2.7. このドキュメントを書いた訳は ?

「どうしてこのドキュメントを書いたのか?」と質問を受けるのですが、私の答えは 下記の通りです。 ここ数年来、Linux や Unix のデベロッパーは同じようなセキュリティ上の落し穴に 何度もはまりこんでいるように思えます。 監査する側は、問題をとらえるのが早いとは言えません。しかしバグが最初から コードに入っていなかったなら、もっと良かったはずです。 既知の落し穴にはまらない方法について、ここさえ見れば、という共通の所がない ところに問題の一端があると考えています。 情報は公開されているのですが、その情報を捜し出すのが困難だったり、古くなって いたり、不十分だったり、別の問題を含んでいたりします。 またそのような情報の大部分には Linux が広く利用されているにもかかわらず、 Linux に焦点を当てた議論がまったくありません。 このような背景から、ソフトウェアの開発者が過去の過ちを今後繰り返さず、 システムがより安全となることを願って、このドキュメントを書きました。 この点についてさらに知りたければ、http://www.linuxsecurity.com/feature_stories/feature_story-6.html を参照してください。

これと関連した質問に「他のドキュメントを参照するのに留めずに、どうして自分 自身でドキュメントを書いたのか?」というものもあります。 答えはいくつかあります。