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4. ちょっとした理論

マジックワードは DISPLAY です。X ウィンドウシステムでは、ディスプレイは (単純化して) キーボード、マウス、スクリーンから成ります。 ディスプレイはサーバプログラムによって管理されます。 これは X サーバと呼びならわされています。 このサーバは、サーバに接続する他のプログラムに表示能力を与えます。

ディスプレイは名前で表されます。例えば:

  • DISPLAY=light.uni.verse:0
  • DISPLAY=localhost:4
  • DISPLAY=:0

ディスプレイの表記はホスト名 (例示した light.uni.verse や localhost)、 コロン(:)、番号 (例示した 0 や 4 ) から成ります。ディスプレイの表記の ホスト名は X サーバを実行しているコンピュータの名前です。ホスト名を省略すると、 ローカルホストを示すことになります。 番号は普通 0 です――1台のコンピュータに複数のディスプレイが接続されて いるのなら、別の値になるかもしれません。

上記のディスプレイ表記に .n が添えられることもあります。この .n は スクリーン番号を指しています。ディスプレイは複数のスクリーンを持つことが できます。普通は (番号 n=0 の) ひとつのスクリーンしかないので、 これが既定値になっています。

他の DISPLAY の書式もありますが、上記の書式で本書の目的を行うには 十分です。

技術的な興味のために:

  • hostname:D.S はホスト hostname のディスプレイ番号 D の スクリーン番号 S を意味します――この表記のディスプレイのための X サーバは TCP ポート 6000+D をリッスンします。
  • host/unix:D.S はホスト host のディスプレイ番号 D の スクリーン番号 S を意味します――この表記のディスプレイのための X サーバは UNIX ドメインソケット /tmp/.X11-unix/XD をリッスン します (なので host からしか到達できません)。
  • :D.Shost/unix:D.S と等価です。ここで host はローカルのホスト名です。


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