに搭載されている BIOS 初 期化コードを実行するための x86 エミュレータがファームウエアに搭載され ています。理論的には、PC グラフィックカードを挿すだけで動作させること が可能です。 DEC が提供する x86 エミュレータは MILO(Linux)や SRM(DEC Unix)、 ARC(Windows NT)ファームウエアで使用されています。このエミュレータは 完成度が高く、ほとんどのカードを正常に初期化させることができます。万全 を期すならば、カードを購入する前に、DEC Unix や Windows NT のハード ウェア互換リストを参照したほうが良いでしょう。 MILO に搭載されているオプションのエミュレータもフリーです。 DEC のエ ミュレータほど完成度が高くないのですが、以下のカードが動作することが確 認されています。 バス カードの種類 チップ BIOS のバージョン 注 === =========================== ====== =========================== === ISA Orchid Fahrenheit 1280 S3 805 ???? 4 ISA #9 GXE Level 12 S3 928 BIOS Version 1.13.03S PCI #9 GXE 64 PCI S3 864 BIOS Version 1.02.09u PCI Diamond Stealth 64 DRAM PCI S3 864 BIOS Version 1.14 1 PCI Diamond Video 64 DRAM PCI S3 868 BIOS Version 1.02 1 PCI Diamond Stealth 64 DRAM S3 764 BIOS Version 2.01 2,3 注: ====== 1: Reported by pgwduane@mail.atnet.net. 2: The S3 764 chip is mostly known as Trio64. 3: Reported by viper@ludd.luth.se. 4: Reported by jestabro@amt.tay1.dec.com. 1: pgwduane@mail.atnet.net 氏からの報告です。 2: S3 764 チップは Trio64 として広く知られています。 3: viper@ludd.luth.se 氏からの報告です。 4: jestabro@amt.tay1.dec.com 氏からの報告です。 12.3. X Window System でサポートされているカード XFree 3.3.3.1 の リリースノートによると、Alpha 用に以下の X サーバが利 用できます。 XMa64.tgz Mach 64 サーバ XMono.tgz Mono サーバ(generic ドライバのみ) XP9K.tgz P9000 サーバ XTGA.tgz DEC 21030 (TGA) サーバ XS3.tgz S3 サーバ XS3V.tgz 古い S3 ViRGE サーバ(SVGA サーバを使ってください) XSVGA.tgz SVGA サーバ(Matrox Millennium と S3 ViRGE ドライバのみ) S3 サーバでは 764x、805、864、928 チップを使用したカードで動作します (例えば、Orchid Fahrenheit 1280、#9 GXE64、#9 Level 12、 #9 Motion 771)。Mach64 に関しては WinTurbo GX-VRAM および Graphics Xpression CX-DRAM での動作が確認されています。 これらのサーバは XFree86 のホームページ か ら入手できます。最新の開発版は、 SuSE から入手 してください。これ以外では、``商用アプリケーション'' の章を参照してく ださい。 TGA には 2 種類のサーバがあります。1 つめは、上述のように XFree プロ ジェクトによるものです。これは比較的新しいものなので、まだ完全には最適 化されていません。しかし、ちゃんと使えますし、ソースコードも公開されて いるので、誰でも改良することができます。 2 つめは、DEC が所有権を持っているものです(ソースは公開されていませ ん)。速くて安定しています。Digital のホームページからダウ ンロードしてください。 12.4. グラフィックスカードなしで Linux/Alpha を動かせますか? ファームウエアはシリアルライン(9600 ボー)を通してコントロールできま す。この方法によって Linux/Alpha を起動することは可能ですが、Linux 自 身はまだ headless 起動をサポートしていません。しかし、この機能を追加す るカーネルパッチがインターネットに転がっています。 13. Linux はどこから入手すれば良いのか? 現在では 4 種類の通常ユーザ向けの Linux/Alpha パッケージが用意されてい ます。このうち 2 つは Red Hat と DLD で、残り 2 つの Debian と Stampede もまもなく公開されるでしょう。SuSE のパッケージも 1999 年の CeBIT で発表されるようです。それぞれのパッケージの詳細は以下をご覧くだ さい。 Linux Journal が定期的にこれらのパッ ケージの評価を行っています。一般的な内容はそれらをチェックしてくださ い。 Linux/Alpha 用の商用パッケージも徐々に現れ始めました。注目すべきいくつ かの製品を次章で採りあげています。 もし他のパッケージを知っている場合には、私たち にメールをください。 13.1. Red Hat Linux のインストールパッケージで有名な Red Hat が、Linux/Alpha 用の パッケージを配布しています。Alpha 用 Red Hat は ELF ベースのパッケージ となっていて、CD-ROM や ftp 経由で入手できます。Red Hat は RPM(Red Hat Package Manager)システムを使用していて、ソースとバイナリの両方の インストールを簡単に行なうことができるようになっています。そのうえ、一 旦インストールしたパッケージが不要になった場合にも、簡単にアンインス トールができるようになっています。Red Hat の特徴は RPM 以外にもまだま だあるのですが、詳細は ホームページ を参照し て下さい。 Red Hat は Red Hat の ftp から入手できま す。現在は バージョン 5.2 です。errata も忘れずにダウンロードしてくだ さい。世界中のミラーサイト から も入手できます。 13.2. DLD Die Deutsche Linux Distribution gibt es jetzt auch fuer Alpha. (誰か 訳して!)このパッケージは Red Hat の RPM を使用しており、Red Hat をも とに作られたようにみえます。しかし、完全なドイツ語のパッケージです。 www.delix.de がホームページです。 13.3. Debian GNU/Linux Debian は Alpha 用のパッケージを作成中で、もうちょっと待てば発表される でしょう。Debian のメーリングリストに参加するための情報は、ホームペー ジ に書かれています。 13.4. Stampede Alpha 用のパッケージが、Stampede によって準 備されているようです。 13.5. ソースについて Linux/Alpha のホームページには、最新のプログラムが置かれている ftpサイ トやミラーサイトが記載されています。Linux/Alpha ホームページは www.alphalinux.org にあります。 もちろん、その他の代表的な Linux の ftp サイト、例えば も Linux/Alpha に使用可能です。 13.6. カーネルの構築 自分でカーネルを構築するのであれば、Harvey J. Stein によって書かれた方 法 を試すのが良いでしょう。 これは 2.0.30 を対象に書かれていますが、2.0.32 用のパッチも出てきてお り、このパッチは 2.0.33 に当てることもできます。 また、Hugo van der Kooij も http://www.nllgg.nl/linux/Alpha/RHL5kernel.html で良く似た HOWTO を 公開しています。こちらの方は、どちらかというと Red Hat 5.0 に特化した ものです。 さらに新しい 2.0 系列のカーネル(2.0.35 まで)のパッチが、gatekeeper から入手できま す。2.0.36 のパッチも、Jay Estabrook に暇ができたら出てくるでしょ う。2.0.35 のパッチを 2.0.36 カーネルに当てて成功する場合があるという 報告もあります。 最近の 2.1.xxx カーネルではパッチを当てる必要はありません。2.1.131 ま でのカーネルであれば、Makefile のなかで "SMP = 1" という部分をコメント アウトして構築してください(SMP システムでない場合です)。 2.1.132 で は、SMP は通常の config オプションに組み込まれました。システムの種類の 選択では、どの Alpha システムでも動作するカーネルを作る "generic" とい うオプションが付け加えられています。 2.2.0 と 2.2.1 に関しても上記と全く同じです(2.2.* は 2.1.* の後継で、 安定的と宣言されたものです)。ただ、2.2.2 に関しては、非 intel プラッ トフォームではパッチが必要になります。 14. 商用アプリケーション Linux/Alpha 固有のアプリケーションは以下の通りです。 Applixware Linux 界でオフィスアプリケーションとして一定の評価を得ている Applixware も Linux/Alpha で動作します。 BRU バックアップソフトウエア EST Inc がバックアップ用のソフトウエア を販売しています(パーソナル版の BRU は Craftwork Linux v2.2/AXP にも含まれています)。 NDP Fortran Microway が Linux/Alpha 用のフォートラン・コンパイラを販売してい ます。詳しくは Microway のホームページ をご覧ください。 NAG Fortran90 別のフォートラン・コンパイラとしては、NAG が販売しているものがあ ります。 Linux/Alpha もサポートされています。NAG のホームページ をご覧ください。 CLIO CLIO は電子メールのソフトウエアです。詳細は ホームページ をご覧ください。 Motif Linux/Alpha 用の Motif は MetroLink 、Red Hat 、LSL から販売されて います。 X サーバ MetroLink は商用の X サーバも販売し ています。XFree でサポートされていないグラフィックスカードを持っ ている場合、MetroLink のホームページをチェックしてみてくださ い。XiGraphics からも X サーバが販売されて います。 Open Sound System Linux カーネルに付属するドライバよりも高品質で、多くの種類のサウ ンドカードをサポートします。 4Front Technologies をご覧ください。 XVScan 名前から想像がつくように、XVScan は John Bradley が開発した xv と一緒に使用するスキャニング・ソフトウエアです。"古い ScanJet Plus を含むほとんどの HP Scanjets" をサポートします。tummy.com, ltd. をご覧ください(Michael Champigny からのご連絡に感謝します)。 Picture Elements Picture Elements が Linux/Alpha 用の PCI 画像処理ボードを販売しています。Linux/Alpha 上で他のプラット フォーム用にクロスコンパイルするためのツール・パッチなどの、フ リーのソフトウエア も配布 されています。 Net/Equater ウェブサーバを立ち上げているならば、Budnik and Sporner Computer Software, LLC が販売している負荷分散タ イプ(Load-Balancing)で高性能のソフトウエアに興味を持つかもしれ ません。 マルチメディア・ソフトウエア いろいろな種類のマルチメディア・ソフトウエアが MpegTV から販売されて、 Linux/Alpha に対応した ものもあります。 上記のアプリケーションの他に、em86 エミュレータを使うことによって、多 くの Linux/x86 用のアプリケーションを Linux/Alpha で動かすことができま す。詳細は ``em86'' の章をご覧ください。 15. Linux/Alpha の起動方法 Linux/Alpha を起動するには基本的には 3 つの方法があり、どのファームウ エアを使っているかに依存します。以前は MILO を flash ROM へインストー ルする方法が好まれていました。しかし、この方法だと、新しい機種では初期 化に失敗する場合もあります。その時は、ARC あるいは AlphaBIOS(Windows NT ファームウエア)コンソールから MILO を起動することができます。 MILO の移植がまだ行われていない機種でも SRM(DEC Unix)ファームウエア を使用することにより Linux を起動することができます。MILO のインストー ルや起動方法については、MILO Howto に記述されていま す。最新の MILO を入手して下さい! SRM での起動については SRM Howto に記述があります。 16. EM86:Linux/Alpha 上で Linux/x86 アプリを動かす方法 Jim Paradis のおかげで、Linux/x86 のバイナリを Alpha 上で動かすことが できるようになりました。 em86 エミュレータは、Digital が Windows NT 用 に開発した FX!32 エミュレータとバイナリ・トランスレータ をベースにして います(残念ながら、バイナリ・トランスレータは Linux では利用できませ ん)。 このエミュレータは現在のところベータ版としての位置づけですが、 Netscape や Applix などのアプリケーションがちゃんと動きます。いまのと ころ、 UDB では em86 を動かすには遅すぎるでしょう(もちろん忍耐力にも よります)。でも、300MHz の 21164 であれば、十分に速く動作します(ス ピードの遅さに我慢ができなくて、かつ Digital Unix のライセンスを持って いるのであれば、次章をご覧ください)。 将来のバージョンでは、現在のようにエミュレータで利用するために x86 の ライブラリをロードするのではなく、シェアードライブラリのコールを Alpha のライブラリに直接変換する機能が付け加えられるでしょう。これにより、ス ピードが速くなるだけでなく、余分なディスクスペースが不要になります。 詳細は em86 の ftp ディレクトリ をご覧くださ い。README には、em86 をインストールするために必要な全ての情報が書かれ ています。2.0.30 のカーネル用に、alpha-patches ディレクトリに em86 のためのパッチがあります。 16.1. README から 2 点引用 em86 で動かすことができるアプリケーションです。 アプリケーションでの注意点 EM86 はいろんな状況下で xtetris などの小さなプログラムによってテ ストされてきました。さらに、安定度はまちまちですが、主要な 3 つ のパッケージが、EM86 で動作することが確認されています。 ________________________________________________________________ アプリケーション______注意点____________________________________ Netscape Navigator インストール方法に書かれている通りに Gold 3.01 Netscape Navigator Gold をインストールしま す。 _____________ 警告 _______________ どんな場合でも、Java や JavaScript を有効 にしないでください。もし有効にすると、ブラ ウザがクラッシュするでしょう。これは Linux/x86 でも起きる問題なのですが、状況は 全く改善していません。私たちも現在この問題 を調査中です。 __________________________________ コマンドラインから ping は通っているのに、 Netscape がインターネットのホストを見つけ られない場合、 /etc/nsswitch.conf というフ ァイルを作成してください。 Adobe Acrobat Reader インストール方法に書かれているとおりにイン 3.0 ストールしてください。カーネルに em86-patch が当たっていれば、アプリケーシ ョンが普通に動作します。そうでなければ、 次のスクリプトのなかで EM86 から acroread を呼び出すように修正します。 /usr/local/Acrobat3/bin/acroread Applixware 4.2 Applixware は rpm を使ってインストールを 行うので、アーキテクチャ・チェックを無視 するようにします(rpm はデフォルトでは異 なるアーキテクチャのバイナリはインストー ルできないようになっています)。方法は、 CD からインストール・スクリプトをハードデ ィスクなどにコピーし、そのスクリプトの rpm コマンドに "-ignorearch" を加えます。 Applixware には他のバイナリを呼び出すもの もあるので、必ずカーネルに em86-patch を当ててください。また、Applixware はスタ ックを非常に多く使うため、カーネルに traparg パッチも当てなければなりません。 em86 でできないことです。 制限 EM86 での制限事項は以下の通りです。 o EM86 は、ユーザモードのプログラムだけをエミュレートします。 o EM86 は、仮想メモリ・アドレス 78000000 を越えるプログラムは 動作しません。 o EM86 は現在、以下のシステムコールはサポートしません(将来も サポートされないでしょう):setup、break、ptrace、stty、 gtty、prof、acct、phys、lock、mpx、ulimit、profil、ioperm、 iopl、idle、mx86、modify-Ldt、create_module、init_module、 delete_module、get_kernel_syms、bdflush、afs_syscall、 sysctl o EM86 0.9.1 は以下のシステムコールはサポートしませんが、いず れサポートされる予定です:mount、umount、uselib old_readdir、sysinfo、ipc sigreturn、clone、adjtimex、 quotactl、sysfs、flock、msync、mlock、munlock、mlockall、 munlockall、sched_setparam、sched_getparam sched_setscheduler、sched_getscheduler、sched_yield、 sched_get_priority_max、sched_get_priority_min、 sched_rr_get_interval、nanosleep、mremap Alpha が Intel の CPU のように振る舞って、CPU サイクルを独占されるのを 避けたい場合は、次章で説明する他のアプリケーション動作方法をご覧くださ い。 17. Linux/Alpha で DEC Unix Netscape を動かす方法 (この章は Gerald Anderson によって 書かれました。Linux/x86 の Netscape バイナリも em86 によって動かせること にも注意してください。em86 ではちょっと遅くなりますが、特別なライセン スは必要ありません。現在は Netscape のソースコートが利用可能であるた め、Linux/Alpha ネイティブの Netscape が近い将来開発されることを期待し ています。しかし、 64bit に移植することは予想外に困難であることも分 かっています。かなり安定的なバージョンの Mozilla が Alpalinux のホーム ページ からダウンロードできます。Nils Faerber のホームページ に は、最新の開発版があります) Linux/Alpha カーネルに ECOFF(a.out の OSF と DU 版です)サポートを組 み込んでください。実際、これによって、最小限の労力で、OSF/1 や Digital Unix でコンパイルされた膨大なプログラムを動かすことができるようになり ます。 重要: この章でふれられている全ての Digital 製品は、Digital その他の利害関係者の著作権で保護されています。あなたのマシン に対して適切なライセンスがなければ、法的に Linux マシンでこ れらのソフトウエアを利用することはできません。あなたのマシン が大学の所有物件である場合は、 campus license agreement が適 用されるかもしれません。お近くの代理店で確認してください。 17.1. 必要なもの OSF/1 v3.x と Digital Unix 4.x によって、必要なものを 2 つに分けました (編集者注:Digital は DEC OSF/1 の呼び方を、リリース 3.2 のあたりで DEC Unix に変更しました。リリース番号が変わっただけで同じ OS です)。 バージョン v3.2 以下の DEC OSF/1: o Linux カーネル 2.0.x あるいは 2.1.x(ECOFF サポートを組み込ん でください) o OSF/1 3.x が走っている Alpha マシン バージョン v4.0 以上の DEC Unix: o Linux カーネル 2.1.23 以上(ECOFF サポートを組み込んでくださ い) o DU 4.x が走っている Alpha マシン 17.2. How-To OSF/1 3.x、Digital Unix 4.x ともに、以下のようにしてください。 1. Digital マシンから /sbin/loader を手に入れ、 Linux マシンの /sbin/loader に入れる。 2. Linux マシンに /usr/shlib ディレクトリを作成する。 3. Digital マシンから以下のライブラリを手に入れ、Linux マシンの /usr/shlib ディレクトリに入れる。 o libXm.so o libXmu.so o libm.so o libX11.so o libXt.so o libdnet_stub.so o libc.so o libXext.so Digital Unix 4.0 の libs/loader を使うのであれば、以下のファイルも 必要: o libSM.so o libICE.so 4. Digital マシンから /etc/svc.conf ファイルを手に入れ、 Linux マシン の /etc/svc.conf に入れる。 5. OSF/Alpha 版の navigator を ftp.netscape.com からダウンロードする(例えば、このディレ クトリ から netscape-v301-export.alpha-dec-osf2.0.tar.gz を入手)。 6. netscape をインストール 7. 起動する! 17.3. 結論 この方法は、Red Hat の 4.0、4.1、カーネルの 2.0.27、2.0.28(いずれも OSF/1 3.x)、2.1.23(DU 4.x)という環境でテストしています。OSF/1 の libs/loader を動かすのであれば非常に安定しているようですが、DU 4.0 の libs/loader では Segmentation Faults で落ちることもあるようです。ま た、 DU 4.0 の libs/loader では、OSF/1 のファイルを利用する場合と違っ て、 /etc/svc.conf は必要ないようです。文句は言われますが、致命的な問 題は起きません。 この章に関して質問がある場合は、まず axp-list メーリングリストのアーカ イブを http://www.redhat.com から検索してください。それでも解決策が見つからない場合 は、gander@voyager.netcomi.com 宛 てにメールをください。 この章に関するその他のコメントは gander@voyager.netcomi.com 宛てに直接送ってください。 注意: Java のアプレットは、OSF/1、DU のどのバージョンの libs/loader でも動作しません。問題点の所在、誰かが動かすのに 成功した、に関して何も報告はありません。 以下の文章は、DU 4.0 libs/loader のサポートに関して、Linus から受け 取ったメモです。もし Linus にメールを送るのであれば、Linus が書いてい るように、詳細な内容で再現性がある問題だけに絞ってください。 Digital Unix 4.0 を使う際のメモ From axp-list@redhat.com > > Digital UNIX のバイナリ互換に関して、どんな問題でも私に報告し > てください。私が調べてみます(報告が詳細で再現性があるのであれば)。 > 最初の引数の扱いに関して分かっている問題点があります。Linux で実際 > に使っているプログラムと違って、DU の argv[0] は > /sbin/loader になっています。私はまだこの問題を調べていません(優 > 先順位がかなり低いからです)。この問題は、引数なしに起動すると > netscape が SIGSEGV を引き起こすことに関係があるかもしれません > (少なくとも私の場合は、引数を与えるとちゃんと動きます)。 > > Linus 17.4. メール Netscape が上手く立ち上がっても、メールの送信は失敗します。Oleg Gusev が以下のような解決法を見つけてくれました。 o mkdir /etc/sia/ o touch /etc/sia/siainitgood o DU の /etc/sia/matrix.conf を Linux にコピー 彼は、Linus がふれていた argv[0] 問題を解決するパッチも見つけていま す。Red Hat の axp-list のアーカイブを調べてみてください。 17.5. Threads DECthreads に関するエラーが出たら、以下のように解決してください。 o libpthread.so と libpthreads.so の 2 つのライブラリを、他の場所へ移 動するか削除する o ln -sf /usr/shlib/libc.so /usr/shlib/libpthread.so/ o ln -sf /usr/shlib/libc.so /usr/shlib/libpthreads.so/ この問題は最近の Netscapes と Adobe Acrobat 3 で発生します。 18. 履歴 v1.1.5: ``現在判明しているバグおよび作業中のもの'' の章に多くの FAQ を追 加。 DU ソフトウエアを動かすための pthreads ライブラリ。 Martin O. 氏による ``Jensen'' の章の最後の修正。 ``Alpha システムの入手 先は?'' の章を更新。 "ドキュメント" の章を削除。 v1.1.4: Stig Telfer 氏による ``Ruffian'' の章を新設。 Rick Taylor 氏によ る ``AlphaStation 200'' の章の情報。 X サポートに関する追加情 報。 MetroLink と XiGraphics を商用 X サーバに追加。 ``Alpha の 速さは?'' の章を新設。 "謝辞" の章を削除。 v1.1.3: ``Jensen'' の章の修正(Martin O.氏)。 Alpha 用の Applixware を 追加。 Andy Isaacson 氏による X サポートの更新。販売店リストの更 新。 ``AlphaStation 200'' の章を新設。 Stampede パッケージを追 加。 vi でのキーストローク問題。 164RX、264DP ボードのリンク集。 スペルの訂正、リンクの修正。 v1.1.2: ``Jensen'' の章の修正(Martin O.氏)。 Knut Markus Johansson 氏 によるスウェーデンの販売店の修正。ドイツ語の Linux パッケージを 追加。 Red Hat 5.0 のメモ。 Hugo van der Kooij 氏の Kernel Build HOWTO ページを追加。 Jay Estabrooks 氏によるシステムの一覧表を追 加。 v1.1.1: 若干の修正:スペルの訂正、リンクの更新。 v1.1: (公開されず) 古くなったパッケージの FAQ を削除。 PC164 の clock、MILO/modem に関する FAQ を追加。 PC164LX、SX、UX の情報とリンクを追加。 Miata をサポートされているシステムに追加。 X11 での Millenium II の一部サポートに言及。 v1.08: NAG Fortran、BSC Software の Net/Equater、Clio E-Mail パッケージ を商用アプリケーションに追加。 Harvey J. Stein 氏のパッチメモに 対する参照を追加。 v1.07: ``Jensen'' の章を更新(Martin Ostermann氏)。 Jay Estabrook 氏に よる時刻の問題を追加。 David Mosberger-Tang 氏のメールアドレスを 変更。 v1.06: Red Hat の Motif を追加。ハードウエア販売業者に ReQAS を追加。 v1.05: XVScan、Picture Elements を商用アプリケーションに追加。ハードウ エア販売業者に PSDS を追加。古くなったリンクの更新。 v1.04: 管理者に Geerten Kuiper 氏を追加。 comp.os.linux.alpha の情報を 追加。 ``em86'' 関係を新しい章に統合。 v1.03: Jensen 用の X サーバに関する情報を追加(Martin Osterman 氏)。 v1.02: イタリアの Bergamo Perego を追加、BVC を更新。 v1.01: フィンランドの PSS-Trade を追加。 AVNET Italy の電話番号を変更。 ``商用アプリケーション''、その他で em86 に言及。 v1.0: Debian を Linux/Alpha パッケージに追加。 Motif の章を``商用アプ リケーション''の章に統合。 "謝辞" の章は更新していない旨の注記。 Alpha Compiler Cookbook へのポインタを "オンラインドキュメン ト"、"オンライン・アルファ・アーキテクチャ・ハンドブック" の章に 追加。イギリスの Parsys を販売店に追加。スウェーデンの Nirocenta を販売店に追加。 ALPHAbook1、Miata、(Demi-)Sable を追加。その他 多くの修正。 v0.992: Netscape を動かすための章を追加(Gerald Anderson 氏による)。 v0.991: Kenetics に関する情報を削除。UDB のリンク先を DEC から http://www.annex.co.uk/systems/udb.html へ変更。 v0.99: Martin 氏による ``Jensen'' 関連の更新。 Enorex に関する情報を追 加。 v0.98: サポートされているデバイスの章にスキャナを追加。 AXPpci33 情報の リンクを更新。Red Hat および Craftworks パッケージに関する情報の 更新。 v0.97: gdb の LD_BIND_NOW に関する情報の追加。 v0.96: ネットワークおよび ISDN ドライバに関する情報を追加(Thomas Bogendoerfer 氏の情報)。XL の項の Matrox Millenium に関する情報 の変更。 v0.95: フィンランドの販売店情報の追加。C++ に関する情報の更新。 Quake に関する情報の追加。 v0.94: ``Jensen'' の章を更新(Martin 氏による)。 ``グラフィックカー ド''の章を更新。TGA に関する情報を詳述(Jay 氏に感謝)。 v0.93: ELF に関する情報の更新。XL Turbo に関する情報の更新。DEC のオン ライン・ライブラリに関するポインタの追加。Motif に関する情報の追 加。 v0.92: 移植する際に発生する問題点に関する章を追加(Jay Estabrook 氏に感 謝)。オンライン・ドキュメントに関するポインタを追加。 Qlogic ISP1020 ドライバの動作報告(カーネルのバージョンは 2.0.1 以上で あることが必要)。Buslogic カードの動作報告。 v0.91: Jay Estabrook 氏の情報により XL の章を更新(間違いは全て私の責 任)。 v0.9: Martin 氏が ``Jensen'' の章を書き直し。 DEC Australia を追加。 eb164 の別名として Aspen Timberline を追加。 isp1020 SCSI ドライ バの動作報告。 v0.8: UK の販売店を追加。Crafwork Linux に関する情報を追加。Kentics ボードの販売価格を修正(さらに安価に)。その他多くの修正と更新。 v0.77: ``現在判明しているバグおよび作業中のもの''に "境界不正列アクセ ス" に関する説明を追加。PCI/ 64/164 ボードの価格に関する項を更 新。オンライン・ドキュメントの章を追加。 v0.76: UDB InfoCenter に UDB に関する 多くの情報があるため、UDB に関するリンクを張り替え。サポートされ ているドライバの章を更新(de500 イーサネットカードが動作した)。 日本の Linux/Alpha メーリングリストおよび ftp サイトの情報を追 加。ドイツの販売店情報の更新。 v0.75: "International Technology Sales" 情報の更新および BLADE 推奨の取 り止め(Jon 氏に感謝)。CD-ROM 販売店情報を削除−− FAQ に掲載す るには余りにも数が多くなったため。 v0.74: ``現在判明しているバグおよび作業中のもの''に追加。 v0.73: IDE の割り込みに関する問題を追加。IBM の token ring ドライバを動 作可能ドライバに追加。 v0.72: マザーボードの章を書き替え。Alpha PCI に関する情報を追加。販売店 情報を追加。 v0.71: Platform 2000 に関する部分を拡充。 v0.70: フランスの代理店のリストの更新。スイスの代理店の追加。 CD-ROM 販 売店の追加。Francois Potard 氏からのデータをもとに Noname ボード の性能を更新。Noname ボードに関する章で、 RAM が 8MB 以下では ARC コンソールが動作しないという警告を追加。 v0.51: TGA 用の X11 サーバがベータバージョンとしてサポート! ``現在の Linux/Alpha の状況は?'' を参照のこと。 Kenetics Technology の ボードに関する情報を追加。 v0.50: Linux が Alpha XL および EB164 で動作。IDE CD-ROM(ATAPI)がサ ポート。 SRM に関する章を別の HOWTO に分離。多くの章を更新。 v0.42: aboot の項をバージョン 0.3 に対応して更新。 v0.41: オーストリアの販売店の追加。判明しているバグ情報および作業情報の 更新(IEEE 準拠が行われた)。 v0.40: ewrk3 イーサネットカードを動作するドライバの項に追加。 v0.39: アメリカの取扱店の情報の更新(Maddog 氏からの情報)。 v0.38: 多数の小さな変更。 v0.37: o 判明しているバグ情報および作業情報を新設。 o ``Jensen'' の章での aboot-0.2 に関する情報。 v0.36: o Jensen 用のインストール情報を追加。 o Joystick ドライバが動作(ただし module 形式)。 o Universal Desktop Box がサポート(``Linux/Alpha はどんなシス テム上で動作しますか?'' を参照)。 o ``Linux はどこから入手すれば良いのか?'' を更新。 o Red Hat パッケージの配布情報。 o ``Linux/Alpha はどんなシステム上で動作しますか?'' を更新。 o SRM ファームウエアを用いた場合の Linux の起動の原理を拡充 (``Linux/Alpha の起動方法'' を参照)。