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6. 少し進んだ使い方(3) -マークを用いた編集作業- (4th Step)

MS-DOSやWindowsのテキストエディタでは、 領域を指定してから削除やコピーを行なうことができますが、 もちろんviでもできます。これもコマンドで行ないます。 viのマークはマークをつけても文字が反転表示されたりしないので、 ちょっと色気がないかも知れませんが、やりたいことはできます。

6.1 マークの付け方

  1. マークを付けたい先頭位置にカーソルを移動する。
  2. mx(xはアルファベットなら何でもOK)
  3. マークを付けたい終了位置の次の位置にカーソルを移動する。
  4. `(バッククォート)xと入力すると、 マークをつけた位置にカーソルが戻る(マーク位置の確認)。

6.2 マークで領域指定しての削除

  1. マークを付けたい先頭位置にカーソルを移動する。
  2. mx(xはアルファベットなら何でもOK)
  3. マークを付けたい終了位置の次の位置にカーソルを移動する。
  4. d`(バッククォート)xと入力すると、 マークをつけた位置から現在カーソル位置の手前まで文字(行)が削除される。 削除された文字(行)はバッファに入っているので、 所望のところで貼り付け(pあるいはP)することはもちろん可能。

6.3 マークで領域指定してコピー

  1. マークを付けたい先頭位置にカーソルを移動する。
  2. mx(xはアルファベットなら何でもOK)
  3. マークを付けたい終了位置の次の位置にカーソルを移動する。
  4. y`(バッククォート)xと入力すると、 マークをつけた位置から現在カーソル位置の手前までの文字(行)がバッファに入る。
  5. コピーしたい位置にカーソルを移動して、pあるいはP

(参考:jvim/vimの領域指定の方法)
vimおよび日本語対応viのjvimでは、 領域指定をMS-DOS/Windowsのエディタのように行なうこともできます。
v(小文字)を押し、カーソルを移動させるとカーソルが移動した領域の文字が反転表示されて、 マークをつけたのと同じになります。 また、V(大文字)を押すと、カーソルのある行全体が反転表示され、 この状態でカーソルを上下に移動させると、行単位での領域指定が可能です。 いずれの方法も所望の領域を反転表示させてから、 dで削除、yでバッファにコピーが可能です。 この方法の領域指定を解除する場合は、vあるいはVを押すか、 [ESC]キーを押してカーソルキーのいずれかを押すと、 指定が解除されます。後者の場合はビープ音がなるでしょう。


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