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4. 実際の一例

以下は筆者が前述の手順を手持ちの一台で実践した結果です。処置をほどこす前のディスク 使用量は、df によると 398,798 ブロックでした。

  • カーネルソースとカーネルヘッダーは削除しないことにする。
  • 数々のアプリとゲームすべてを削除。ただし、X11 および X11 の開発環境、C と Fortran の開発環境、Tcl/Tk 、ネットワーク関連ツール、そしてスタンダードなアプリ少々は残して おく。df の表示する使用量は 244,668 ブロックに。
  • /usr/bin と /usr/X11R6/bin 、/usr/lib/texmf/bin/i586-linux 、 /usr/lib/gcc-lib/i386-linux/2.7.2.1 で upx を実行。使用量は 226,270 ブロックに。
  • /usr/doc および /usr/lib/texmf/texmf/doc 以下の文書を圧縮。使用量は 198,745 ブロックに。
結論を述べると、398,798 ブロックからはじめて 198,745 ブロックにおちついたわけです。 空いた 200,000 ブロックにどれだけのものが押しこめることか! しかも、gzip の代わり に bzip2 を使っていたら、節約できるスペースはさらに増えていたはず。

はじめから必要なアプリケーションのみをインストールするように心がけていれば、実行 ファイルと文書を圧縮するだけで、平均して 20MB 程度のスペースが浮くものです。ノート パソコンをお使いなら、これで救われる場合もあることでしょう。


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