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1. はじめに

1996年の春、ニュースグループ comp.os.linux.x には XFree86 と X の商用版である XInside との間でビデオモードをどのように変換すればいいかという質問が数多く 投稿されていました (XInside は現在 XiGraphics という名称に変更されて います。ただ、この文書では古い商品名の方を使っています。私が解説している のは主に XInside の方だからです)。

XInside が製品として発表される前に私はモニターをやっていたので、その評価版が まだ私のハードディスク上に残っていました。問題を解決するのが好きな私は、 この問題に取り組んでみようと思い、2, 3 時間いろいろいじって計算をし、 ある程度の成果が出たことから、それをすぐにニュースグループに投稿しました。

モードライン変換についての議論自体は間もなく消えてしましましたが、 それでも私は自分の投稿に対する一通の感謝のメールを受取りました。 それゆえ、おそらくこの先、また他の誰かがこの情報を必要とするかも しれないと思い、その時の投稿を mini-HOWTO にまとめようと決意しました。 それが、いまあなたの読んでいるこの文書です。

まず最初にいくつか述べさせてください。私は、XInside の関係者ではありません。 私が使ったのは XInside の Linux 用評価版 v1.2 だけですが、最近では (1997年5月現在)、AccelX のバージョンは 3.1 になっています。ただ、この文書に記載 した情報は、たとえ最新版にそのまま当てはまるわけではなくても、今も有効だと 思っています。

この HOWTO は非常に古い XInside のバージョンに基づいて解説しているので、 記載した情報の一部は現在では必ずしも正確でないかもしれません。後述する ように、XFree 3.2 が出たおかげで、私は商用の X サーバを購入しませんでした。 商用サーバを購入された方で、本書に不正確な情報があることに気づかれた方は、 是非私にメールで教えてください。

注意すべきなのは、モニタのタイミングをいじるというのは思わぬ事故や故障に つながるということです。それゆえ、私としては一切の保証はできません。 上手くいけば問題ないですが、コンピュータが火を噴いたとしても私はその 責任を負いません。

私の名前から推測がつくかと思いますが、私の母国語は英語ではありません。 おそらく英語の誤りがあちことにあるはずです。それについてはお詫びすると 同時に、英語に関する叱責で私のメールボックスが溢れてしまうことがないよう 大目に見ていただければと思います。


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