Gimp の下で xscanimage を実行するには、xscanimage を Gimp の plug-ins
ディレクトリの一つにコピーするだけです。ディスクスペースを大切に使いたい
なら、その代わりに symlink(シンボリックリンク) を作ることもできます。
例えば、以下のコマンド:
$ ln -s @BINDIR@/xscanimage ~/.gimp/plug-ins/
は、xscanimage のバイナリ用の symlink をユーザの plug-ins ディレクトリに
追加します。この symlink を作成すると、次回 Gimp を起動した時に xscanimage
は Gimp から問い合わせがあります。それ以降 xscanimage は
"Xtns -> Acquire Image -> Device dialog..." メニューエントリを通して
起動されます。
【訳注1】上記のコマンドは具体的には、例えば
$ su
# ln -s /usr/local/bin/xscanimage ~/.gimp/plug-ins/
のようになります。
【訳注2】メニューの "Xtns -> Acquire Image" は、
日本語化された Gimp では "拡張 -> 画像読取り" と表示されます。
【訳注終り】
"Xtns -> Acquire Image" メニューの中に、xscanimage がクエリーされたときに
利用できる SANE デバイスへのショートカットがあることに気付くでしょう。
例えば最初の PNM 疑似デバイスは典型的に "Xtns -> Acquire" "Image -> pnm:0"
ショートカットとして利用できます。Gimp はこれらのショートカットを
~/.gimp/pluginrc で見つけるという点に注意して下さい。
従って、利用できるデバイスのリストを変更(例えば新しいスキャナをインスト
ール)した場合、一般的にはこのキャッシュを再構築することが望ましいです。
それには、xscanimage バイナリを touch でタイムスタンプを変更する、例えば
$ touch @BINDIR@/xscanimage
のようにするか、または plug-ins キャッシュを削除、例えば
$ rm ~/.gimp/plug-ins
とします。
いずれの方法でも、その後 Gimp を起動した際に pluginrc が再構築されます。
【訳注3】
touch は指定したファイルのアクセス時刻(access time) と修正時刻
(modificaion time)を現在の時刻に変更するコマンドです。
指定したファイルが存在しない場合は、空のファイル(サイズが0)を新規に
作成します。[JMAN の日本語マニュアルページより引用]
【訳注4】
xscanimage コマンドのオプション、設定ファイルの内容など詳しくは、
$ man xscanimage
でマニュアルを御覧下さい。