- A. あなたの使用している Windows 95 のバージョンを確認します。
Windows 95 を立ち上げて、「マイコンピュータ」のアイコンを右ボ
タンでクリックします。出てきたメニューの中の「プロパティ」を左
ボタンでクリックします。「情報」のタブのページの「システム:」
と書いてある下にバージョン番号が表示されています。
*注意*: あなたのお使いの Windows 95 のバージョンが 4.00.950bで
あったなら、ファイルシステムが FAT32 *でない* ことを必ず確認し
てください。「マイコンピュータ」アイコンをダブルクリックして、
ドライブ C のアイコンを右クリックしてください。メニューの中の
「プロパティ」を左クリックしてください。「情報」タブのページに
ある「種類」の部分をみると、ファイルシステムが FAT32 なのかどう
かが分かります。もし、ここに FAT32 と表示されていたら、この先は
飛ばして 9章に進んでください。それ以外であれば、次の B. に進ん
でください。
- B. エクスプローラを立ち上げます。
[訳注: インターネットエクスプローラではありません。念のため]
- C. メニューバーで「表示」をクリックし、続いて「オプション」をク
リックします。「表示」タブのページを開き、「全てのファイルを表
示」がチェックされていること、また、「登録されているファイルの
拡張子は表示しない」がチェックされていないことを確認してくださ
い。設定されていなかったら、それぞれを正しく設定して下さい。確
認(設定)が終わったら OK ボタンを押してください。
*注意*: 前に 3章の A.で注意事項として述べた *.dos
ファイルがすでにハードディスクに入っていたら、この先の F と G の間の
「注意:」に飛んでください。そうでなければ、次の D に進んでくだ
さい。
- D. ドライブ A に DOS 5.0 または DOS 6.x のブート可能なフロッピ
ーを挿入してください。ドライブ A のアイコンをクリックするとフ
ロッピーの中身が見られます。
- E. それぞれのファイルの拡張子を、
.dos
に変えてください。名前の
変更を行うには、まず変更したいファイルをシングルクリックし、続
いて F2 キーを押します。現在のファイル名が反転表示になるので、
そこへ新しい名前を入力します。
そのフロッピーが動かなくなってしまうという心配する必要はありま
せん。この一連の作業が終わったらファイル名を元に戻せばよいので
すから。
[訳注: 拡張子だけの変更であれば、反転表示になったところで右矢印
(カーソル)キーを一度押すと、元ファイル名が編集できるようになり
ます。Backspaceキーなどを使って必要な部分を修正してください]
- F. *特に重要:* これらフロッピー上のファイル名の変更は、必ず、ド
ライブ C にコピーする*前に*行ってください。手順を間違えると、
Windows 95 のシステムファイルを上書きしてしまうことになります。
*警告しましたよ*。
次に、全てのファイルをドライブ C のルートにコピーします。ここに
挙げるやり方は 1つの例です。
まず、エクスプローラを開き、ドライブ A のアイコンをクリックし、
Ctrl+A
を押します。次に Ctrl-C
を押してから、
ドライブ C のアイコンをクリックし、Ctrl+V
を押してやれば、
ドライブ A にあるすべてのファイルがドライブ C にコピーされます。
*注意:* Windows 95 OSR2 (バージョン 4.00.950b) *以外*の場合は、
G はスキップしてください。
-
G. もし Windows 95 のバージョンが 4.00.950b であったら(その時だ
けは) 先の 3章でも触れたとおり、ドライブ C のルートディレクトリ
に
Winboot.sys
という名前のファイルがあることを確認してください。
Winboot.sys
がドライブ C のルートディレクトリにないと、初期
のバージョンの DOS ではブート時にハングしてしまう恐れがありま
す。
*注意:* DOS 6.x のブートディスクを使用する場合は、5章へ進んでく
ださい。それ以外は、次の H に進んでください。
-
H. メモ帳を開きます。メニューバーの「開く」をクリックします。
「ファイルの種類」を「すべてのファイル (*.*)」に変更します。
「ファイルの場所」をデスクトップからドライブ C に変更します。
次に、エクスプローラから
Config.dos
をダブルクリックして
開きます。全部の行を削除します。これで OK
ファイル
のできあがりです。
これについては後で説明します。次にこのファイルを保存します。
- I. メモ帳を使って、
Autoexec.dos
に Loadlin コマンドを書き込み
ます。なお、Loadlin コマンドは、必ず次の書式で書いてください。
Loadlin ドライブ文字:\Linuxカーネルファイル
root=/dev/Linuxブートパーティション ro
[訳注: 桁数の関係で2行に分けましたが、実際には途中で改行せずに
必ず1行で書いてください。なお、root=
の前にはスペースが
必要です]
以下に、例として私の環境での Autoexec.dos
を示します。
Loadlin f:\vmlinuz root=/dev/hdc2 ro
[訳注: 説明は不要と思いますが一応。原著者の場合は、カーネル
(vmlinuz
) はドライブ F のルートにあり、Linux は
セカンダリマスタ
のIDEドライブの2つ目のパーティションということになります]
*注意:* Loadlin.exe
と同様に、カーネルはハードディスクのどこに
置いてもかまいません。ただし、その場合はカーネルのあるパスを正
しく指定してやらなければなりません。例として、カーネルが
e:\linux\kernels
に、また Loadlin.exe
が
c:\utils
に存在してい
るとすると、指定の仕方は次のようになります。
c:\utils\loadlin e:\linux\kernels\vmlinuz root=/dev/hdc2 ro
ファイルを保存します。