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2. 概観

はじめに、RPM の背景にある哲学のいくつかについて述べさせてもらいます。 一つの設計目標は ``元の'' ソースの使用の余地を残すことでした。RPP (RPM が ない以前に私たちがパッケージするのに利用していたしていたシステム) では、 私たちのソースパッケージは ``ハックされた'' ソースをもとに作成されていまし た。理論的には、誰もがソース RPP をインストールでき問題無しに make でき ます。しかしソースはオリジナルなものではなくなってしまいましたし、作成 するために何が変更されたのか言及されていませんでした。元のソースは別 にあってダウンロードしなければならなりませんでした。RPM では、私たち がコンパイルしたパッチと供に元のソースを手にすることになります。私た ちはこれを大きなアドバンテージと見ます。なぜならいくつかの理由があり ます。一つは、もしプログラムの新しいバージョンが出たとき、RHLの元で コンパイルして得るためにスクラッチからはじめる必要はありません。作業す ることが必要かもしれないことを調べるためにパッチを見ることができます。 全てのコンパイルの時のデフォルトをこの方法で簡単に認識できます。

RPM はまた強力な問い合わせのオプションを持つように設計されています。 パッケージもしくは該当するファイルための全データベースを通して検索す ることができます。また、ファイルがどのパッケージに属していてそれがど こ作られたのかを簡単に見つけ出せます。RPM ファイルはそれ自身圧縮され たアーカイブです。しかし個々のパッケージを簡単にかつ素早く問い合わせ ることができます。なぜなら、特別のバイナリヘッダがあなたがひょっとし たら知る必要のあること全てを非圧縮の形でパッケージに付け加えられてい るからです。これは高速な問い合わせを実現します。

他の強力な特徴は、パッケージの照合能力です。もしあるパッケージ のための重要なファイルを消してしまったか心配なら、それを照合してみて ください。幾つかの異常を通告されるでしょう。この点で、必要ならばパッ ケージを再インストールできます。所持していたどんな設定ファイルも同様に 保存されます。

私たちは RPMに多くのアイディアとコンセプトを含めさせてもらった BOGUS ディストリビューションの方々に感謝します。RPM は完全に Red Hat Software によって書かれましたが、その動作は BOGUS (PM と PMS) によって書かれた コードを元にしています。


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