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2. Linux

2.1 Linux とは何でしょう?

Linux の作者の筆頭は Linus Torvalds さんです。 Linus さんが最初のバージョンを 作って以来、無数の人々の力で Linux は進歩してきました。 Linux は全くの スクラッチから作られた Unix オペレーティングシステムのクローンです。 Linux で最も興味深いことのひとつは世界中で同時に開発が行われていることです。

Linux は GNU General Public License (GPL) の著作権に従います。 GPL とは Free Software Foundation (FSF) が書いたライセンスで、ソフトウェアの自由な配布を 制限しないように考えられています。簡単に言うとこのライセンスでは、 ソフトウェアのコピーに料金を請求できますが、そのコピーを受けとった人がその コピーを無料であげるのを止められないのです。また、このライセンスでは ソースコードが必ず手に入らないといけません、これはプログラマには役立つこと です。同じ著作権に従っている限り、誰でも Linux に修正を加えることもできますし、 修正プログラムの配布さえできます。

2.2 Linux のどんなところが違うの?

なぜ Linux を使うのでしょう? Linux は他のオペレーティングシステムより普通は 安価(少なくとも高価ではない)ですし、多くの商用システムより問題が少ないことが 結構あります。でも Linux を違うものにさせているのはコストよりは(結局は OS が無料でも満足できないなら誰が欲しがります?) Linux のずば抜けた能力です。

  • Linux は本物の32ビットマルチタスクオペレーティングシステムです。大学から 大企業まで、広い範囲で十分に使える頑強さと能力があります。 (訳注: 64bit 版もあります。)
  • Linux は下は386ボックスから研究所での大規模な超並列マシンまでのハードウェア で走ります。
  • Linux はすぐ使える Intel、Sparc、Alpha の各アーキテクチャ版が 手に入るだけではありません。 Power PC とか、 SGI、 Ultra Sparc、 AP1000+、 Strong ARM、 MIPS R3000/R4000 他の組み込みシステムでさえ実験的にサポート されています。
  • 最後に、ネットワークをやる時には Linux が選り抜きです。その理由は、 ネットワーク機能が OS 自体に強く組み込まれていることと、多すぎる程の アプリケーションがフリーで手に入ることもありますが、それだけではありません。 何といっても、重い負荷にも耐える頑強さが理由です。これはオープンソースの プロジェクト中で何年ものデバッグとテストを経て初めて得られるものです。


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